トラウマのフラッシュバックの仕組みの話

2020年04月05日

TA・交流分析では、自我状態図を使っていろいろ考えるのですが、

トラウマのフラッシュバックについて、この図を使って考えてみます。


私聞風坊のフラッシュバックの様相は、

自分が過去にやらかしたことが急に頭のスクリーンにわき起こり、

全身が緊張に包まれ、

いたたまれなくなってしまうものです。

罪悪感とか、罪責感とかがとても強く、
自分を罰する気持でいっぱいになります。

幼い頃の至らなさからだった。
そのときは、ストレス抱えていてしょうがなかった。
もう繰り返してないんだから、自分をゆるそう。

と対処してきましたが、今ひとつ効果がないんです。

どうしたものかと思案の日々でしたが、

最近、ふと思いつきました。

あぁ、自分にはやらかす性質があるんだ。
加害性があるんだと。

聖人君子クラスの穏やかな清い人間ではなく、どちらかというとヤンチャ系。チョイ悪。

それが自分なんだとミョーにふに落ちました。

すると、なにかしらつっかえが取れた感じ。

だからこそ、今とこれからをまっとうに生きよう。
そう思うことで、楽になりました。

とはいえ、やはりフラッシュは続きます。

そのため、またしばらく思案の日々だったのですが、
あるときふとひらめきました。

人権無視、暴力、暴言、心ない仕打ちは自分がさんざんやられたことです。

それを反面教師として、自分はそんなことをしない人間になろうと決めたのでした。
遠い昔に。

そんな私にとって、悪いことはゼッタイに許されないこと。
もし許してしまったら、自分を傷つけたあの人たちと同類になるからです。

だから、ゼッタイに許せない。
やってしまったことはものすごい懲罰で償い続ける。

何度も何度も思い出し思い出し、自責自罰続ける。

そうして、自分を律するのです。

お前やったよね! 許されないことやったよね!
もう二度としないように、懲らしめないとね!
それ、分かってるよね!

TA・交流分析では、
こんな風に、
幼い子が怖い魔法使いから脅されて言うことを聞くような感じで、
自分を脅して社会に適応するように仕向けるのは、

魔法の親(P1)の仕事と言われています。

魔法の親は、
やるな! の
禁止令を発して、ついやらかしてしまった私(C1)を怯えさせていたのでした。

この状態が、
今ここの意識(A2)に侵入してきて、フラッシュバックを起こしていたようなんです。

さて、
このフラッシュバックのメカニズムが分かった途端、
ふっと解放された感じがしました。
過去の自責体験として、あるべき場所(C2)に収まった感じ。
だから、今ここの生活(A2)に侵入しなくなった。

これからは、
フラッシュバックも、きっとそんなに強烈な自責の念は感じないようになるでしょう。

強烈な体験型の記憶ではなくて、
昔の、やらかした記憶として穏やかな謝罪の気持ちをともないながら思い出すようになるのかもしれません。

とはいえ、別のメカニズムでの自責の念は起きるかもしれません。そのときはまた新しいワークを考えましょう。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)交流分析トラウマ

ひきこもりフォーラム2019夏9 ひきこもり支援の課題のこと

2020年02月03日

フォーラムでの聞風坊の発表では、
ひきこもり支援の歴史、つまり、
こもる人がどのように劣った人として扱われてきたかの過去の歴史を振り返ることが主軸でしたが、

それらを踏まえた、今後の支援の課題提示というか提案もしてみました。

1つ目は、
トラウマケアの視点から支援するということです。
こもる人はなにかしらのトラウマを負っていて、
その影響からひきこもり問題が起きていると思われるので、
トラウマケアの知識とスキルは支援者にとって必須と考えるからです。

2つ目は、
親世代のケアです。
一般論常識的に、こもる人のケアをする人として親を設定していますが、
現実的にその重責は担えません。
だって、親自身が疲弊しているからです。
誰かの世話が焼ける心と身体の状態ではないからです。
なので、
支援に当たっては、まず親・家族のケアからです。

3つ目は、
支援者の力不足です。
力が足りていれば8050問題は起きませんでした。
ゆえに、
支援者支援制度の確立が必要です。

見立てる力や、関わる力、他の支援とつなげ、協力して支援していく力。
いずれも不足しているように思えます。
これらを向上させることが急務です。

当日配付資料p5,6





  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)発達障害トラウマ不登校

トラウマ関連のことをよく知った上でのケアを実践する本を読んだのでした

2019年10月25日

 『トラウマ・インフォームドケア Trauma-Informed Care』
(川野雅資著 精神看護出版 2018)
 http://www.seishinkango.co.jp/s2_bo089.html

を読んで感動したのでした。

自分が求めていたのは、
やりたかったのは、

これだ!

