ひきこもり支援の研修資料が興味を引く話

2021年01月28日

一般社団法人全国公衆衛生協会さんのサイトに、
調査に基づいたひきこもり支援研修資料が掲載されています。

こもる人、家族、支援者、科学的根拠にあまねく配慮があり、ゆえに全体のバランスがとれていて、
それでいて、だからこそ問題となるポイントがしっかり押さえられているなと思っています。

よくまとめたもんだと、感心しきりです。
※バランスよく分かりやすく要点を押さえるのってホント難しいんです。

当該サイトURL
http://www.jpha.or.jp/sub/menu04_2.html
※ずらりと並んでいる事業報告名の中の、ひきこもりの調査・研修なんて言葉が題名にあるファイルです。
R元の14、H30の下から6番目、H29の下から6番目など

その中に、1つ気を惹くくだりがありました。

自宅の居心地について、

居心地が良すぎることはひきこもりの長期化にはつながらない!

と言い切っているくだりです。
言い切るのはなかなかの度胸がいるのですが、言い切っています。

確認すると、
居心地を悪くすれば外に出るだろうという考えに再考を求める意図があるようです。

外に出られないのは、家の居心地が良すぎるからではなくて、純粋に外が怖いからなので、
これを変えるには、外の居心地を良くしたり、外が怖くてしょうがない状態を改善することが大事なんだと言うことを言いたいようでした。

納得です。

そこで、
自宅の居心地と外界の居心地それぞれの良し悪しが、人の気持と行動にどのように影響を与えるか考えて、
マトリクスを作ってみました。

ひきこもり支援の研修資料が興味を引く話


自宅の居心地がいい-外界も居心地がいい
 夢のような状態。自宅と外界の往復が盛ん。

自宅の居心地がいい-外界は居心地が悪い
 自宅でのびのび暮らしている。

自宅の居心地が悪い-外界は居心地がいい
 出ずっぱり。非行状態も。

自宅の居心地が悪い-外界も居心地が悪い
 自宅自室に閉じこもり。

なかなか興味を惹くものが出来上がりました。




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Posted by 聞風坊 at 06:00│Comments(0)不登校ひきこもる
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