役から降りるひきこもり

2012年03月09日

 今回は、こもる人と役目について考えてみます。

 なぜこもるのか?
は、
 なぜ社会参画しないのか?
と言い換えられましょう。
 およそ半年以上社会参画しないことを社会的にひきこもると言うからです。

 それはまた、社会的役割からの退任を意味しています。
社会的役目を降りた状態と言えましょう。

 では、この社会的役目とはなんでしょう。

 お父さんの子として、お母さんの子として、○○さん家の子どもさんとして、
 ○○学校の生徒として、○○会社の社員としてなどなど、
 他者と私の関係において、配役され契約したところの私の責務とでも言えましょうか。

 その責務を果たす限りにおいて、ワタシは関係を維持できる約束です。
もし果たせなければ、関係は崩壊し、ひいてはコミュニティーとのつながりを失います。

 だから、のめり込むほどに責務を果たそうとします。
なぜなら人間社会におけるワタシの存在がかかっているからです。

 今、その責務が心身にひどい損害を与え続ける場合、苦渋の決断として
 ワタシは、その激務から身を引くでしょう。
 役を降りるのですね。

 それにより、社会的価値とひきかえに、自分を保つという根源的欲求(生き延びること)が達せられます。
そして、次の新しいストーリーによる次の新しい配役があるまで、こもる時間を過ごすのでしょう。

 しかし、役はなかなかこない

 役を探し続ける時期は都合長くなる。モラトリアムと言うには長すぎるほどに。

 最少でも70万人いるこもる人のうち、こんな風な人たちは多くいるように思えます。



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