家が安全基地でないのなら

2021年05月15日

理想的な家というか、家族関係・親子関係について、

親・保護者が子の
安全基地となっている。

という喩えは有名です。

基地というのは、そこが基盤になって、外に出て行く場所。

そのために、
食事、睡眠、怪我や病気の療養、娯楽など休息をとり、傷を癒やし、心を身体を養う場所。

外で消費したエネルギー充填の場。
消耗損傷回復の場。

基地が安全で、健康的で、安心できるから、
そこを足場にして、踏み台にして、外に出るのです。

もしそこが、安全でもなく、健康的でもなく、安心でもない場所だとしたら、
外に出るエネルギーは蓄えられません。

消耗や損傷が回復されないので、また再び外で活動する状態になりません。
都合、外出しづらくなります。

それだけでなく、
自助努力によって獲得したところの家での少しばかりの休息、癒やしの機会によって、
多少なりとも共有されるエネルギーや心身の回復、

あるいは、
外で他者や自然環境との関わりで、
少しばかり蓄えられたエネルギーや心身の健康すら、
親・保護者との関わりで消失してしまうこともあります。

虐待環境、マルトリートメント環境、逆境環境、
家族がアルコールなどの依存症者などである場合、
ヤングケアラーである場合、
などは、
家庭・家族・親・保護者が

安全基地でなくなります。

では何なのか?
考えてみました。
言葉が色々思い浮かびました。

拘束地帯

危険地帯

牢獄

煉獄

獄舎

収監施設

監獄

総じて、
人が、その人の人生が
囚われる場所。

という感じがしています。


どうぞ家が、
安全な基地でありますように。



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