2018年05月10日

人は存在するだけで価値がある。説を考えてみました。

 不登校・ひきこもりをはじめ、生きづらさを抱える人について語る時に、

 ほぼ毎回話題に上るのが、

 人は、

 ありのままでいい。

 そのままでOK。

 存在しててイイ。

 何もしなくてもそのままで価値がある。

 などの、存在すること自体を肯定する考えです。

 オリンピックでメダルを取ったからみたいに、
 なにかをしたから、

 清潔な格好で、TPOをわきまえて人に不快感を与えないように、
 そこにいるから、

 君、スバラシイよ!

 あなたは価値がある。

 という風に、
 周囲が設定した条件をクリアしたから価値を認めるというのではなく。

 何もしなくても、
 どんなありようでも、

 あなたは価値がある。

 というのも、
 もともと無条件に価値があるのだから。

 あなたが存在すること自体に価値を置かれているのだから。

 という考えです。

 で、長年この理由というか、納得のいく根拠にたどり着いていませんでした。

 私はあなたに価値を置いているよ。
 理由なんかないもん。あなたは大事な人だから。
 みたいに、信念や個人の思いはたくさん聞くのですが、客観的な根拠には巡り会っていません。

 なんについても
 客観的な根拠を見つけたがる性分の私聞風坊です。
 そこで、この根拠を考えてみました。

 人が存在する。
 または、そこに人がいる。

 となると、他者はその人を知覚します。

 姿を見たり、臭いを嗅いだり、その人が立てる音を聞いたいり、気配を感じたり、 ※味は・・・ないかな

 つまり、
 いるだけで、誰かの関心をひくのです。

 私たちはみんな。
 人が心を動かすほどの。

 この仕組み、
 モナリザの絵に目がとまる。
 ロダンの彫刻に心打たれる。
 
 これらと同じでしょう。

 人は何もしなくても、存在するだけで、人から関心を持たれる。
 
 逆の立場から言うと、
 関心を払うほどの価値を瞬時に感じるのですね。

 人は存在するだけで、
 モナリザのようについ関心を向けられる、
 人の心を動かすほどの魅力・価値をすでに持っている。

 という人の存在価値についての根拠の話でした。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)心理・カウンセリング

2018年05月05日

こもる人は睡眠が問題な話

 こもる仲間と話をすると結構盛り上がるのが
 睡眠についてです。

 みんな睡眠の困難を抱えています。

 私聞風坊の場合は、寝入りの悪さと、悪夢と、途中で目が覚めて眠れなくなることと、早く起きすぎる事と、ぐっすり眠った感がないことなどです。

 十分に睡眠障害と呼べるほど。

 寝入りの悪さは、寝ようとすると意識が高ぶって、いろいろなことを考え出して、悩んだり怒ったりして気がつくと数時間。
 ぱっちり目が覚めてしまいます。

 悪夢は、1人であっちこっちに行って、目的地になかなかたどり着けないというテーマのがほとんど。
 外にケンカしてたり、なんか戦ってたりするのも多いのです。

 途中で起きたり、早起きしすぎたりするのは、歳のせいもありますが、悪夢を見たり、眠りが浅かったりで、つい起きてしまうみたい。

 そんなこんなでぐっすり眠れていないので、疲れが取れず溜まったまんま。

 運動したとしても、体は疲れているのに眠れないこともざら。

 結局、リラックスできないことが最大の原因みたいということに気づいて、

 あおれやこれやリラックスするようにして、

 数年前から、マインドフルネス瞑想で深く規則的な呼吸を繰り返すことで、やっと、

 やっと、

 ホントにやっと、

 人生初の!

 リラックス状態を手にしました。

 以来、寝入りもよく、悪夢も見ず、途中で起きてもすぐまた寝入れるし、朝もわりかしスッキリ起きられたりと、

 一言でいうと、眠ることができるので、

 1日をちゃんと終えられて、翌日をキリッと始められる。

 睡眠という究極の休息が毎日取れるので、
 アルコールとかに頼らなくて済む。

 気持ちも身体も休息して回復できる。

 そんなこんなでイラつかず落ち着いていられる。

 妙な焦りも胸苦しさもなくなってきました。

 ひきこもっている人に必要なことは睡眠だと再確認しました。

 本質的には、
 自然に眠れるようなリラックスが必要ということです。

 こもる人に一番必要なことはリラックス。

 そのためには、安全と安心。

 そんな気がしています。
   


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)ひきこもる

2018年04月30日

オトナになるな! そして 子どもであるな! の話

 久しぶりにTA・交流分析の話です。

 TA・交流分析の禁止令の理論では、
 「○○するな!」「△△であるな!」という命令調のメッセージを自分に下しながら人は生きている。

 と考えます。

 否定の形で表された行動規範として、

 または否定の形で自分のありようを表して、

 自分を律するのですね。

 これらの自分を律するメッセージを禁止令と呼んでいます。

 禁止令はいくつもありますが、
 今回は、以前から気になっていた禁止令の組み合わせのお話しです。
 
 それは、

 オトナになるな! と 子どもであるな!

