2017年10月24日

専門家が連携するための研修を受けたのでした

 この間、宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座さんが主催する

 他職種連携教育コーディネーター研修の初回を受講したのでした。

 現在の医療や介護は、専門職同士が緊密に連携する必要性が高くなっていることから、実施されているのだそうです。

 これまで、
 医師や看護師やその他医療関係者、介護関係者が患者さんや利用者さんへのサービスの質を高めるために

 どんどん専門分化して、

 どんどん高度な知識と技術を習得していき、

 仕事の守備範囲が確立されてきたがゆえに、
 ※専門職同士の垣根が高くなった。

 同じような立場の専門職とのつながりが薄くなってしまい、

 結果、患者さんや利用者さんへの全体サービスが影響を受けているようなのです。

 その問題を解決するために、求められたのが専門職同士の連携をとる仕組みを作り上げる人材なのだそうです。

 印象に残ったのが「言葉」の問題です。
 
 実は、
 専門がちがうと、仕事中フツーに使っている「言葉」が違っているので、
 コミュニケーションが成り立たない場合が少なくないとか。

 医師・看護師はシンカテが簡単に分かるし、
 作業療法士はクッキョク、シンテンを頻繁に使うし、
 
 でも、それ以外の人たちにとっては???な言葉なんです。
 ※上記はそれぞれ、心臓カテーテル、曲げる、伸ばすです。

 だから、幼稚園児にも分かるような言葉を使ってコミュニケーションするようにしているのだそうです。

 「言葉」が通じない。

 これは、異職種専門職同士に限らず、患者・利用者に対しても同じようです。

 講座では、患者家族になってみる機会があったのですが、その立場になると、
 とても親切で熱心な専門家の言うことが半分も分かりませんでした。

 専門家の「言葉」を誰かに一つ一つ解説してもらう必要を感じました。

 「言葉」の問題は、とても大きな問題のようです。

 さて、
 ひきこもり支援も、単体の専門職、専門機関だけで担えるような、簡単な話ではありません。

 専門家が連携しなければ、事態は改善しない場合がほとんどでしょう。

 宮崎には、ひきこもりネットという専門職連携の仕組みがありますが、講座を受講して、

 現在のネットをもっと機能させつつ、もっと連携先を開拓せねばと思ったのでした。

 「言葉」を大切にしながら。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

2017年04月13日

失った痛みをケアする講演を聞いたのでした。

 先日、グリーフケアという喪失体験をケアする講演会を受講しました。

 宮崎グリーフケア研究会さん主催です。

 死別、離婚、事故、災害、犯罪、病気、ケガ、などの出来事により、

 人は何かを失います。

 その時、心は傷みます。

 その心の痛みを癒すために何ができるのか?

 何をせねばならないのか?

そんなお話が聞けました。

 大切なのは、痛みや悲しみや苦しみや怒りやいろいろなネガティブな感情を押し込めないことのようです。

 つい、辛いできごとに触れないように、話題にしないようにすること、

 早く忘れて日常を取り戻すことが優しさのように思いがちですが、

 一概にそうとは言えないようです。

 人は、痛みや悲しみを受け入れる作業・時間が必要みたい。

 それが十分できたときに、喪失体験から解放されるようです。

 グリーフケアは、その作業に寄り添うことのように思えます。

 それは、

 痛みを感じるとき、

 なにか心地よくない感じがするとき、

 あの人は、

 私は、

 何をなくしたのだろう?

 と考えることから始まるようです。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

2017年03月07日

デートDVのこと

 先日、認定NPO法人エンパワメントかながわさんのデートDV研修を受けたのでした。
 http://npo-ek.org/
 そこでの学びからの気づきを少し記します。

