当事者活動人・聞風坊のブログ
http://monpubowblog.miyachan.cc
宮崎の当事者活動人の聞風坊(もんぷうぼう)が、暮らしの中で聞いた風の声をしれ~っと記すブログ。であります。
引きこもり、不登校、ニート、困窮、アダルトチルドレン、トラウマ、TA・交流分析、男女共同参画、ジェンダー、カウンセリング、心理セラピー、自助グループなどなど関心事いっぱいの聞風坊が思いの丈を記しています。
皆さまどうぞご高覧あれ。
ja
聞風坊
2020-05-30T06:00:00+09:00
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ひきこもり当事者本のご紹介
http://monpubowblog.miyachan.cc/e564394.html
ひきこもり当事者16名がそれぞれの体験を言葉にした本が今月刊行されました。
こころの科学 メンタル系サバイバルシリーズ
『いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり』
(林恭子 斎藤環編 斎藤環、松本俊彦、井原裕監修 日本評論社 2020)
出版社のサイト
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8293.html
です。
私も書いております。
よろしければどうぞお手元に。
こころの科学 メンタル系サバイバルシリーズ
『いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり』
(林恭子 斎藤環編 斎藤環、松本俊彦、井原裕監修 日本評論社 2020)
出版社のサイト
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8293.html
です。
私も書いております。
よろしければどうぞお手元に。
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ひきこもる
拙著
本の紹介
不登校
聞風坊
2020-05-30T06:00:00+09:00
-
メンタライジングと「こもって、よし!」のこと
http://monpubowblog.miyachan.cc/e535763.html
メンタライジングとかメンタライゼーションとかいう考え方や心理療法があるようです。
他者の心について、知り、感じ、想像し、共感するなどして、他者とイイ関係を築き、
社会でよろしくやっていくための効果的なアプローチのようです。
※個人的には「心の理論」なんていう呼び名の方がなじんでるんですが。
相手には、相手の気持ちがあり、受け取り方があり、都合なり、相手の自由意志がありということを知って、
それらを尊重して一緒に社会をやっていく練習をするみたいです。
同じように、自分にも自分の気持ちがあり、自分なりの受け取り方があり、自分の都合があり、自分の意志がありますので、
それらも尊重しつつ、相手とよろしくやっていくことになるのでしょう。
ひとりよがりにならずに、それでいて相手に従属することもなくやっていくためには必要なことだと思います。
親子関係でいうと、親が子どもの気持ちや受け取り方や考えた都合を尊重する。
子どもも親のそれらを尊重する。
そうして親子関係をよろしくやっていく。
家族としてやっていく。
となるでしょうか。
職場なら同僚同士、上司と部下、取引先と自社でしょうか。
支援者と利用者も同様でしょうね。
拙著『こもって、よし!』では、これに通ずることを書いています。
フォルダを作る。
という表現です。
私の中に、相手のことについてのフォルダを作って、
相手のことをまるごとそこにファイルするというイメージです。
解釈などの加工をせずにまるごとそのまんま保存する。
自分のフォルダは別に独立保存してあるので、相互干渉はない。
双方安全に保存されている。
そんなイメージ。
こうすると、相手の立場に立って感じたり、考えたりという想像がしやすくなります。
私の中にある相手のフォルダを検索すればいいのだもの。
同様に、私の中にある自分のフォルダを検索すれば、私ならどう感じるかということが分かります。
比較対象もしやすくなり、
都合、折り合いもつけやすくなります。
私とあなたの境界を踏み越えずそれでいて協調してやっていくことが期待できます。
私の中の私のフォルダの中に無理やり相手のことを入れ込もうと苦心惨憺したり、
それでもどうにも難しくて相手のことが受け容れられずに排除してしまったりする事態を避けられます。
小耳にはさんだメンタライジングと、拙著の心の理論である「フォルダ」理論の話でした。
他者の心について、知り、感じ、想像し、共感するなどして、他者とイイ関係を築き、
社会でよろしくやっていくための効果的なアプローチのようです。
※個人的には「心の理論」なんていう呼び名の方がなじんでるんですが。
相手には、相手の気持ちがあり、受け取り方があり、都合なり、相手の自由意志がありということを知って、
それらを尊重して一緒に社会をやっていく練習をするみたいです。
同じように、自分にも自分の気持ちがあり、自分なりの受け取り方があり、自分の都合があり、自分の意志がありますので、
それらも尊重しつつ、相手とよろしくやっていくことになるのでしょう。
ひとりよがりにならずに、それでいて相手に従属することもなくやっていくためには必要なことだと思います。
親子関係でいうと、親が子どもの気持ちや受け取り方や考えた都合を尊重する。
子どもも親のそれらを尊重する。
そうして親子関係をよろしくやっていく。
家族としてやっていく。
となるでしょうか。
職場なら同僚同士、上司と部下、取引先と自社でしょうか。
支援者と利用者も同様でしょうね。
拙著『こもって、よし!』では、これに通ずることを書いています。
フォルダを作る。
という表現です。
私の中に、相手のことについてのフォルダを作って、
相手のことをまるごとそこにファイルするというイメージです。
解釈などの加工をせずにまるごとそのまんま保存する。
自分のフォルダは別に独立保存してあるので、相互干渉はない。
双方安全に保存されている。
そんなイメージ。
こうすると、相手の立場に立って感じたり、考えたりという想像がしやすくなります。
私の中にある相手のフォルダを検索すればいいのだもの。
同様に、私の中にある自分のフォルダを検索すれば、私ならどう感じるかということが分かります。
比較対象もしやすくなり、
都合、折り合いもつけやすくなります。
私とあなたの境界を踏み越えずそれでいて協調してやっていくことが期待できます。
私の中の私のフォルダの中に無理やり相手のことを入れ込もうと苦心惨憺したり、
それでもどうにも難しくて相手のことが受け容れられずに排除してしまったりする事態を避けられます。
小耳にはさんだメンタライジングと、拙著の心の理論である「フォルダ」理論の話でした。
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ひきこもる
心理・カウンセリング
拙著
聞風坊
2018-08-15T06:00:00+09:00
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『関わることを考えよう』のご案内
http://monpubowblog.miyachan.cc/e515195.html
拙著紹介シリーズ最終回は、
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』
です。
これは2015年。
なんと自助活動の第一線から身を引いて、支援職としてリブートした当初の本です。
これまで、支援を受ける側として暮らしてきた聞風坊が、
支援職としてもっぱら他人様の支援を行う立場になって2年半。
諸般の事情で、1年ほどの余裕のある暮らしができたので、
これまたせっかくだからと、支援職仲間と一緒に仕事する中で感ずるところを文にまとめ、
商業出版は無理だろうとそうそうに舵をきり、
今回も自費出版の運びとなった一冊です。
一番素の自分を記した本となりました。
こもってのときは、自助グループ活動を背負っていたし、
親育てのときは、TA・交流分析について知らしめるという重責を担っていたし、
結構プレッシャーがきつかったんです。
文体からわかるように、ヤンチャに言いたい放題やってます。
医者に言いたいこと、心理職に言いたいこと、
教育者に言いたいこと、就労支援者に言いたいこと、
親に言いたいこと、当事者に言いたいこと、
社会に言いたいこと
を簡潔に言ってます。
要望してます。
提案もしてます。
誰に読んでほしいかというと、当事者を支援する立場にある人たちです。
当事者活動をする中で、私が感じ、仲間が感じていることをピックアップしたつもりです。
ボクたちの発するコトバをうのみにしないでほしい。心意を感じ取ってほしい。
感情を吐き出せ。なんて言わないでほしい。ゲロは苦しいんだ。
教育という名の矯正をしないでほしい。強要は無論。
落ち着いてボクたちのことを理解して欲しい。同意しなくてイイから。
みたいなことを書いています。
そんなこんなで、
体裁として見開きで1テーマというミッションもクリアできました。
個人的に、ひきこもり3部作が完結した気持ちになっています。
だから、
当事者個人の体験を記した形態としては、この本で一応筆を置くつもりです。
そんな拙著、ご興味あれば、どうぞご連絡を。
頒価1,000円です。
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』
です。
これは2015年。
なんと自助活動の第一線から身を引いて、支援職としてリブートした当初の本です。
これまで、支援を受ける側として暮らしてきた聞風坊が、
支援職としてもっぱら他人様の支援を行う立場になって2年半。
諸般の事情で、1年ほどの余裕のある暮らしができたので、
これまたせっかくだからと、支援職仲間と一緒に仕事する中で感ずるところを文にまとめ、
商業出版は無理だろうとそうそうに舵をきり、
今回も自費出版の運びとなった一冊です。
一番素の自分を記した本となりました。
こもってのときは、自助グループ活動を背負っていたし、
親育てのときは、TA・交流分析について知らしめるという重責を担っていたし、
結構プレッシャーがきつかったんです。
文体からわかるように、ヤンチャに言いたい放題やってます。
医者に言いたいこと、心理職に言いたいこと、
教育者に言いたいこと、就労支援者に言いたいこと、
親に言いたいこと、当事者に言いたいこと、
社会に言いたいこと
を簡潔に言ってます。
要望してます。
提案もしてます。
誰に読んでほしいかというと、当事者を支援する立場にある人たちです。
当事者活動をする中で、私が感じ、仲間が感じていることをピックアップしたつもりです。
ボクたちの発するコトバをうのみにしないでほしい。心意を感じ取ってほしい。
感情を吐き出せ。なんて言わないでほしい。ゲロは苦しいんだ。
教育という名の矯正をしないでほしい。強要は無論。
落ち着いてボクたちのことを理解して欲しい。同意しなくてイイから。
みたいなことを書いています。
そんなこんなで、
体裁として見開きで1テーマというミッションもクリアできました。
個人的に、ひきこもり3部作が完結した気持ちになっています。
だから、
当事者個人の体験を記した形態としては、この本で一応筆を置くつもりです。
そんな拙著、ご興味あれば、どうぞご連絡を。
頒価1,000円です。
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拙著
聞風坊
2017-07-17T06:00:00+09:00
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『親を育てるひきこもり』のご案内
http://monpubowblog.miyachan.cc/e515194.html
本の紹介シリーズです。
今回も拙著です。
『「親」を育てる「ひきこもり」』
は、2009年に自費出版しました。
相変わらず、自助活動人として、自分の変化と成長が一番の生活をしていた当時、
夢中になっていたのが、TA・交流分析でした。
TA・交流分析は、
エリック・バーンという人が創始した心理臨床の理論と実践体系です。
その中に、セルフ・リ・ペアレンティング=自己再養育療法なんて呼ばれるアプローチがあって、
それが、私の日頃の実践とよくマッチしたのです。
さっそく、TAのセルフ・リ・ペアレンティングの本を読むと、あらびっくり。
自分の体験と重なることがいっぱい。
これは、文として記録せねばと思い立ち、前著と同じ調子で、原稿を書き、
今度は、厄落としの意味も込めて自費出版としました。
内容は、
一人部屋にこもっていながら、自分を癒し、変化と成長をするマニュアルです。
こもる人は、人づきあいが苦手です。
もちろん、医者やセラピスト、カウンセラーも苦手。
だから、病因や相談に行かない。行けない。
だったら自分でやろう!
