ひどい仕打ちに耐え抜いて権利を手にした人たちの英知の集積の本のご紹介

2020年03月17日

『当事者研究と専門知 生き延びるための知の再配置』(臨床心理学増刊第10号 2018 金剛出版)
についての感想記事です。

1960年代頃の昔、身体障害児は、医学モデルを基盤にした治療のような療養のような教育・しつけのような扱いを受けていたようです。
病院のような療養施設のような寄宿学校のような所に、親元から離されて住まわされ、身体と心の矯正を施されたようです。
医学的に正しいこととして。

精神障害児者についても同様で、
私宅監置を含め収用様の扱いを受けていたようです。

フツーと違う、
※この場合は、フツーの人ならできることができない
 
など、フツーより劣ると認定された人は、
今で言う人権などは適用されない扱いを受けていたようです。

その屈辱をバネにして、
フツーじゃない扱いをフツーにしてくる社会と闘って、

人間らしい暮らし、
人間らしい扱いをつかみ取ってきた、

当事者運動の先輩諸氏の実話がたくさん掲載されています。

命がけで、
医学と戦い、社会制度と戦い、人々の常識と戦い、
誰もが人として暮らしていける社会に一歩ずつ近づけていった軌跡です。

この先人たちの血と涙の経験の上に、
不十分とは言え、今の私たち当事者の人権を(比較的)尊重された暮らしがあるのだと再確認するのでした。

権威や常識により理不尽な扱いを受け、屈辱にあえいだままでいいのか?

それとも
人並みの暮らしを手にしたいのか?

当事者は常に問われています。

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