と強く思ったのでした。

インフォームドというのは、
詳しく知っているとか、だからどうすればいいのか知っているという意味だそうですね。
インフォームドコンセント(※医療側の詳しい説明と患者の同意)で有名です。

トラウマについて詳しく知っている。

どんな出来事がトラウマになるのか。

どんな影響を与えるのか。

どうやって回復していくのか。

その道筋はどんな風か。

その道筋に必要なものはなにか。

何をせねばならないか。

何をしてはならないか。

などなどを、詳しく知っていて、実践する人たちが増えたら、

どんなに社会がよくなるでしょう。

病院でトラウマを負うことは少なくありません。
再受傷とか、セカンドレイプとか言われます。

カウンセリングやセラピー場面でも、児童相談所、児童養護施設でも。

警察でも、学校でも、地域の暮らしの中でも、親戚間でも、

もちろん親兄弟姉妹の間でもです。

だから、
トラウマ・インフォームドケアが実践されることを期待します。

そして、
少しでも理想のトラウマ・インフォームドケアができるよう、
最善を尽くしたいと思います。

  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)本の紹介トラウマ

寄りそっちゃダメな話

2019年03月15日

 一般的に、
 誰かを支援する際には、相手に寄りそうことが大事とされています。

 だから、
 支援職は、まず寄りそいます。

 そして、寄りそいます。

 なにがあっても、寄りそいます。

 やっぱり、寄りそいます。

 いつでも、寄りそいます。

 どうしても、寄りそいます。

 それしかやっちゃいけないかのように、

 寄りそいます。

 寄りそわねばならない!

 という呪いをかけられているように。

 否定もせず、肯定して、受容して、傷つけないように、厳しいこと言わないように、

 ほんとは病気なんだけど、その事を言わないように。
 
 ほんとは学力が足りないのだけど、それを言わないように。

 ほんとはそっちの方向だとうまくいかないんだけど、それは言わないように。

 相手の気持ちに寄りそいます。

 そして、状況に変化が起きない。ずっと、今のまま。何年も一緒。

 なんてことは割とありがち。

 こんな風になること、
 特に、ひきこもりや不登校系の支援場面では多い感じがしています。

 それゆえ、
 今ここで、相手の気持ちや行動に共感し、支持し、応援することが、

 人から助力が受けられる可能性を閉ざすことに、
 協力することにならないか?

 結果的に、
 支援者である自分の寄りそいが、
 心や身体の健康を害することに協力することにならないか?

 と、
 寄りそい・共感を批判的に考え直してみることは重要に思えます。

 例えば、
 ひきこもることで、安全を確保し、自分の心や身体を守っている場合、
 数十年これをやっているとデメリットの方が上回るようになります。

 動かないと身体は働きが悪くなります。
 また、
 社会と関わらなないと孤立により他者からの手助けも得られなくなるからです。
 ※自分がここにいる事を知っている人がとても少なくなる。

 それは、心と身体の健康を害することにつながります。

 だから、
 こんな状態になっている時、そうなりそうな予測ができるとき、
 ありきたりに共感、受容しちゃダメなんです。

 もし、ありきたりに共感受容すると、
 相手は、今のままでイイんだ、今のやり方しかないんだと思っちゃうことになりがちだからです。

 だから、
 支援する人の責任として、

 今後のリスクなり、予想されるデメリットなり、

 今のやり方以外の方法なり、

 を伝える必要はあると思っています。
 ※説明責任なんていわれてます。

 それは、
 相手が自分を否定されたと思うリスクをはらんでいます。

 それでも、伝えねばならないと思っています。

 それが、責務だからです。 
 ※支援職としておまんまくってる人は特にそうですね。

 傷つけないように、傷つかないように、当たらず障らずで、

 相手の自己回復をひたすら待つ。

 という関わり方は、この責務を果たしてないかもしれません。

 回復する力が弱っている相手には、
 こちら(支援する人)の助力が強く要されるというのは事の道理。

 だからとりわけ、
 支援職は、腰の抜けた寄りそいじゃなくて、

 腰のすわった、リスクを引き受けた寄りそい方が求められているように思えます。

 相手の困難の度合いが強ければ強いほど。

 支援する人には、心の強さ・タフネスが必要なようです。

   


眠れないのは、眠ることが恐怖だからかもしれない話

2019年03月10日

 寝入りが難しい。床に入って数時間眠りにつけないこともある。

 寝ても1~2時間で起きてしまう。

 朝、とんでもなく早く起きてしまう。

 いつも眠たい。なんだかすぐ眠くなる。ときにたまらなく眠くなる。

 と言う状態がフツーの状態になっている人は少なくないようです。

 ひきこもりで有名な昼夜逆転生活も、ある意味眠りの問題です。

 さて、この眠りの問題、

 人間は、起きたら数時間後に眠くなると言うリズムを持っています。

 このリズムが乱れることで眠りの問題が起きることがあります。

 この場合は生活リズムを整えることで対処します。

 同じ時間に起きて、同じ時間に食事して、同じ時間に仕事して、運動して、入浴して、同じ時間に眠くなってみたいに。 

 一方で、
 気持ちの問題から眠りの問題を抱える場合もあります。

 緊張が続いているとよい眠りが取れません。

 悩みごとが多く、深く、気になってしょうがないと、おちおち寝ていられないからです。

 考え事をして寝入りが悪くなり、

 気が安らいだ状態で寝入ってないので、ほどなく起きる。

 ときに悪夢を見て起きる。

 そんなこんなで朝早く起きてしまう。

 または、
 眠ることがとっても怖いから眠れない、眠りたくないという場合もあるようです。

 眠った状態は一番無防備な状態です。

 意識を無くすので、周囲を警戒することができません。

 少しでも警戒しておくために、気を高ぶらせた状態で眠りにつかねばなりません。

 いざというときにすぐ行動できるように、緊張を保ったまま眠らねばなりません。

 自分の安全のために。

 眠ることに抵抗がある。

 リラックス、心を安らげることに恐怖を感じる。

 そんな眠りの問題を抱えた人も少なくないようです。

 きっと薬は効きづらいでしょう。

 薬で眠ったら怖いことが起きそうなんだもの。

 自分の眠りの問題のパターンを知ることは大切です。



  
タグ :不眠恐怖