自助的な発想です。
ということで、セルフセラピーマニュアルとなりました。
こもる人に代表される生きづらさを抱く人たちが、
密かに一人で行える自分のためにできることを記しました。
生きづらさの根源の解説をTA理論に求め、
自分にダメ出しする自分(P-)と、素の自分(C-)との葛藤ととらえ、
その二つの調和を図る自分(A)を強めていくやり方です。
昼夜逆転への取り組み方などを事例として挙げています。
昼夜逆転は自分に必要なんだ。
それでいてときどき困るんだ。
じゃどうする自分?
という感じ。
雰囲気としては、認知行動療法に近いかもしれません。
TA・交流分析入門書としてもなかなかの出来映えと思っています。
頒価1,000円です。
ご興味あれば、どうぞご連絡を。
今回も拙著です。
『「親」を育てる「ひきこもり」』
は、2009年に自費出版しました。
相変わらず、自助活動人として、自分の変化と成長が一番の生活をしていた当時、
夢中になっていたのが、TA・交流分析でした。
TA・交流分析は、
エリック・バーンという人が創始した心理臨床の理論と実践体系です。
その中に、セルフ・リ・ペアレンティング=自己再養育療法なんて呼ばれるアプローチがあって、
それが、私の日頃の実践とよくマッチしたのです。
さっそく、TAのセルフ・リ・ペアレンティングの本を読むと、あらびっくり。
自分の体験と重なることがいっぱい。
これは、文として記録せねばと思い立ち、前著と同じ調子で、原稿を書き、
今度は、厄落としの意味も込めて自費出版としました。
内容は、
一人部屋にこもっていながら、自分を癒し、変化と成長をするマニュアルです。
こもる人は、人づきあいが苦手です。
もちろん、医者やセラピスト、カウンセラーも苦手。
だから、病因や相談に行かない。行けない。
だったら自分でやろう!
自助的な発想です。
ということで、セルフセラピーマニュアルとなりました。
こもる人に代表される生きづらさを抱く人たちが、
密かに一人で行える自分のためにできることを記しました。
生きづらさの根源の解説をTA理論に求め、
自分にダメ出しする自分(P-)と、素の自分(C-)との葛藤ととらえ、
その二つの調和を図る自分(A)を強めていくやり方です。
昼夜逆転への取り組み方などを事例として挙げています。
昼夜逆転は自分に必要なんだ。
それでいてときどき困るんだ。
じゃどうする自分?
という感じ。
雰囲気としては、認知行動療法に近いかもしれません。
TA・交流分析入門書としてもなかなかの出来映えと思っています。
頒価1,000円です。
ご興味あれば、どうぞご連絡を。
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拙著
聞風坊
2017-07-14T06:00:00+09:00
-
『こもって、よし!』のご案内
http://monpubowblog.miyachan.cc/e515192.html
自分の本もご案内します。
本屋で買えることができる唯一の本
『こもって、よし! ひきこもる僕、自立する私』
です。
出版は2005年ですが、当時は、自助グループ活動が人生の中心でした。
学びが多く、とっても貴重な成長の場を頂いたので、
その記録として、
書かねば!
という思いから原稿を書きました。
もしやと思って出版社に何件か相談したら、
地元の鉱脈社さんが関心を持って下さり、出版となりました。
自分が書いた原稿が、少しずつ本の形になっていく過程で、
何人もの職業人が精魂込めて仕事している姿に心動かされたことを今でも思い出します。
原稿をタイプする人、構成を考える人、本の体裁を考える人、デザインを描く人、会社受付の人・・・たくさんたくさん。
一つのことを成すって、たくさんの人の思いがこめられているんだと感動したものでした。
さて、この本、ひきこもり状態を赤裸々に描写・分析した前半と、
そんな筆者が、自助グループ活動を通してどのように変化成長していったか、
そして、
そんなグループを運営するためのマニュアルを記した後半、
の二部構成なんです。
これまでもっぱら、前半部分が強調されていますが、
書き手としては、後半のひきこもり当事者だけの自助グループを説明するための前置きだったので、
なんだかビミョーな感じとなっています。
この本をマニュアルとして自分なりの自助グループを立ち上げてもらえたら、
飛び上がって喜ぶ聞風坊です。
こもる人たちは、人と関わりたいのに関わることにひどく怯えています。
そんな人たちが、リスクを極力少なく集える場作り。
グループの周知の仕方、開催日時場所の選定、グループのルール、ミーティングでの配慮、メンバーとの関係、リーダーシップ・・・。
これらをひたすら意識して活動しました。
本には、こまごま記しています。
もし、そんな場作りに興味があれば、どうぞお手にとって下さいまし。
本屋で買えることができる唯一の本
『こもって、よし! ひきこもる僕、自立する私』
です。
出版は2005年ですが、当時は、自助グループ活動が人生の中心でした。
学びが多く、とっても貴重な成長の場を頂いたので、
その記録として、
書かねば!
