ひきこもりフォーラム2019夏8 ひきこもり初発年齢のこと

2020年01月31日

医療や心理の専門家からの新しい視点として、

ひきこもりが始まった年齢。
によって、支援の力点を考える。

と言うのがあります。

心や身体の病気などは必ず考慮しつつ、

ひきこもり始めた時期が、
小学生ならば、集団適応が課題だったか?

中学生ならば、思春期特有の問題か?

就職前ならば?

社会人になってからならば?

中年期にさしかかってからならば?

これを、
他人の中でやっていける力。
の視点で見ると、

中年期頃に初めてこもりだしたのならば、
それまでいろいろ苦労はあったにしてもなんとか他人の中でやってこれていた。
と考えます。

にも関わらず、他人と関わることから撤退するのならば、関係を作る能力よりも、
自身の肉体の衰えや、精神的不調、家族の看護介護、再就職の難しさ、などがこもる主な要因ではないかと見立てます。

一方で、10代前後の頃ならば、成長過程での課題にうまく取り組めないことから、
他人と関わることから撤退したのではないかと考えます。

前者は、医療や今の状態で暮らしていけるようになる支援が有益でしょう。
後者は、社会的な関わりにより、他人の中でやっていく経験を重ね、スキルを身につけることが有益でしょう。

こんな風な視点です。
社会をあまり知らない10代のこもる人の支援と、社会を知っている50代の人の支援を、
同じやり方でやるのは直感的におかしいというのは誰しも分かるはず。

フォーラムでは、深掘りしませんでしたが、
支援者養成では肝心要となる予感です。

当日配付資料p1
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