ゴールを決めないのが大事

2016年09月24日

 ゴールを決めないと言ったって、サッカーの話ではありません。

 ひきこもり支援の話です。

 人は、
 こもる人と関わるにあたって、無意識に、または一瞬のうちに、ある程度の目標なり、プランなりを立てます。

 例えば、

 信頼関係を築こうとか

 状況把握しようとか、

 医療につなぐかどうか傷病の評価をしようとか

 外に引き出すためのネタをゲットしようとか

 これ全部、こもる人以外が設定した目標ですね。

 当事者と呼ばれるこもる人にとっては、かやの外で決められた話。

 にも関わらず、
 そのゴールに向かって、親や支援者やピアサポーターは関わります。
 自分が決めたゴールを目指して頑張ります。 結構しつこく。

 そして、
 こもる人はそのゴールや関わる意図を感じ取っています。
 
 関わってくる時の笑顔や同調・共感の裏にある魂胆。

 それは、おおよそ
 こもることはいけないことだ。
 という価値観。にもとづいています。
 
 それは、
 こもるという社会的に望ましくない行為をしているところの
 こもる人たちを否定する価値観です。

 そんな魂胆が見え見えなんです。

 だから、信頼関係なんて築けません。
 むしろ不信感が募ります。
 二度と心を開かなくなることもざら。

 ゴールを決めるとこうなります。

 もし、こもる人と関わろうとするならば、勝手にゴールを決めてはなりません。

 ただ話をする。

 ただ交流する。

 その上でナニカが生じてくるものと思っています。



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