という思いから原稿を書きました。
もしやと思って出版社に何件か相談したら、
地元の鉱脈社さんが関心を持って下さり、出版となりました。
自分が書いた原稿が、少しずつ本の形になっていく過程で、
何人もの職業人が精魂込めて仕事している姿に心動かされたことを今でも思い出します。
原稿をタイプする人、構成を考える人、本の体裁を考える人、デザインを描く人、会社受付の人・・・たくさんたくさん。
一つのことを成すって、たくさんの人の思いがこめられているんだと感動したものでした。
さて、この本、ひきこもり状態を赤裸々に描写・分析した前半と、
そんな筆者が、自助グループ活動を通してどのように変化成長していったか、
そして、
そんなグループを運営するためのマニュアルを記した後半、
の二部構成なんです。
これまでもっぱら、前半部分が強調されていますが、
書き手としては、後半のひきこもり当事者だけの自助グループを説明するための前置きだったので、
なんだかビミョーな感じとなっています。
この本をマニュアルとして自分なりの自助グループを立ち上げてもらえたら、
飛び上がって喜ぶ聞風坊です。
こもる人たちは、人と関わりたいのに関わることにひどく怯えています。
そんな人たちが、リスクを極力少なく集える場作り。
グループの周知の仕方、開催日時場所の選定、グループのルール、ミーティングでの配慮、メンバーとの関係、リーダーシップ・・・。
これらをひたすら意識して活動しました。
本には、こまごま記しています。
もし、そんな場作りに興味があれば、どうぞお手にとって下さいまし。
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拙著
聞風坊
2017-07-11T06:00:00+09:00
-
サイト内ご案内
http://monpubowblog.miyachan.cc/e507785.html
すでに右横でお知らせしていますが改めてのお知らせです。
これまで、講演発表や研修講師や寄稿などをして来ましたが、
その一部をアーカイブ的に公開しています。
聞風坊の図書館です。
画像にして1ページずつ掲載しているので、ちょっと見づらいですが、
よろしければご覧下さいまし。
これまで、講演発表や研修講師や寄稿などをして来ましたが、
その一部をアーカイブ的に公開しています。
聞風坊の図書館です。
画像にして1ページずつ掲載しているので、ちょっと見づらいですが、
よろしければご覧下さいまし。
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拙著
聞風坊
2017-01-06T06:00:00+09:00
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こもって、よし! 親を育てる 関わり の紹介
http://monpubowblog.miyachan.cc/e490687.html
私聞風坊は、本を3冊出しています。
今回は、そのご紹介。
『こもって、よし! ひきこもる僕自立する私』(2005 鉱脈社 本体価格¥1,400+税)
は、
こもってる最中の、自分の尋常ならざる状態と、家族の関わりについて赤裸々に記した前半部分と、
ひきこもり自助グループの立ち上げと運営について細かく記した後半部分の2本立てです。
客観的に書くよう努めたので、こもっている人もこもっていない人も、こもっている状態がどんなものか分かりやすくなっています。
『「親」を育てる「ひきこもり」』(2009 自費出版 頒価¥1,000(税込))
は、
誰もアテにできないひきこもり生活の中で、自分で自分を癒した経験を、TA・交流分析理論に沿って解説したセルフセラピーハンドブックです。
こもっている人が、自室で1人でできることを中心に、ひきこもりの時間を、自分のために使うためにどうしたらいいか? を記しています。
ひきこもりの本としても、TA・交流分析の本としてもなかなか役立つ内容です。
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』(2015 自費出版 頒価¥1,000(税込))
は、
支援職として仕事しはじめた経験をもとに、思うことをまとめた本です。
当事者の立場としてずっと活動してきた私聞風坊にとって、支援職は対極の立場でした。
その立場に立ち、同僚を得て、その世界で仕事する中で、いろいろもやもやがたまってきたので、思いを噴出するように一気に書き上げました。
ひきこもりや自助グループ、TA・交流分析という大きなものを背負わず、自分の心にただ正直に書いたので、3冊の中で一番のびのびと書けました。
お陰さまで3冊とも、こもる本人や家族・支援者の方から好評を頂いています。
講演会場などで販売しています。
よろしかったらお手にとってください。
今回は、そのご紹介。
『こもって、よし! ひきこもる僕自立する私』(2005 鉱脈社 本体価格¥1,400+税)
は、
こもってる最中の、自分の尋常ならざる状態と、家族の関わりについて赤裸々に記した前半部分と、
ひきこもり自助グループの立ち上げと運営について細かく記した後半部分の2本立てです。
客観的に書くよう努めたので、こもっている人もこもっていない人も、こもっている状態がどんなものか分かりやすくなっています。
『「親」を育てる「ひきこもり」』(2009 自費出版 頒価¥1,000(税込))
は、
誰もアテにできないひきこもり生活の中で、自分で自分を癒した経験を、TA・交流分析理論に沿って解説したセルフセラピーハンドブックです。
こもっている人が、自室で1人でできることを中心に、ひきこもりの時間を、自分のために使うためにどうしたらいいか? を記しています。
ひきこもりの本としても、TA・交流分析の本としてもなかなか役立つ内容です。
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』(2015 自費出版 頒価¥1,000(税込))
は、
支援職として仕事しはじめた経験をもとに、思うことをまとめた本です。
当事者の立場としてずっと活動してきた私聞風坊にとって、支援職は対極の立場でした。
その立場に立ち、同僚を得て、その世界で仕事する中で、いろいろもやもやがたまってきたので、思いを噴出するように一気に書き上げました。
ひきこもりや自助グループ、TA・交流分析という大きなものを背負わず、自分の心にただ正直に書いたので、3冊の中で一番のびのびと書けました。
お陰さまで3冊とも、こもる本人や家族・支援者の方から好評を頂いています。
講演会場などで販売しています。
よろしかったらお手にとってください。
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ひきこもる
交流分析
拙著
聞風坊
2016-07-02T06:00:00+09:00
-
獣のようにひきこもっていた頃の話し
http://monpubowblog.miyachan.cc/e477729.html
今では、穏やかな状態で過ごす時間が多くなっている私聞風坊ですが、
こもり始めたホントの最初の頃は、獣でした。
拙著にはこう記しています。
髪の毛もヒゲも何ヶ月も手入れをしていないのでぼさぼさに伸び放題だ。
しかも、気持ち的に追い込まれているので、目つきがアブナイ。顔をしかめ、上目遣いに睨み付け歯を食いしばっている。
入浴、着替えをしない。
切羽詰まって気がつけば叫んでいる。
手足の血の気が引く。
こわばった筋肉が勝手に踊りだす。体が震えていうこときかない。
『こもって、よし! ひきこもる僕、自立する私』(鉱脈社 2005)p30~31より抜粋。
まさにパニック!
まさにおかしい状態!
さて、こんな時どうしていたかというと、
そんな自分を味わっていました。
これ、カウンセリング・セラピーのトレーニングでさんざんやったこと。
自分への声かけをしながら、パニクってる自分にただ寄り添ったのでした。
自分の筋肉のどこがこわばっているか? 震えているか?
自分の身体のどこが冷たくなっているか?
自分の身体のうちのどこらへんが重くなっているか?
自分の身体・内部を観察し、何が起きているかを知り、
そして、すべてあるがままを受容していたのでした。
それこそ気が変になるくらいの大変な苦痛を伴う作業でしたが、
恐慌状態にある自分から少しばかり距離を置くことになるので、
落ち着いた客観的なクールな自分は保護できていたのかもしれません。
今で言うとマインドフルネス状態に当たるでしょうか。
この頃から、身体の声を聞くことをやっていたのですね。
もちろん当時は自分が何を意図しているかはもちろん分かっていません。
ただ、今ここ、布団の中でおかしくなっている自分の状態に気づき声をかけ続けただけ。
それは期せずして、おかしな自分自身をも排除せず受け容れる作業の繰り返しでした。
そのお陰かもしれません。
少しずつ落ち着きを取り戻していったのでした。
そうして今に到ります。
こもり始めたホントの最初の頃は、獣でした。
拙著にはこう記しています。
髪の毛もヒゲも何ヶ月も手入れをしていないのでぼさぼさに伸び放題だ。
しかも、気持ち的に追い込まれているので、目つきがアブナイ。顔をしかめ、上目遣いに睨み付け歯を食いしばっている。
入浴、着替えをしない。
切羽詰まって気がつけば叫んでいる。
手足の血の気が引く。
こわばった筋肉が勝手に踊りだす。体が震えていうこときかない。
『こもって、よし! ひきこもる僕、自立する私』(鉱脈社 2005)p30~31より抜粋。
まさにパニック!
まさにおかしい状態!
さて、こんな時どうしていたかというと、
そんな自分を味わっていました。
これ、カウンセリング・セラピーのトレーニングでさんざんやったこと。
自分への声かけをしながら、パニクってる自分にただ寄り添ったのでした。
自分の筋肉のどこがこわばっているか? 震えているか?
自分の身体のどこが冷たくなっているか?
自分の身体のうちのどこらへんが重くなっているか?
自分の身体・内部を観察し、何が起きているかを知り、
そして、すべてあるがままを受容していたのでした。
それこそ気が変になるくらいの大変な苦痛を伴う作業でしたが、
恐慌状態にある自分から少しばかり距離を置くことになるので、
落ち着いた客観的なクールな自分は保護できていたのかもしれません。
今で言うとマインドフルネス状態に当たるでしょうか。
この頃から、身体の声を聞くことをやっていたのですね。
もちろん当時は自分が何を意図しているかはもちろん分かっていません。
ただ、今ここ、布団の中でおかしくなっている自分の状態に気づき声をかけ続けただけ。
それは期せずして、おかしな自分自身をも排除せず受け容れる作業の繰り返しでした。
そのお陰かもしれません。
少しずつ落ち着きを取り戻していったのでした。
そうして今に到ります。
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ひきこもる
心理・カウンセリング
拙著
こもる生活の工夫
聞風坊
2016-03-28T06:00:00+09:00
-
【本の紹介】 関わることを考えよう
http://monpubowblog.miyachan.cc/e469826.html
今年(2015)の4月に作った本は、
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』
です。
数年前から本格的に支援者の立場に立ちだした私聞風坊ですが、
支援者の中に支援者としてあって、
なんだかなぁ
な気分になることが多かったのです。
あ、そこにこだわるんだぁ。
あ、そういう風にカテゴライズしちゃうんだぁ。
あ、勉強になるわぁで終わっちゃうんだぁ。
という風に、
効果的じゃないポイントに力を注ぐとか、
感情を聴いてほしくないのに感情に焦点を当てた関わりをする。
自分が持ってる枠に当てはめて理解しようとするとか、
たとえば非行タイプとか、嘘つきとか、キレやすいとか、相手の枠組みに沿って考えればそんなことはない。
自分のマズい関わりで支援が上手くいかず相手に害がおよんだとしても、
自分の成長に役立つケースという風に捉えて、失敗を糧にする。
自分の失敗を棚に上げて、自己利益に注目する姿勢。
などという、不愉快な体験をちょくちょくしたので、
これはひとつまとめておかんといかん
と、思って書いたものです。
心理職とのセッション、
医療者との関わり、
若者支援者との関わり、
当事者どうしの関わり、
などの場面場面での、
それは嫌や!