 オトナになるな! は、
 成長するな! と同じ意味で、いつまでも子どもであれ! というメッセージです。

 源泉は、
 自分で考え、感じ、判断し、行動するオトナに成長しないで、
 (オトナ・親の)私が考え、感じ、判断し、望む行動をするような子どもであり続けなさい。
 という周囲のオトナ・親からのメッセージです。

 一方の子どもであるな! は、
 自由な子どもであるな! 無邪気な子どものように振る舞うな! という意味合いで、
 素の自分でいるな! 正直な自分でいるな! というメッセージです。

 いずれも源泉は、
 私の言う通りにしなさい!
 という周囲のオトナ・親からのメッセージです。 

 2つに共通するのは、
 自分らしくあるな! 
 周囲の人に従いなさい!

 という意味合い。

 だから、
 この命令に従っている人は、周りの人の言うことを基準にして考え、感じ、行動します。
 概ね周りの人の判断に従います。

 自分の考えがないので、
 君はどうしたいの?
 と訊かれるととっても困ります。

 素直な自分の気持ちを感じないようにしているので、
 好きとか嫌いとかが分かりづらくなっています。
 きついとか無理してるとかも。

 だからつい頑張りすぎてしまいます。

 アダルトチルドレンに代表されるような生きづらさを抱える人は、この2つの禁止令を持っているように思えます。

 成長してもいいみたいだよ。
 素直な自分でいてもいいみたいだよ。
 今よりちょっとばかし。

 こんな感じで、自分に許可を与えると、少し楽になるかもしれません。
   


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)交流分析

2018年04月25日

人間不信のおおもとは養育者への不信かもしれない話

 この前、愛着障害の研修を受けたのですが、

 そこで、ふと思ったのが、人間不信の源泉は、

 親などの、

 自分を育てた大人

 への不信ではないかということです。

 生まれてすぐからの赤ちゃんの頃、
 
 世界とのつながりは、自分と接触するナニカを通して感じ取るもの。

 不快な気分の時に、ナニカが現れ、なんかよくなる。

 いつもだいたい。

 そんなことを繰り返すことで、いい状態でいられる感覚を身につける。

 この世に居てもいい感じ。

 時が経ち、そんなときにいつも同じ顔の人がいることを知る。

 その人がいると不快が快になることがなんとなく分かってくる。

 その人に愛着を持つ。

 そんな流れのようでした。

 さて、
 こもる人は、不信感が強いものです。

 社会への、人への。

 そこで、
 家族の内にこもることで、

 もう一度愛着関係を築き直そうとしているのかもな。
 社会への、人への。

 なかなか上手くいかないけど。

 だから何十年もかかってる。

 そんなことを思ったのでした。
   
タグ :愛着


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)心理・カウンセリング

2018年04月20日

強みを活かすスタイルの話

 ストレングルモデルとして知られる、その人の強みにアプローチする支援法があります。

 できないことをできるようになるよりも、できること、できていることを伸ばすことに軸足を置くスタイルです。

 できることが増えていくと、できていないことにチャレンジする気持ちができてくるので、

 結果的にできないことが減り、できることが増えるようです。

 きっと、チャレンジする力=ストレングス、を発揮することになるのでしょうね。

 さてこのストレングスモデルアプローチ。

 いくつかのスタイルがあるようです。

 PCが強い、性格が明るい、手先が器用、細かいことによく気がつく、体力がある・・・。

 社会に役立ちそうなストレングスに注目して、それを伸ばしていくスタイルと、

 その人そのものの力強さに注目して、それを活かすようにしていくスタイルと、

 さしあたり2つ。

 そして、結構対照的な2つ。

 前者は、特定のスキルひょっとしたらテクニックをもっぱら伸ばす感じ。

 後者は、根源的な人の力を増進する感じ。

 さて今、
 自立とは、自分の力で自分以外の人たちとよろしくやっていくこと。
 ※参照:『"育つ"こと"育てる"こと -子どもの心に寄りそって』
  (田中哲著 いのちのことば社フォレストブックス刊 2016)


 だとするならば、

 自分自身の力強さをアテにやっていくことになります。

 自分の気持ちが分かる力、

 自分の状況が分かる力、

 人と関わる力、

 人を信頼する力、

 自分と他者と調和する力・・・

 そして、

 それらの力を強くする力も。

 そしてこの時、
 支援者ができること、やらねばならないことはなんでしょう?

 きっと、
 その人が力(ストレングス)を発揮しやすい環境を調えることでしょう。

 そうしたら、

 自分の力で自分を成長させていきます。

 社会でやっていくためのスキルも身につけていきます。

 自分で。

 それは、自立に必要なこと。  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)心理・カウンセリング


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