 DVは、夫婦(パートナー)間暴力のことを言います。

 デートDVというのは、夫婦ではないけど、恋人同士のような親密な関係の中で起きる暴力を言います。

 ですから、年齢的に若い人たちの親密な関係で起きる暴力を指すイメージがありますね。

 エンパワメントかながわさんは、中高生・大学生向けにデートDVの予防講座を積極的に実践されています。

 さて、デートDV。
 他の問題と同じように、何が暴力にあたるのかを知ることが一番最初の大事。

 たたく、ける、物を投げつける、バカにする、メールを監視したり、友だちづきあいを制限したり、性的な行為を無理やりしたり、デート代などを無理やり出させたりと、

 とにかく、相手の気持ちや、行動や、考えなどを尊重しない一方的な関わりですね。

 目線を変えると、自分の気持や行動や考えなどを相手に強要する行為となるでしょうか。

 恋人間にあって、一方だけに価値を置いて、もう一方の価値を軽んじてる関係。
 前者がDV加害者、後者が被害者にあたるでしょう。

 お互いに大切な存在。

 お互いに価値ある存在。

 という意識の希薄さが、こういう行為を生み、こういう関係を作り、維持しているようです。

 あなたには価値がある。あなたは大切な存在。

 お互いがそう思えていると、暴力的な関係にはならないのかもしれません。

 それは、

 私には価値がある。私は大切な存在。

 という思いに裏打ちされてのことでしょう。

 そしてそれは、
 過去に大切にされなかった経験と切り離す必要があるのだろうと思います。

 過去、ぞんざいに扱われた。

 あの時も、横に置かれた。

 あの場でも、先送りにされた。

 また、価値を置かれなかった。

 にも関わらず、

 今ここで、私は、私のために、
 害が少なく、益が多いことをする。

 価値を置かれなかったにも関わらず、

 私は今ここで私に重きを置く。

 そんな感想を持ちました。

 

 

  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講社会のこと

2016年12月04日

トラウマケアの研修受けたのでした

 先日、トラウマケアの研修を受けに!

 半分は観光で!

 神戸に行ってきました。

 主催は、

 カウンセリングオフィスPomuさんです。

 トラウマケアが専門で、

 身体からの無言のメッセージを重視し、

 特にリソースをとても大切にされています。

 トラウマと言えば、話すことで楽になると長らく信じられていましたが、

 実はそうとは限らない。

 むしろ話すことで再体験、再受傷する。

 ということが最近は指摘されています。

 ではどうすればいいかというと、安全安心。

 心が穏やかな状態をまず確認し、少しでも味わうこと。

 自分の力で、自分を心地よくできる自信が十分についてから、

 トラウマについて語るという手順です。

 今回は、こんな風にトラウマを扱うリソースとなる心地よさを構築するための研修でした。

 だから、とっても安心した雰囲気。わきあいあい。のびのび。

 それでいて、慎重にすべき重要なポイントがいっぱい。

 とても喜びいっぱいの研修でした。

 加えて、
 ある意味山登りのような異人館めぐりも楽しんだし、
 灘の酒蔵で、珍しいお酒の試飲もできたし、

 とってもリソースフルな神戸研修でした。

 と、珍しくブログっぽい記事でした。 
   


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講トラウマ

2016年12月01日

子どもの貧困のこと

 先日、子どもの貧困の講演を聞きました。

 宮崎や全国の現状が報告され、
 親の貧困が子どもの衣食住に影響を与え、
 特に学習機会が十分に提供されないために、
 学歴が高くならず、ゆえに就職先が限られ、
 大人になった貧困家庭の子どももまた貧困状態になりやすいという貧困の連鎖の問題が話されました。

 学歴社会の悪影響がここにも出ているのですね。

 さてこの時、質疑応答で、
 連鎖するのは子どもの頑張りがたりないせいだ!

 という意見がありました。

 昔は、頑張って貧困から脱したんだ。
 だから、頑張れば貧困でなくなるんだ。
 貧困なのは頑張りがたりないせいだ。
 社会のせいにするな。

 という理屈です。
 ある意味当たっていると思います。

 同時に、
 頑張ってもどうにもならない、貧困状態から出るのを邪魔するあたかも見えない壁があるようにも思えます。

 これにつき、講師の人は簡単に指摘しました。

 高度経済成長期ならば、今日よりも明日は社会が成長していた。
 だから、頑張れば報われた。

 確かに今は、
 よくて低成長。
 場合によっては縮小していく面すらあると聞いています。

 がむしゃらに頑張っても報われない時代なのかもしれません。

 となると、
 頑張り方にもコツがいる時代なのかもしれないなと思いました。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講社会のこと