こうしてほしいんだ。
という要望の書であり、
同じ支援者として、こんな風にしたらいいと思うよ。
という提案の書です。
支援機関を利用しててもやもやっとしている当事者の皆さん、
当事者と関わる中で苦労している支援者の皆さん、
なにかヒントがあると思います。
もし、ご興味持たれましたら、ご一報下さい。
頒価一冊税込み千円(送料・振込手数料別途要)です。
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』
です。
数年前から本格的に支援者の立場に立ちだした私聞風坊ですが、
支援者の中に支援者としてあって、
なんだかなぁ
な気分になることが多かったのです。
あ、そこにこだわるんだぁ。
あ、そういう風にカテゴライズしちゃうんだぁ。
あ、勉強になるわぁで終わっちゃうんだぁ。
という風に、
効果的じゃないポイントに力を注ぐとか、
感情を聴いてほしくないのに感情に焦点を当てた関わりをする。
自分が持ってる枠に当てはめて理解しようとするとか、
たとえば非行タイプとか、嘘つきとか、キレやすいとか、相手の枠組みに沿って考えればそんなことはない。
自分のマズい関わりで支援が上手くいかず相手に害がおよんだとしても、
自分の成長に役立つケースという風に捉えて、失敗を糧にする。
自分の失敗を棚に上げて、自己利益に注目する姿勢。
などという、不愉快な体験をちょくちょくしたので、
これはひとつまとめておかんといかん
と、思って書いたものです。
心理職とのセッション、
医療者との関わり、
若者支援者との関わり、
当事者どうしの関わり、
などの場面場面での、
それは嫌や!
こうしてほしいんだ。
という要望の書であり、
同じ支援者として、こんな風にしたらいいと思うよ。
という提案の書です。
支援機関を利用しててもやもやっとしている当事者の皆さん、
当事者と関わる中で苦労している支援者の皆さん、
なにかヒントがあると思います。
もし、ご興味持たれましたら、ご一報下さい。
頒価一冊税込み千円(送料・振込手数料別途要)です。
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拙著
聞風坊
2015-10-22T00:00:00+09:00
-
【本の紹介】「親」を育てるひきこもりってどういうこと?
http://monpubowblog.miyachan.cc/e469805.html
ご存知の通り私聞風坊は、体験やら考えたことやらなんやらかんやらを、
3冊の本にまとめているのですが、
内容について、これといってお知らせしてないなと、ふと気づいたので、
少しばかりお知らせしようと思います。
「親」を育てる「ひきこもり」という本は、実はTA・交流分析の本なんです。
TA・交流分析は、エリック・バーンという人が創始しました。
人の心の理解と、人の成長に役立つ方法がたくさん蓄えられています。
特に、
あの人とまたは自分とどう関わればいいか?
という問いによく応えます。
交流分析と言うだけあって、関わることに重点を置いているからですね。
拙著は、親子関係の関わり方をはじめ、
特に、自分との関わり方について記しています。
子どもの頃の親密な他者(親)との関係が、なんか嫌な気分になる関わり方ばかりだと、
まるでコピーしたみたいに、自分に対しても同じように関わってしまうのです。
かつて親密な他者が繰り返ししたように、
自分を馬鹿にして、
自分を追い込んで、
価値を置かず、
怯えさえて、
という風に。
そうやって自分で自分を辛くしているのをやめて、
自分を楽にするように自分に関わる方法の1つが書いてあります。
もし、ご興味持たれましたら、ご一報下さい。
頒価一冊税込み千円(送料・振込手数料別途要)です。
3冊の本にまとめているのですが、
内容について、これといってお知らせしてないなと、ふと気づいたので、
少しばかりお知らせしようと思います。
「親」を育てる「ひきこもり」という本は、実はTA・交流分析の本なんです。
TA・交流分析は、エリック・バーンという人が創始しました。
人の心の理解と、人の成長に役立つ方法がたくさん蓄えられています。
特に、
あの人とまたは自分とどう関わればいいか?
という問いによく応えます。
交流分析と言うだけあって、関わることに重点を置いているからですね。
拙著は、親子関係の関わり方をはじめ、
特に、自分との関わり方について記しています。
子どもの頃の親密な他者(親)との関係が、なんか嫌な気分になる関わり方ばかりだと、
まるでコピーしたみたいに、自分に対しても同じように関わってしまうのです。
かつて親密な他者が繰り返ししたように、
自分を馬鹿にして、
自分を追い込んで、
価値を置かず、
怯えさえて、
という風に。
そうやって自分で自分を辛くしているのをやめて、
自分を楽にするように自分に関わる方法の1つが書いてあります。
もし、ご興味持たれましたら、ご一報下さい。
頒価一冊税込み千円(送料・振込手数料別途要)です。
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交流分析
拙著
聞風坊
2015-10-07T06:00:00+09:00
-
【新著】当事者と関わることについての冊子できました
http://monpubowblog.miyachan.cc/e462672.html
数年ぶりの新作をハンドメイドしました。
前作と同じく、斉藤印刷さんのご協力でできました。
題して、
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』
カウンセラーやセラピスト、医療関係者や教育関係者、
就労支援職、
親・家族、
自分たち本人同士(ピア)
はては社会全体に暮らす皆さん
に対する
要望の書です。
本人が不満だけを言い、
それを支援者だけが解決する構図は終わりにしたいという思いで書きました。
私たち本人は、
自分たちはどうしてほしいのか?
またはどうしたいのか?
を明確にすることで、他者からの協力が得やすくなります。
だから、
相手が自分に何もしてくれないと不満だけを口にして、
相手が手助けしやすいように自分の要望を言葉にするという作業を怠ってはなりません。
自分にできることはするのです。
まずは私聞風坊自身が実践しました。
どうぞ、全国、否、世界各地にいる本人の皆さん。
自分の要望を言葉にする作業をしてみてください。
それで他者の協力が得られないとしても、
なにかしら得るものがあります。
そう、自分はこんな望みを持っていたんだと自分を知ることは最大の利益の一つです。
頒価1,000円です。
講演・講座やイベント会場でお渡しすることが多いかなと思います。
その折はお気軽にお声かけ下さいませ。
前作と同じく、斉藤印刷さんのご協力でできました。
題して、
『関わることを考えよう ボクたちはこうしてほしいんだ。』
カウンセラーやセラピスト、医療関係者や教育関係者、
就労支援職、
親・家族、
自分たち本人同士(ピア)
はては社会全体に暮らす皆さん
に対する
要望の書です。
本人が不満だけを言い、
それを支援者だけが解決する構図は終わりにしたいという思いで書きました。
私たち本人は、
自分たちはどうしてほしいのか?
またはどうしたいのか?
を明確にすることで、他者からの協力が得やすくなります。
だから、
相手が自分に何もしてくれないと不満だけを口にして、
相手が手助けしやすいように自分の要望を言葉にするという作業を怠ってはなりません。
自分にできることはするのです。
まずは私聞風坊自身が実践しました。
どうぞ、全国、否、世界各地にいる本人の皆さん。
自分の要望を言葉にする作業をしてみてください。
それで他者の協力が得られないとしても、
なにかしら得るものがあります。
そう、自分はこんな望みを持っていたんだと自分を知ることは最大の利益の一つです。
頒価1,000円です。
講演・講座やイベント会場でお渡しすることが多いかなと思います。
その折はお気軽にお声かけ下さいませ。
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拙著
聞風坊
2015-06-14T06:00:00+09:00
-
イメージ能力最大発揮しよう
http://monpubowblog.miyachan.cc/e374074.html
自助グループでの学びに、
まだ見ぬ仲間に思いをはせよう
というのがあります。
今出会った、つながっている仲間はまちがいなく大事であり、そして
まだ自分たちのグループにつながっていない大勢の仲間のことを思って、活動しよう。
という訓戒です。
仲間ができると、つい自分たちのことしか考えなくなってしまいがち。
だから、
自分たちの都合に合わせて、グループの方針すら変えがち。
それは集まる日時や回数、場所といった環境的なことだったり、
変化と成長を目指すなどのグループの目的の変更だったりします。
グループの運営をしばしば見直すことは勧められています。
しかしそれは、自分たちの都合という名の勝手な欲に合わせてではなく、
本来の趣旨に沿ったグループに、よりよくしていくためにです。
そのために、上述の訓戒があるのです。
私たちの活動は、
まだ見ぬ仲間のためになるだろうか?
