診断が降りないと何もできない話

2019年05月20日

 病気やケガ、発達特性についての公的サポート体制は、だいぶ整ってきています。

 認知症には介護保険制度があります。

 病気やケガなどで働けず暮らし向きが厳しくなったときは障害年金制度があります。

 病気やケガなどで暮らしていくことに困難が長期にわたって続く場合は障害福祉制度があります。

 発達特性のために暮らしていくための困り感が強い場合も対応する制度があります。

 生涯にわたっていろいろな制度のサポートが受けられるのです。

 私たちは、そんな社会で暮らしていますし、そんな社会の一員なんです。

 ところが、これらの制度を利用するにはある条件があります。

 医師の診断です。

 上記の制度はすべて、病気やケガの範疇なので、

 病気やケガの専門家である医師の保証がいるのです。

 間違いなくこの病気やケガによって暮らすことに困っているという。

 制度を利用してサポートが必要だという。

 そのため、サポート制度を利用するには
 受診する必要がでてきます。

 受診するには、お金と、時間と、受診する意欲と、医師に会う実行力などが必要です。

 これらがそろっていると、受診して診断をもらって制度利用の可能性が出て来ます。

 そろっていないと、その可能性がなくなってきます。

 制度を使っての暮らしの困難を軽減することが難しくなってきます。

 こもる人など、不信感が強い場合は、なかなか受診しません。

 記憶忘れや記憶違いが多くても、定期受診はなかなかできません。

 一緒に暮らしている人がいない場合は、
 暮らしの中でのこまごました困り感に寄り添ってくれる人がいないため、
 そもそも受診という選択肢を思いつかない場合も少なくないでしょう。

 医療制度につながり、安定定期的に利用できて、診断が降りて、他のサポート制度につながるのが一般的。

 でも、これができる人は存外珍しいのだ。とは言いすぎでしょうか。

 本当に暮らしに困っていて、本当に手助けが必要な人たち、
 
 医療すら利用できない人たちは、100万人とも言われるこもる人たちをはじめ少なくないようです。

 制度に乗れば!

 なんとなかる。

 そして、
 制度に乗るのが不可能に近ければ近いほどほど
 困難は増していく。

 こもる人はその典型のようです。



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