2016年08月10日

高次脳機能障害を学びました

 事故や病気などで脳に損傷を負ったことで、

物忘れが激しくなったり、
集中力が落ちたり、
物事を実行することが難しくなったり、
激昂しやすくなったり、

 することがあるのだそうです。

 先日、これらの問題・困難を主な症状とする
高次脳機能障害の学習会に行ってきました。

みやざき高次脳機能障がい家族会「あかり」さん主催
宮崎県北部家族会「☆トゥモロー☆」さん共催
 です。

 本人さんたちのスピーチもあり、学びの多い会でした。

 見た目では障害があるとは分かりづらい、いわゆる「見えない障害」ですので、
 周囲から理解されず苦労されている様子がよく分かりました。

 脳の損傷は身体の障害ですが、

 生活実際においては、記憶や注意力や行動などの認知の障害が困難感のおおもとなので、
 高次脳機能障害は精神障害の範疇になるのだそうです。※器質性精神障害

 他の精神障害と同じように、家族の理解、周囲の理解、就労先の理解が必要。
なによりも、自分のことを知ることが大切。

 そんな思いを新たにしました。

 あかりさんは、月例会を開催されています。
 詳しくは、インターネットで検索下さいませ。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

2016年08月07日

境界性人格障害について学んだのでした

 先日、みやざき楠の会さん主催の例会で、

 境界性人格障害という精神疾患について学びました。

 最近では、BPDとか呼ばれるそうですね。

 漢字で表記すると、人格的に病気な人。って誤解を招くからでしょう。

 人格というか性格というか、その人らしさの一面が、

 いろいろな理由から、健康や人間関係を破壊するまでに偏ってしまった状態になると、

 こう診断されるようです。

 人格障害の類型はいくつかあって、BPDはその中の一つです。

 その関わりで大事なことは、

 受容共感は大前提として、

 ちゃんと対話すること。

 のような印象を持ちました。

 相手の価値観を尊重し、自分のそれも大切に、加えて社会一般の価値観も鑑みつつ、

 対話する。

 これを繰り返すことで、BPDを抱える人は、穏やかに社会と調和しながら暮らしていけるようになるようです。

 ということから、
 支援者はもちろん、家族に対話力が求められているんだなと思いました。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

2016年07月26日

ジェンダー研修に参加しました

 自助グループの場所をお借りした縁で、男女共同参画運動の一翼を担っている聞風坊です。

 年に何度か、講演や研修に参加しているのですが、

 先日、ジェンダー研修に参加しました。

 男だから○○。
 女だから△△。

 ○○だから男。
 △△だから女。

 みたいに、肉体的な(生物学的なって言い方もあります)性を理由に、

 その人が本音で承知しないにもかかわらず、

 その人の役目や性格や思考や志向や嗜好や指向や行動など、望ましい姿や行動を他者・社会・コミュニティが勝手に決めて、

 それに合致しないと変な目で見られる。

 という理不尽な問題がジェンダーが引き起こす問題の一つなのですが、

 それらのことに敏感な感覚を養うというテーマでした。

 男の子だから、ピンク色は好まない。

 自動車の話を、女の子がするのはヘン。

 世界的に有名な医者。と言えば男性。

 いつも明るく優しい笑顔の花屋さん。と言えば女性。
 
 という風に、無意識に男と女のイメージが固まっていることに気づくことは重要ですね。
 ※ひきこもりは男で、若者に多い。というのは実際とはちょっと違うんです。

 ジェンダーが、その人の夢や就職の邪魔をしないようにしないといけませんね。
 
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講

2016年07月14日

土呂久公害の話

 土呂久公害。
 子どもの頃に見聞きしつつ、だからかよく知らないまま大人になった現在、

 改めて学ぶ機会があったので、参加してきました。
 宮崎のNGO・アジア砒素ネットワークさん主催の連続講座です。
http://www.asia-arsenic.jp/top/