まだ見ぬ仲間が魅力を感じてくれるだろうか?
まだ見ぬ仲間がこの場に来た時に、かつて私たちが感じた喜びを同じように味わえるだろうか?
そういう風にイメージを繰り返しながら、活動を振り返り、そして新しくしていきます。
実はこの作業、
かつての私をいたわることでもあるのです。
あの、苦難と屈辱にまみれた時期に、
私にはどんな手助けが必要だったのか?
どんな手助けがあれば、私はもっと楽に生きることができたのか?
心身の調和が保てただろうか?
こうしてほしかったんだよね。
こうしたらよかったんだよね。
今ならできる
今の私なら、自分に必要なことができる。
そういう実感が生まれるのです。
自己効力感はこうしてできていきます。
拙著『こもって、よし!』には、このようなことも書いています。
ご高覧あれ。
まだ見ぬ仲間に思いをはせよう
というのがあります。
今出会った、つながっている仲間はまちがいなく大事であり、そして
まだ自分たちのグループにつながっていない大勢の仲間のことを思って、活動しよう。
という訓戒です。
仲間ができると、つい自分たちのことしか考えなくなってしまいがち。
だから、
自分たちの都合に合わせて、グループの方針すら変えがち。
それは集まる日時や回数、場所といった環境的なことだったり、
変化と成長を目指すなどのグループの目的の変更だったりします。
グループの運営をしばしば見直すことは勧められています。
しかしそれは、自分たちの都合という名の勝手な欲に合わせてではなく、
本来の趣旨に沿ったグループに、よりよくしていくためにです。
そのために、上述の訓戒があるのです。
私たちの活動は、
まだ見ぬ仲間のためになるだろうか?
まだ見ぬ仲間が魅力を感じてくれるだろうか?
まだ見ぬ仲間がこの場に来た時に、かつて私たちが感じた喜びを同じように味わえるだろうか?
そういう風にイメージを繰り返しながら、活動を振り返り、そして新しくしていきます。
実はこの作業、
かつての私をいたわることでもあるのです。
あの、苦難と屈辱にまみれた時期に、
私にはどんな手助けが必要だったのか?
どんな手助けがあれば、私はもっと楽に生きることができたのか?
心身の調和が保てただろうか?
こうしてほしかったんだよね。
こうしたらよかったんだよね。
今ならできる
今の私なら、自分に必要なことができる。
そういう実感が生まれるのです。
自己効力感はこうしてできていきます。
拙著『こもって、よし!』には、このようなことも書いています。
ご高覧あれ。
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拙著
聞風坊
2013-05-08T00:00:00+09:00
-
昼夜逆転はいいの? 悪いの?
http://monpubowblog.miyachan.cc/e373673.html
こもることについての一番の話題の一つ。それは昼夜逆転。
厳密に言うと、昼夜逆転生活。
ざっぱに説明すると、夜起きていて昼間寝ている生活のこと。
昼間、人の気配が重圧だから。
夜静かな時間に起きていたいから。
寝付きが悪い、夜中悪夢や何やらで目覚めてしまうようなことから、睡眠リズムが逆転してしまったから。
などなどの理由で、
都合、昼夜逆転した生活となることが多いようです。
この生活スタイル、ひきこもりの問題行動の代表格ですが、本当に問題のある行動なのでしょうか?
なにごとも「問題」となるのは、自他に害を及ぼすとき。
ですから、昼夜逆転の生活スタイルが、誰かまたは何かに害を及ぼすならば問題です。
そこで、問題があるかないか、まず睡眠の面を考えてみます。
睡眠時間が十分でない、時間は長いが深く眠れていない、
床について1時間起きたままなどの寝付きが悪い、
途中で目覚めるなどいわゆる睡眠の量と質が確保されていない場合は問題でしょう。
人は、充分な休息が取れないと、心と身体の健康を害します。
逆に、毎朝7時入眠して、午後3時ぐらいに熟睡から目覚め、活動を開始するのならば、
それは夜型の生活スタイルであり、問題はないかもしれません。
このような生活リズムの社会人は少なくないでしょう。
次に、誰かと一緒になにかをする社会的生活についてはどうでしょう。
これを実行するには、まず一緒に活動する時間帯が誰かと合わなければなりません。
現実的に、夜活動している人や社会は、昼間に比べ極端に少なくなっています。
ですから、一緒になにかをする人も、場所も比較的限定されます。
そして、夜は休息の時間に充てている人が大勢なので、大きな音を立てたり、照明の使用する場合は配慮が必要です。
都合、できることの選択肢が少なくなっています。
こういう風に、社会と関わる場合においては、問題というかデメリットがあります。
一方のメリットは、だからこその連帯感でしょうか。
少ない選択肢の中から、出会えて、一緒に誰かとなにかできる喜びはひとしおでしょう。
こういうメリットがあると思います。
さて、こもる生活から社会に再参画する時の大半の場合、
昼夜逆転生活と昼間活動する社会との、折り合いの付け方が
結構な課題になります。
だって、生活リズムを一変することは至難の業ですもん。
そしてもし、寝坊したり、眠れなかったりで、折り合いがつけにくいことがしばしばあると、
いっそのこと社会に参画することをあきらめようかなという気持になりがちです。
だから、もしそれに変化を加えよう思ったなら、
無理のないやり方をよくよく吟味して、そして実行して必要があると思います。
新しいスタイルを手にするために、それまで間違いなく必要性のある、そしてなじみのある生活の一部を捨てることになるからです。
私は、上記のようにメリットデメリットを考えて、どうも自分の望みを叶えるには、
昼間活動するスタイルの方がよさそうだという結論に達しました。
そうして、昼夜逆転生活から昼間活動生活に、スタイルを切り替えていきました。
昼夜逆転生活のメリットを手放し、昼間活動生活のメリットを手にしたのです。
拙著『「親」を育てる「ひきこもり」』には
その様子が簡単なセルフワーク形式で書いてあります。
よろしかったらご覧下さい。
昼夜逆転。
厳密に言うと、昼夜逆転生活。
ざっぱに説明すると、夜起きていて昼間寝ている生活のこと。
昼間、人の気配が重圧だから。
夜静かな時間に起きていたいから。
寝付きが悪い、夜中悪夢や何やらで目覚めてしまうようなことから、睡眠リズムが逆転してしまったから。
などなどの理由で、
都合、昼夜逆転した生活となることが多いようです。
この生活スタイル、ひきこもりの問題行動の代表格ですが、本当に問題のある行動なのでしょうか?
なにごとも「問題」となるのは、自他に害を及ぼすとき。
ですから、昼夜逆転の生活スタイルが、誰かまたは何かに害を及ぼすならば問題です。
そこで、問題があるかないか、まず睡眠の面を考えてみます。
睡眠時間が十分でない、時間は長いが深く眠れていない、
床について1時間起きたままなどの寝付きが悪い、
途中で目覚めるなどいわゆる睡眠の量と質が確保されていない場合は問題でしょう。
人は、充分な休息が取れないと、心と身体の健康を害します。
逆に、毎朝7時入眠して、午後3時ぐらいに熟睡から目覚め、活動を開始するのならば、
それは夜型の生活スタイルであり、問題はないかもしれません。
このような生活リズムの社会人は少なくないでしょう。
次に、誰かと一緒になにかをする社会的生活についてはどうでしょう。
これを実行するには、まず一緒に活動する時間帯が誰かと合わなければなりません。
現実的に、夜活動している人や社会は、昼間に比べ極端に少なくなっています。
ですから、一緒になにかをする人も、場所も比較的限定されます。
そして、夜は休息の時間に充てている人が大勢なので、大きな音を立てたり、照明の使用する場合は配慮が必要です。
都合、できることの選択肢が少なくなっています。
こういう風に、社会と関わる場合においては、問題というかデメリットがあります。
一方のメリットは、だからこその連帯感でしょうか。
少ない選択肢の中から、出会えて、一緒に誰かとなにかできる喜びはひとしおでしょう。
こういうメリットがあると思います。
さて、こもる生活から社会に再参画する時の大半の場合、
昼夜逆転生活と昼間活動する社会との、折り合いの付け方が
結構な課題になります。
だって、生活リズムを一変することは至難の業ですもん。
そしてもし、寝坊したり、眠れなかったりで、折り合いがつけにくいことがしばしばあると、
いっそのこと社会に参画することをあきらめようかなという気持になりがちです。
だから、もしそれに変化を加えよう思ったなら、
無理のないやり方をよくよく吟味して、そして実行して必要があると思います。
新しいスタイルを手にするために、それまで間違いなく必要性のある、そしてなじみのある生活の一部を捨てることになるからです。
私は、上記のようにメリットデメリットを考えて、どうも自分の望みを叶えるには、
昼間活動するスタイルの方がよさそうだという結論に達しました。
そうして、昼夜逆転生活から昼間活動生活に、スタイルを切り替えていきました。
昼夜逆転生活のメリットを手放し、昼間活動生活のメリットを手にしたのです。
拙著『「親」を育てる「ひきこもり」』には
その様子が簡単なセルフワーク形式で書いてあります。
よろしかったらご覧下さい。
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拙著
聞風坊
2013-05-04T00:00:00+09:00
-
頭の中のフレーズ
http://monpubowblog.miyachan.cc/e335492.html
なにかしようとするとき、または、なにかしようとしないとき
頭の中で、声が聞こえてきませんか?
