2018年04月20日

強みを活かすスタイルの話

 ストレングルモデルとして知られる、その人の強みにアプローチする支援法があります。

 できないことをできるようになるよりも、できること、できていることを伸ばすことに軸足を置くスタイルです。

 できることが増えていくと、できていないことにチャレンジする気持ちができてくるので、

 結果的にできないことが減り、できることが増えるようです。

 きっと、チャレンジする力=ストレングス、を発揮することになるのでしょうね。

 さてこのストレングスモデルアプローチ。

 いくつかのスタイルがあるようです。

 PCが強い、性格が明るい、手先が器用、細かいことによく気がつく、体力がある・・・。

 社会に役立ちそうなストレングスに注目して、それを伸ばしていくスタイルと、

 その人そのものの力強さに注目して、それを活かすようにしていくスタイルと、

 さしあたり2つ。

 そして、結構対照的な2つ。

 前者は、特定のスキルひょっとしたらテクニックをもっぱら伸ばす感じ。

 後者は、根源的な人の力を増進する感じ。

 さて今、
 自立とは、自分の力で自分以外の人たちとよろしくやっていくこと。
 ※参照:『"育つ"こと"育てる"こと -子どもの心に寄りそって』
  (田中哲著 いのちのことば社フォレストブックス刊 2016)


 だとするならば、

 自分自身の力強さをアテにやっていくことになります。

 自分の気持ちが分かる力、

 自分の状況が分かる力、

 人と関わる力、

 人を信頼する力、

 自分と他者と調和する力・・・

 そして、

 それらの力を強くする力も。

 そしてこの時、
 支援者ができること、やらねばならないことはなんでしょう?

 きっと、
 その人が力(ストレングス)を発揮しやすい環境を調えることでしょう。

 そうしたら、

 自分の力で自分を成長させていきます。

 社会でやっていくためのスキルも身につけていきます。

 自分で。

 それは、自立に必要なこと。  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)心理・カウンセリング

2018年04月15日

仕事についての当事者本人の心境の短い記事

 例えば、3年間働いている当事者本人の、現在の心境は、およそこんな感じです。

 3年仕事してる。

 3年辞めていない。

 3年クビになっていない。

 まだ、仕事できてる。

 まだ、辞めていない。

 まだ、クビになっていない。

 まだ、無職でない。

 まだ、仕事がある。

 まだ、働けてる。

 でも・・・。

 どうせ・・・。
  
タグ :就労支援


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)社会のこと

2018年04月10日

まだ会っていない仲間のことを思う話

 当事者運動の腹構えシリーズです。

 自助グループで私聞風坊が学んだことを思いつくままにお伝えしています。

 今回は、仲間のことを思う腹構え。

 グループは、決まった日時に集まってミーティングします。

 誰も最初は緊張し、言いっぱなし聞きっぱなしや、本名を名乗らないなどの独特のルールに戸惑いますが、

 それらがすべて自分たちへの思いやりと成長のためであることを知り、

 次第に心は落ち着いていきます。

 何度も顔を合わせるうちに、 

 お互いに見知った仲間となり、

 今までの人生で誰にも話したことのない心のうちを話すようになります。

 同時に、

 今までの人生で誰に対してもしたことのないように仲間の話にただ聞き入り心を傾けます。

 そうして、今こうして仲間を得られたことに感謝の気持ちが生まれます。

 仲間の成長のために自分の役立つ体験はないか?

 自分の生活、人生を振り返ります。

 同じような思いで仲間もそこにいます。

 自助グループでは、こうして独特の信頼関係が生まれます。

 地域コミュニティや、学校や職場、趣味の集まりの信頼関係とはちょっと違う、

 距離をとりつつ穏やかな思いやりを基盤とした人間関係です。

 これまでの人生で経験したことのない人との関わりです。

 この時、肝に銘ずることがあります。

 かつての自分たちのように、

 今もまだ、

 信頼できる人に会えていない仲間がいることを。

 自助グループの思いやりは、顔の見える仲間に限らず、

 まだ見ぬ仲間に注がれるのです。

 それが、人類全体、世界全体への思いとなるのに、

 さほどの時間はかからないでしょう。


  
タグ :思いやり


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)自助グループ

2018年04月05日

批判をする時の腹構えの話

 突然始まった当事者運動腹構えシリーズです。
 
 おごらず謙虚であること。

 過去に関わった人や現在関わっている人へ配慮すること。

 に続いては「批判」の心構えです。 

 概ね被害者意識を持っている当事者は、

 他者や社会に対して批判的です。

 親に対して、教師に対して、医療者に対して、支援者に対して、社会に対して、
 ときに攻撃的なほどに批判的です。

 さてその一方で、
 自分への批判はどうでしょう?

 例えば当事者への思いやりがないと相手を批判する際、

 自分はそんな相手への思いやりはあるだろうか?

 配慮なく批判だけしていないだろうか?

 と自分の行動を批判することはとても大事です。

 自分がやろうとしている行動をきちんと批判したその上で、しっかりと相手(の行動)を批判します。

 さて、
 この批判の仕方、実は、

 どうしたらよりよくなるか?

 という問いが含まれています。

 相手や自分をけなしたり貶めたり攻撃したりするためではなく、
 よりよくするための提案や要望をするために、批判するのですね。

 私は人前で鼻をほじるのはやめた方がいいと思う。
 なぜなら、君は気づいていないかもしれないけど、鼻をほじっているとき、君はスンゴイ顔をしているからだ。
 だから、人が見ていないところで存分にやったらいいと思うよ。


 自他をよくするため。
 
 これが当事者運動の本質と思っています。

 よりよい関係を築くため、

 よりよい社会にするため、

 批判という手段を使って、提案要望する。

 当事者運動で批判を行う際の心構えでした。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)ひきこもる自助グループ

2018年04月01日

訪問支援アウトリーチの難しさの話

 不登校やひきこもりの支援として、必ず、間違いなく、絶対に、なにがあろうと、話題に上るのが、

 訪問・アウトリーチです。

 家にこもっているのだから、支援者が家に訪問して、

 こもっている人に接触する支援法ですね。

 一見、筋が通るようなのですが、

 当事者本人としては最低最悪の支援法ともなるのです。

 心底人と関わるのが嫌だから人生投げ打ってひっそりとこもっているのに!
 人の気持ちなど無視して、強引に会おうとするのだもの。

 とはいえ、
 そんな、支援者のしつこい思いに負けてか、

 外に出だすことはあるのでしょう。

 訪問すると登校する。
 外に出る。

 ようになる人はいるのでしょう。

 でも、裏を返せば、
 訪問しないと登校しない。
 外に出ない。

 のかもしれません。

 ひょっとすると、
 訪問してきたら外に出ればいい。
 訪問してこないなら家にいればいい。

 そう学んでいるかもしれません。

 こうなると、
 自分の力で外に出てやっていく。

 いわゆる自立の役には立っていません。

 支援者が、一生懸命、何年も寄り添って訪問を繰り返してやっと一緒に外出するようになったけど、
 支援者の、都合がつかなくなって訪問できなくなったら元の木阿弥。
 これまで取り外に出ない。
 となる場合は容易に考えられます。

 こうならないためには、

 その人が、外出(登校)したいという気持ちを手助けするために。
 訪問する。

 という訪問者の心構えがいるかもしれません。

 そうして、自力で外出ができるようになってきたら、
 だんだんと訪問する必要もなくなってくるでしょう。

 訪問が逆にこもることを助長しているかもしれないよ。
 という話でした。
  
タグ :訪問


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)ひきこもる不登校


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