思考と感情と行動と記憶との関係を知ってみる

2012年04月30日

 TA・交流分析には、ラケットシステムという考え方があります。

 私の、いつもおなじみの気持ちと考えと行動と身体の様子と思い出す過去の経験などの関係を説明するのに便利なツールです。

……
 なんのこっちゃ?

 と思いますよね。これだけじゃ。キョロキョロ

 例えば、バスに乗り遅れたとして、

その時、どんな気持になるかというと、イライラ、ショック、悲しい、ムカつく、後悔…。

 そして、どんな考えが巡るかというと、あぁいつも自分はついてない。みんなは置き去りにしていく。人生ってつまんない。

 で、どうするかというと、時刻表を何度も確認する、腕時計の時間も確認する、道路の左右を確認して私が乗るべきバスがいないか確認する、ただ立ちつくす…。

 その時、私の身体は、顔はヒンヤリ血の気が引き、手は握りしめ、口は渇き、心臓はドキドキ…。

 そうして、あぁ今誰か知り合いが来て乗っけてくれないかな。できれば韓流の人とか。ドクターヘリは無理だよね…。なんて空想して。

 そういえば、昔からこうなんだよね。遠足の時にバスに一人だけ乗り遅れたし。まてよ、受験の時電車に乗り遅れて、エライこっちゃった。なんて過去の嫌な気持ちの経験を思い出します。

 そうして、やっぱり私はついてない。みんな知らんぷり。つまんない。
って信念を強めていきます。

という、心の仕組み、皆さんありません?

今、この仕組みに従う生活を変えたくなったら、

 ただ立ちつくさず、次のバス停まで歩く、先方に連絡し時間の変更を求める、付近の風景を楽しむ…などいつもと違う行動をしたり、

 予定と違ったにも関わらず楽しく過ごした、または逆にラッキーなことが起きた出来事を思い出したりするといいかもしれません。

 存外、私って、ついてない。だけじゃないことに気づくかも。


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Posted by 聞風坊 at 11:57│Comments(0)交流分析
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