といっても「うらめしや~」などという季節がらの怪談話じゃなくて、
わりとよく聞こえる自分を奮い立たせたり、逆に気持ちを抑えたりする声のことです。
頑張れ!
とか、
すぐやれ!
とか、
弱音を吐くな!
とか、
やめとけ!
とか、
どうせ無理!
とか、
意識して頭の中に耳をそばだててみると、子どもの頃から、よく頭の中で繰り返し聞こえるフレーズがありますね。
どうやら私たちって、そのフレーズに従って、行動を起こしたり、止めたり、考えたり、感じたりしているようです。
さて、もし、そのフレーズがダメだ! とか、気をつけろ! とか、あぁ~あとか、
気が滅入るようなネガティブなものばかりだったとしたら、どうでしょう?
活き活きと、自信を持って、力強く、他者を信頼して、誰かと一緒に生活するのは、なかなか難しいでしょうね。
だって、そんなのダメだ! だまされるなよ、信じるな! またダメだった、あぁ~あ…。
という声がひっきりなしに頭の中に聞こえるのだもの。
そのフレーズにもとづく慎重さ、緊張感が、今まで生きる役に立ってきているのは間違いありません。
そして、そのフレーズの効果がありすぎて、気楽に生きるのを少々邪魔をしているのもまた事実ですね。
頭の中のフレーズを、肯定的にしてみよう。
というのが、私の推奨する〈「親」育て〉の基本にあります。
まず最初の一歩としては、このネガティブなフレーズの力強さをちょっとだけ横に流して強さをそぐフレーズを自分に声かけしてみます。
そのフレーズとは、
「にも関わらず」です。
ダメだと思うにも関わらず、ちょっとだけやってみようか自分。
またダメだったにも関わらず、嫌な気持ちにひたらないよ私は。
こんな風に。
参照:『「親」を育てる「ひきこもり」』
頭の中で、声が聞こえてきませんか?
といっても「うらめしや~」などという季節がらの怪談話じゃなくて、
わりとよく聞こえる自分を奮い立たせたり、逆に気持ちを抑えたりする声のことです。
頑張れ!
とか、
すぐやれ!
とか、
弱音を吐くな!
とか、
やめとけ!
とか、
どうせ無理!
とか、
意識して頭の中に耳をそばだててみると、子どもの頃から、よく頭の中で繰り返し聞こえるフレーズがありますね。
どうやら私たちって、そのフレーズに従って、行動を起こしたり、止めたり、考えたり、感じたりしているようです。
さて、もし、そのフレーズがダメだ! とか、気をつけろ! とか、あぁ~あとか、
気が滅入るようなネガティブなものばかりだったとしたら、どうでしょう?
活き活きと、自信を持って、力強く、他者を信頼して、誰かと一緒に生活するのは、なかなか難しいでしょうね。
だって、そんなのダメだ! だまされるなよ、信じるな! またダメだった、あぁ~あ…。
という声がひっきりなしに頭の中に聞こえるのだもの。
そのフレーズにもとづく慎重さ、緊張感が、今まで生きる役に立ってきているのは間違いありません。
そして、そのフレーズの効果がありすぎて、気楽に生きるのを少々邪魔をしているのもまた事実ですね。
頭の中のフレーズを、肯定的にしてみよう。
というのが、私の推奨する〈「親」育て〉の基本にあります。
まず最初の一歩としては、このネガティブなフレーズの力強さをちょっとだけ横に流して強さをそぐフレーズを自分に声かけしてみます。
そのフレーズとは、
「にも関わらず」です。
ダメだと思うにも関わらず、ちょっとだけやってみようか自分。
またダメだったにも関わらず、嫌な気持ちにひたらないよ私は。
こんな風に。
参照:『「親」を育てる「ひきこもり」』
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拙著
聞風坊
2012-08-28T09:20:50+09:00
-
ひきこもりのリアルを伝えたい私
http://monpubowblog.miyachan.cc/e333089.html
毎年8月になると、太平洋戦争について考える機会が多くなりますね。
私は、40歳過ぎていますので、戦中派の人から直接戦争の話を聞いた世代です。
現在も古今東西の専門家による史実の検証が進んでいますが、
誰の話もたどり着く結論は、
戦争はしてはいけないこと。の一言に集約されるように思えます。
さて、こもっていた頃、私は、社会との接点をもつために、心身の調子が悪くて多少無理してでも街に出ていました。
そして、映画をよく見ていました。
印象に残っている1本が、「プライベート・ライアン」です。
ノルマンディ上陸作戦を中心とするヨーロッパ戦線での、アメリカ軍兵士の姿を描いた映画です。
戦争のリアルにこだわった作品ですが、私の記憶が正しければ、制作者へのインタビューによると反戦映画ということです。
観客がまさに今、上陸作戦中のノルマンディの海岸にいるような臨場感を持つことで、恐怖と嫌悪感をもってもらおうと意図したのだそうです。
的中でした。まったく怖かったです。痛快さゼロ。戦争はイカン! 本能的にそう思いました。
実は、拙著『こもって、よし!』は、この経験から生まれています。
本当に、こもることのつらさ、実体を分かってほしいのなら、リアルに、感情的な表現を控え、ただ描写するように、ひたすら実生活を書くのがいい。
映画「プライベート・ライアン」のように。
私はそう決意しました。
医療関係者や支援者の人が外側から見た「ひきこもり像」ではない、こもる本人が、いわば内側から記録したひきこもりの実像の1つが、こうして出来上がったのでした。
私は、40歳過ぎていますので、戦中派の人から直接戦争の話を聞いた世代です。
現在も古今東西の専門家による史実の検証が進んでいますが、
誰の話もたどり着く結論は、
戦争はしてはいけないこと。の一言に集約されるように思えます。
さて、こもっていた頃、私は、社会との接点をもつために、心身の調子が悪くて多少無理してでも街に出ていました。
そして、映画をよく見ていました。
印象に残っている1本が、「プライベート・ライアン」です。
ノルマンディ上陸作戦を中心とするヨーロッパ戦線での、アメリカ軍兵士の姿を描いた映画です。
戦争のリアルにこだわった作品ですが、私の記憶が正しければ、制作者へのインタビューによると反戦映画ということです。
観客がまさに今、上陸作戦中のノルマンディの海岸にいるような臨場感を持つことで、恐怖と嫌悪感をもってもらおうと意図したのだそうです。
的中でした。まったく怖かったです。痛快さゼロ。戦争はイカン! 本能的にそう思いました。
実は、拙著『こもって、よし!』は、この経験から生まれています。
本当に、こもることのつらさ、実体を分かってほしいのなら、リアルに、感情的な表現を控え、ただ描写するように、ひたすら実生活を書くのがいい。
映画「プライベート・ライアン」のように。
私はそう決意しました。
医療関係者や支援者の人が外側から見た「ひきこもり像」ではない、こもる本人が、いわば内側から記録したひきこもりの実像の1つが、こうして出来上がったのでした。
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拙著
聞風坊
2012-08-12T15:06:54+09:00
-
当事者グループの作り方
http://monpubowblog.miyachan.cc/e327684.html
いわゆる当事者グループというのが近年話題に上っています。
家族会、患者の会、被害者の会など、多くの当事者が集って、問題解決に取り組んでいます。
10年ほど前、私も仲間と一緒にひきこもり自助グループを立ち上げました。
そのとき一番注意したのが、ルール作りでした。
特に、
仲良しクラブにならないためのルール作りに腐心しました。
それはなぜでしょうか?