 土呂久砒素のミュージアム
http://toroku-museum.com/
 によると、

 一説によると戦国時代に開発された鉱山だそうです。
 銀や錫、鉛などの産出で賑わったようですが、当初から環境被害があったようです。

 砒素毒による公害は、大正期からのようで、鉱山側と住民側が何度も協議して、共生できる道を探り続けたようでした。

 住民は、和合会という自治組織を構成していたので、そこが中心となって対策していました。

 その甲斐あって鉱山側も加害を認め、経済被害を金銭補償で対応していました。

 でも、問題の本質は健康被害だったのです。

 この健康被害の補償が認められるには、バブル期の1990年最高裁和解まで80年近くかかりました。

 土呂久公害は、困難の歴史以外何ものでもないのですが、
 大正、戦前の昭和期においては、
 住民の意見や利害を代表する和合会という組織があったからこそ、
 鉱山側や自治体に働きかけることができたように思えます。

 もし、和合会がなければ、住民は自分たちの利害によって二派に分かれ、村は分裂していたかもしれません。

 とはいえ、住民を自己管理していた面も強く、住民全員の幸福を実現できたわけではないようです。

 議論紛糾することも多々あったようで、これが和合会ではなく喧嘩会だと評価されるゆえんのようです。

 さて、
 会議やグループファシリテーションをテーマの一つにしている私聞風坊は、この点を深く考えます。

 ファシリテータは議論しやすい場を作るのが役目の一つですが、利害を異にする住民双方が一堂に会して喧嘩できる場があったという点に注目します。

 支配・隷属がありがちな時代にあって、
 和合というニュアンスとは違い仲良しクラブではなかったのでしょうが、不承不承ながらメンバーの妥結点を探る仕組みがあったことに感動を覚えます。
 
 議論できる場、自分の立場をしっかり表明できる場、その存在価値を再確認した思いです。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講社会のこと

2016年06月11日

発達障害と見る聞く感じるのこと

 先日、発達障害と感覚についての講演に行ってきました。

 発達障害と言えば、誰かと関わるときに困難感がある。

というのが有名ですが、

 実は、
 感覚過敏も相当な困難を招いているようなんです。

 前者は、いざとなったら人と関わらなければいいのですが、
 後者はそうはいきません。
 24時間、1年中、自分の感覚とは付き合っていかねばならないからですね。

 さて、感覚過敏。例えば、

 周囲の音を全部聞いてしまうために、いろいろな音が入ってきて困る。
 服の生地や、シャワーや空調の風などが痛くて困る。
 光りがまぶしすぎる。
 食べ物の味や食感がとても刺激的で食べるのに困る。

 などなど。

 だから、
 1日生活するのも大変な苦労をするのですね。

 感覚過敏についてはある程度知っていたつもりでしたが、
 シャワーが痛いという感覚は今回初めて知りました。

 反対に、刺激が相当強くないと感じない問題もあったり、
 それは、注意をどこに向けるかの問題だったりと言うことも学びました。
 
 名前をなんべん呼んでも相手が気づかないのは、
 相手が何かに集中しているために聴覚に向ける意識が少なくなっているから、
 相当強い刺激じゃないと気づかないからなのかもしれません。
 または、こちらに注意を向けやすいよう相手の視界に入ってから声をかけるとか。

 本人の困り感に寄り添った支援がいい。

 とは多くの支援場面で見聞きするフレーズです。

 私聞風坊も、感覚の問題を抱えています。

 それがフツーになってるから、改善されるなんてつゆほども思っていません。
 そんな感覚がフツー。みんな同じように苦労していると思ってるかも。

 だから、
 感覚の困り感に寄り添う支援は、本人の困り感に一番寄り添っているように思えます。

 なんか、感じ方で困っているようだ。
 ひょっとしたら発達障害の可能性があるかも。
 という感覚を持つ支援者が増えるといいなと思いました。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)研修受講発達障害


【お知らせ】
これまでの発表や記事原稿を、「聞風坊の図書館」で適宜公開しています。
別サイトになります。こちらもご覧下さいませ。


過去記事
みやchan インフォ
みやchan ホームに戻る
みやchan facebookページみやchan twitter
QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 9人
オーナーへメッセージ
 お手数ですが、携帯・スマートホンなどからの送受信の際は、パソコンからの受信ができるよう設定をお願いします。
 当方からのお返事が送信できないことが時々あるのです。