避難しないひきこもり

2011年09月19日

 生まれも育ちも宮崎県なので、子どもの頃から台風のすごさ、恐さを知っています。

 だから、天気図もそこそこ読めます。
進路予想もそこそこできます。

 宮崎の人なら、たぶん誰でもできますよねこれぐらい。

 今年は、台風本体よりも、引っ張ってきた雲の影響が強いみたいです。
最近雨ばかりで、もうウンザリ。もうそろそろ秋晴れが欲しいところです。

 そう言えば、数年前には直撃がありましたね。記憶が正しければ台風14号。
浄水場に被害があり、宮崎市も長いこと断水するほどの強烈なものでした。

停電した家の中で、嵐が過ぎ去るのをじっとして待っていたのを思い出します。

 そのとき気になったのが、避難でした。
一般的には安全のために避難所にいくのですが、こもる人は、これが難題。
幸いにも私のところは避難しなくても済んだのですが、避難地域のこもる人は、いったいどうしたんだろうかと考えました。

 避難所という未知の空間を思うだけで、身がすくむほどの恐怖を感じた人もいるでしょう。
避難所に安全・安心を感じないのですね。

 そんな人は、このまま、ここ(自室)でじっとしている方を選んだ人もいるかもしれません。
たといひどい災害に遭おうとも。

 残念ながら、今回の東日本大震災では、後者を選んだこもる人がいたという話を聞きます。
予想はしていましたが、やはりショックです。

 一方、震災を機に社会活動を始めたこもる人も多くいると聞きます。
今までの社会が大きく変化したことを目の当たりにして、新しい社会に参画しようという意気が上がったのかもしれません。

ひきこもり、こもる人は、本当に人それぞれだということですね。

今ここにいるその人を観る。

これがなにより大事だと思っています。



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Posted by 聞風坊 at 10:04│Comments(0)ひきこもる
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