私たちは、お互い仲良くなるのが難しいと考えたからです。
ヤマアラシノジレンマという言葉がありますが、仲良くなろうと近づくとお互いのトゲで傷つけ合ってしまう可能性が私たちは高いのですね。
私は、今までの人生の中でこの経験がしょっちゅうありました。
そこで、私と同じ仲間なのだから、この致命的な可能性はあるなと予想したのです。
傷つけ合わずに、それでいて仲良く、しかも自分たちの役に立つグループであるためのルール。
そんなルールを模索しました。
注目したのは、自分たちの癖でした。
私たちの癖は、
自己主張しない、すぐあきらめる、やりとげない、主体的じゃない、人の意見に迎合する・または反抗する、早とちり、考えがまとまらない、判断に時間がかかる、熟考好き…。
こんな感じです。
私は、これらの癖にそったルールを作れば、上手くいくのではないかと考えました。
そこで、グループのルールを作ることを、グループでの最初の協働の作業にしました。
提案があると、うんともすんとも言わないので、一人一人が感じたことを発言するように司会がやりとりする。
実現が難しそうな提案は、こういうやり方ならできそうだと実現する方向で意見交換する。
率直な自分の意見を言うことを奨励するやりとりをする。
グループの方針が一応の結論に達したら、周知に1ヶ月、試用に1ヶ月かけて、最後検討して本採用と、じっくり吟味する時間をとる。
などのルールが、ある意味雰囲気として出来上がっていきました。
与えられたルールに従順に従う癖のある私たちが、自分たちの力で、自分たちの役に立つルールを作っていったのですね。
こうして、
仲良く楽しくワイワイ遊ぶわけではないにも関わらず、協働の作業をする仲間として活発に交流し、信頼関係を築いていきました。
「グループでは、メンバーが「子ども」の自我状態にいても、安心して安全に、のびのび活き活きと活躍できるようにルールを作り守るのです。まさに親心ですね。」
(『「親」を育てる「ひきこもり」 p56)
拙著にはこう書きました。TA的な見方をすると、こうなりますネ。
家族会、患者の会、被害者の会など、多くの当事者が集って、問題解決に取り組んでいます。
10年ほど前、私も仲間と一緒にひきこもり自助グループを立ち上げました。
そのとき一番注意したのが、ルール作りでした。
特に、
仲良しクラブにならないためのルール作りに腐心しました。
それはなぜでしょうか?
私たちは、お互い仲良くなるのが難しいと考えたからです。
ヤマアラシノジレンマという言葉がありますが、仲良くなろうと近づくとお互いのトゲで傷つけ合ってしまう可能性が私たちは高いのですね。
私は、今までの人生の中でこの経験がしょっちゅうありました。
そこで、私と同じ仲間なのだから、この致命的な可能性はあるなと予想したのです。
傷つけ合わずに、それでいて仲良く、しかも自分たちの役に立つグループであるためのルール。
そんなルールを模索しました。
注目したのは、自分たちの癖でした。
私たちの癖は、
自己主張しない、すぐあきらめる、やりとげない、主体的じゃない、人の意見に迎合する・または反抗する、早とちり、考えがまとまらない、判断に時間がかかる、熟考好き…。
こんな感じです。
私は、これらの癖にそったルールを作れば、上手くいくのではないかと考えました。
そこで、グループのルールを作ることを、グループでの最初の協働の作業にしました。
提案があると、うんともすんとも言わないので、一人一人が感じたことを発言するように司会がやりとりする。
実現が難しそうな提案は、こういうやり方ならできそうだと実現する方向で意見交換する。
率直な自分の意見を言うことを奨励するやりとりをする。
グループの方針が一応の結論に達したら、周知に1ヶ月、試用に1ヶ月かけて、最後検討して本採用と、じっくり吟味する時間をとる。
などのルールが、ある意味雰囲気として出来上がっていきました。
与えられたルールに従順に従う癖のある私たちが、自分たちの力で、自分たちの役に立つルールを作っていったのですね。
こうして、
仲良く楽しくワイワイ遊ぶわけではないにも関わらず、協働の作業をする仲間として活発に交流し、信頼関係を築いていきました。
「グループでは、メンバーが「子ども」の自我状態にいても、安心して安全に、のびのび活き活きと活躍できるようにルールを作り守るのです。まさに親心ですね。」
(『「親」を育てる「ひきこもり」 p56)
拙著にはこう書きました。TA的な見方をすると、こうなりますネ。]]>
拙著
聞風坊
2012-07-13T09:47:47+09:00
-
赤裸々なひきこもり本です
http://monpubowblog.miyachan.cc/e323681.html
拙著「こもって、よし!」は、私の経験を文字にしておけば、いつかどこか誰かの何かの役に立つだろうと思って、原稿を書き始めたものです。
ワープロの技能を上げたいという思いもあって、昼夜分かたずキーボードを打ったものでした。
お陰さまでブラインドタッチが出来るようになりました。
原稿が完成すると、いくつかの出版社、印刷所にメールを送りました。
やがて地元鉱脈社さんとご縁を頂き、
あれよあれよという間に出版となりました。
今でも、最初の出版打ち合わせのときのドキドキ感は忘れません。
さて、本の出版には、編集、装丁、販売などなど多くのプロセスがあります。
そのプロセスの分だけ人が関わっているのですね。
原稿を納めて本屋にならべられるまで、私が書いた原稿を、たくさんの人が本気になって、いいものに仕上げていって下さいました。
正直感動でした。
あぁ、ここにも私を大事にしてくれる人がいるんだぁ。
しみじみ思いました。
作業も後半のころ、パッケージの打ち合わせのときの話です。
デザインの方が原稿を読んだ印象で書いてくれた著者イメージの人物画を少々遠慮がちに見せて下さいました。
小汚くやせ細ってしゃがみ込んでいて、それでいて目はギロッと大きく、親指を立てた片手を天に向けている男の子の絵でした。
私は、一目見て気に入りました。
まったく原稿の印象通りの人物画だったからです。
もちろん、実物とはだいぶ違いますよ。でも、心の中の自己イメージはまったくピッタリだったのです。
なんでもあだ名をつけるのが趣味の私、
さっそく名前をつけました。
セキララ君です。
赤裸々に自分を表明して、よし! と言っているのです。
私聞風坊の心の姿「セキララ君」は、本の帯のはしっこにちょこなんと居ります。
どうぞお気に止めて頂ければ、喜びます。
ワープロの技能を上げたいという思いもあって、昼夜分かたずキーボードを打ったものでした。
お陰さまでブラインドタッチが出来るようになりました。
原稿が完成すると、いくつかの出版社、印刷所にメールを送りました。
やがて地元鉱脈社さんとご縁を頂き、
あれよあれよという間に出版となりました。
今でも、最初の出版打ち合わせのときのドキドキ感は忘れません。
さて、本の出版には、編集、装丁、販売などなど多くのプロセスがあります。
そのプロセスの分だけ人が関わっているのですね。
原稿を納めて本屋にならべられるまで、私が書いた原稿を、たくさんの人が本気になって、いいものに仕上げていって下さいました。
正直感動でした。
あぁ、ここにも私を大事にしてくれる人がいるんだぁ。
しみじみ思いました。
作業も後半のころ、パッケージの打ち合わせのときの話です。
デザインの方が原稿を読んだ印象で書いてくれた著者イメージの人物画を少々遠慮がちに見せて下さいました。
小汚くやせ細ってしゃがみ込んでいて、それでいて目はギロッと大きく、親指を立てた片手を天に向けている男の子の絵でした。
私は、一目見て気に入りました。
まったく原稿の印象通りの人物画だったからです。
もちろん、実物とはだいぶ違いますよ。でも、心の中の自己イメージはまったくピッタリだったのです。
なんでもあだ名をつけるのが趣味の私、
さっそく名前をつけました。
セキララ君です。
赤裸々に自分を表明して、よし! と言っているのです。
私聞風坊の心の姿「セキララ君」は、本の帯のはしっこにちょこなんと居ります。
どうぞお気に止めて頂ければ、喜びます。
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拙著
聞風坊
2012-06-21T10:40:47+09:00
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実は自助グループの本なんです。
http://monpubowblog.miyachan.cc/e321829.html
私の『こもって、よし!』は、ひきこもりの実像が赤裸々に書いてある。
ということで、周知されていて、大変嬉しいのですが、
実は、
自助グループのマニュアルっぽいのを形にしたいなぁ。
というのが、執筆動機だったのですね。
依存症系グループでの体験をもとに、こもる人だけで自助グループを立ち上げようと思い立ったはいいけれど、
何をしたらいいのか、何をしたら悪いのか、暗中模索の中、右往左往した記録を残しておきたかったのです。
全国には、自分と同じような思いでいる人がきっといるだろう。との思いもありました。
それで、自助グループのことについて原稿を書き始めたら、さぁ大変、
なんで、そんなこと気にしたの?
という問いがいくつもいくつもいぃくつも出てきたのです。
例えば、なぜ実名を明かさないのか? 仲良しクラブを目指さなかったのか? 本人だけにしたのか? などなどなど。
参加者は自由になんでもしていいフリースペース・居場所がブームだった当時、結構厳しいルールに基づいて実施するグループは珍しかったのですね。
それでそこら辺のとこも説明する必要が出てきました。
ということで、前半に、ひきこもっていた日常をつぶさに記すことにして、そして後半にそれらの実体を受けてグループをデザインしたのだと解説するように構成したのですが、
はたせるかな、もっぱらこの部分が注目されて今に至っているようです。
著者としては少々複雑な気持ちではあります。
そんな現状を受け入れつつ、拙著が、
当事者が、当事者意識をもって、自分のことに自ら取り組む自助の精神を広める手助けの一冊になることを密かに祈っている昨今です。
ということで、周知されていて、大変嬉しいのですが、
実は、
自助グループのマニュアルっぽいのを形にしたいなぁ。
というのが、執筆動機だったのですね。
依存症系グループでの体験をもとに、こもる人だけで自助グループを立ち上げようと思い立ったはいいけれど、
何をしたらいいのか、何をしたら悪いのか、暗中模索の中、右往左往した記録を残しておきたかったのです。
全国には、自分と同じような思いでいる人がきっといるだろう。との思いもありました。
それで、自助グループのことについて原稿を書き始めたら、さぁ大変、
なんで、そんなこと気にしたの?
という問いがいくつもいくつもいぃくつも出てきたのです。
例えば、なぜ実名を明かさないのか? 仲良しクラブを目指さなかったのか? 本人だけにしたのか? などなどなど。
参加者は自由になんでもしていいフリースペース・居場所がブームだった当時、結構厳しいルールに基づいて実施するグループは珍しかったのですね。
それでそこら辺のとこも説明する必要が出てきました。
ということで、前半に、ひきこもっていた日常をつぶさに記すことにして、そして後半にそれらの実体を受けてグループをデザインしたのだと解説するように構成したのですが、
はたせるかな、もっぱらこの部分が注目されて今に至っているようです。
著者としては少々複雑な気持ちではあります。
そんな現状を受け入れつつ、拙著が、
当事者が、当事者意識をもって、自分のことに自ら取り組む自助の精神を広める手助けの一冊になることを密かに祈っている昨今です。
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拙著
聞風坊
2012-06-11T09:05:39+09:00
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身体が資本のひきこもり
http://monpubowblog.miyachan.cc/e313121.html
こもっていて、何をしていたかというと、考えることばかり。
それもほぼ100%苦悶。
とりとめのない反省と、侮辱への怒りと、どうすることもできないいらだちの繰り返しの渦の中にいました。
風呂にも入らず、食事もろくにとらず、寝るでもなく起きるでもなくただ悶々と時を過ごしていました。
そんな中で、時々思います。
おわ、なんがしたいと?
(共通語翻訳:僕は何がしたいのだろう?)
何も思い浮かびません。
したくないことは山ほどあります。
でも、したいことは思いつきません。
ただ消えたいだけ。
そんな気もします。
こんな生命力のない感じで昼も夜も過ごしていて、ふと気づきました。
爪は伸びるし、髪もひげも伸びる。
ひっかき傷は勝手に治る。
身体は生きようとしてるんだ。
と!
それから心機一転、身体重視の生活をするようになります。
筋力トレーニングもしたり、とにかくやたらと立って過ごしたりしました。
「身体の邪魔をしない!」と決心したのである。
以後、身体への敬意を払い、清潔を心がけ、中略
身体を痛め付けることを極力控え、養生に専念し、運動などしてからだが健全になるように心がけるようになった。
(『こもって、よし! ひきこもる僕、自立する私』 鉱脈社 p97)
この結果、体力が復活してくると、気持ちも楽になってくるの不思議。
心身相関なのですね。
こうして徐々に悶々とした底なしの生活が変化してきました。
悶々したら、体を動かす。
おためしあれ。
それもほぼ100%苦悶。
とりとめのない反省と、侮辱への怒りと、どうすることもできないいらだちの繰り返しの渦の中にいました。
風呂にも入らず、食事もろくにとらず、寝るでもなく起きるでもなくただ悶々と時を過ごしていました。
そんな中で、時々思います。
おわ、なんがしたいと?
(共通語翻訳:僕は何がしたいのだろう?)
何も思い浮かびません。
したくないことは山ほどあります。
でも、したいことは思いつきません。
ただ消えたいだけ。
そんな気もします。
こんな生命力のない感じで昼も夜も過ごしていて、ふと気づきました。
爪は伸びるし、髪もひげも伸びる。
ひっかき傷は勝手に治る。
身体は生きようとしてるんだ。
と!
それから心機一転、身体重視の生活をするようになります。
筋力トレーニングもしたり、とにかくやたらと立って過ごしたりしました。
「身体の邪魔をしない!」と決心したのである。
以後、身体への敬意を払い、清潔を心がけ、中略
身体を痛め付けることを極力控え、養生に専念し、運動などしてからだが健全になるように心がけるようになった。
(『こもって、よし! ひきこもる僕、自立する私』 鉱脈社 p97)
この結果、体力が復活してくると、気持ちも楽になってくるの不思議。
心身相関なのですね。
こうして徐々に悶々とした底なしの生活が変化してきました。
悶々したら、体を動かす。
おためしあれ。
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拙著
聞風坊
2012-04-24T08:54:51+09:00
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こもって昼夜逆転生活。を変える
http://monpubowblog.miyachan.cc/e312026.html
不登校・ひきこもりの話で、必ずといっていいほど話題に上るのが昼夜逆転生活。
昼間寝てて、夜起きている生活様式のことですね。
一般的な生活とは逆なので、逆転と呼ばれているようです。
さて、生活が昼夜逆転していると、
回復には、または問題行動の是正には、
きちんとした生活習慣から!
との号令にしたがったか、昼夜逆転生活は頭から悪いとされています。
となると、夜の道路工事の人、夜警の人、朝一に新鮮な品を届けてくれる長距離ドライバーの人、深夜営業で働いている人、24時間営業店舗の夜勤の人、病院の当直の人などなど、
夜に働いている人は、悪い生活習慣・労働習慣になります。
そんなことはありませんね。
お前(不登校・ひきこもり)の昼夜逆転は悪いが、あの人たち(勤労者)のはいいんだ。
ということなのでしょう。
でもこれでは納得いきません。なんか矛盾しています。
そこで、
ほんとに昼夜逆転生活が悪いのか? マジでイケないのか?
これにつき、こもっている時間を使って自問自答しました。
昼間起きている利益、夜起きている利益は?
昼間起きていることでの周囲への影響、夜起きていることでの周囲への影響は?
昼間起きるとどんな気持ち、夜起きているとどんな気持ち?
目標達成に向けて、どんな行動なら今すぐ無理せずできる?
この過程は、拙著の『「親」を育てる「ひきこもり」』(p77ー88)に詳しくあります。
振り返ってみると、私が自室で1人やった作業は、今話題の認知行動療法のセルフワークと似ていますね。
でも、私のはTA・交流分析。
交流分析は、思考と感情と行動の連係をとても大事にしています。
手抜かずちゃんと考え、
ちゃんと感じ、
そして行動する。
思考と感情と行動の連係を調整して、
ちょっとずつ楽になっていきました。
昼夜逆転生活。
昼間寝てて、夜起きている生活様式のことですね。
一般的な生活とは逆なので、逆転と呼ばれているようです。
さて、生活が昼夜逆転していると、
回復には、または問題行動の是正には、
きちんとした生活習慣から!
との号令にしたがったか、昼夜逆転生活は頭から悪いとされています。
となると、夜の道路工事の人、夜警の人、朝一に新鮮な品を届けてくれる長距離ドライバーの人、深夜営業で働いている人、24時間営業店舗の夜勤の人、病院の当直の人などなど、
夜に働いている人は、悪い生活習慣・労働習慣になります。
そんなことはありませんね。
お前(不登校・ひきこもり)の昼夜逆転は悪いが、あの人たち(勤労者)のはいいんだ。
ということなのでしょう。
でもこれでは納得いきません。なんか矛盾しています。
そこで、
ほんとに昼夜逆転生活が悪いのか? マジでイケないのか?
これにつき、こもっている時間を使って自問自答しました。
昼間起きている利益、夜起きている利益は?
昼間起きていることでの周囲への影響、夜起きていることでの周囲への影響は?
昼間起きるとどんな気持ち、夜起きているとどんな気持ち?
目標達成に向けて、どんな行動なら今すぐ無理せずできる?
この過程は、拙著の『「親」を育てる「ひきこもり」』(p77ー88)に詳しくあります。
振り返ってみると、私が自室で1人やった作業は、今話題の認知行動療法のセルフワークと似ていますね。
でも、私のはTA・交流分析。
交流分析は、思考と感情と行動の連係をとても大事にしています。
手抜かずちゃんと考え、
ちゃんと感じ、
そして行動する。
思考と感情と行動の連係を調整して、
ちょっとずつ楽になっていきました。
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拙著
聞風坊
2012-04-18T09:28:16+09:00