2018年06月25日

祈りが心のよりどころだった話。

 親を頼りにすることができなかった子どもの頃、

 頼りにしていたのは仏様でした。

 何の変哲もない単なる仏教徒なのですが、

 自分には仏様がいる。

 と思うだけで、なんとなく落ち着きを得ていたのを思い出します。

 人はみな仏の子。

 という教えのためでもあるでしょう。

 見守られている。

 そんな気持になったようです。

 そして、
 仏の子としてどう生きるか?

 それが基軸になったようです。

 いじめられたときも、こもっているときも、日常困ったときも。

 自助グループでは、ハイヤーパワーに委ねることを学びます。

 自分の手に余ることを。

 そして、大いなる自然の営みの中にいる自分という意識を持ちます。

 そうして、
 ひとりでいろいろな重責を背負い込むことや
 自分は誰よりも上手になんでもできるという錯覚を手放し、

 ひとりのただの人間として謙虚に暮らしていくことを学びます。

 両方とも大いなる何か、サムシンググレート・Something greatとのつながりによって、
 自分をよく保ち、暮らしていくのですね。

 窮地を生き延びる術は、大いなる何かとのつながりを得る(再確認する)こと。

 そんな気がしています。
  


2018年06月20日

ストレスホルモンコルチゾールについて考えてみた話

 人はストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが体内を巡るのだそうです。

 その働きについて、文芸的に解釈してみた記事です。

 コルチゾールは、心拍や血圧を上げたり、糖や脂肪の分解を促進したり(エネルギー作り)、炎症を抑える働きがあるのだそうです。

 つまり、身体をストレスに立ち向かえる態勢に変える働きですね。

 闘ったり、窮地から脱したりするのには、体中に、エネルギーとそれを補充するためにたくさんの血液が必要になるからです。

 そして、ある意味フル回転の身体は、傷みやすく炎症を起こしやすい状態です。

 実際に傷を負うこともあるでしょう。

 その時に、ちょうどいいくらいに炎症を抑えるようにコルチゾールは働くのでしょう。

 闘ったり、避難したり、癒したりと、ストレスに対抗するために、コルチゾールは日々働いているようです。

 さてこのコルチゾール、長期間たくさん体内にあるとどうなるか?

 脳の海馬という部分が小さくなるのだそうです。

 海馬は記憶を司る部分です。

 そこが小さくなると、記憶の能力が低くなります。

 これは一般的には問題です。

 でも、とても恐ろしい体験を明確に記憶に留めなくていいなら、
 それは、望ましいことかもしれません。

 衝撃的な出来事を記憶しない、思い出せないという記憶障害となることによって、

 心の安定を図る。

 コルチゾールが海馬を萎縮させる働きには、そんな意味あいがあるのかもしれません。

 こう考えると、
 海馬を小さくする。
 という言い方は、

 衝撃的な体験も記憶する海馬の容量を小さく収めるために大きくなるのを妨げる。
 と言い換えられるかも。

 ストレス・脅威から身を守り生き残っていくための人体の意図

 をそこはかとなく感じてしまうのでした。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)トラウマ

2018年06月15日

ひきこもり状態では身体が炎症を起こしている話

 ひきこもり、ひきこもり状態の研究や支援については、
もっぱら、精神医療や心理面と就労や居場所などの社会(参加)的な視点から支援されてきました。

 今回、九州大学の研究で、身体的に炎症を起こしているという指摘がなされました。
 https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/218

 また、NHKテレビ「ガッテン!」では、
 http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20180606/index.html
 人類は、孤立すると、身の危険を感じて身体が炎症反応を起こすことが紹介されました。
 これ、人類の本能なんだそうです。

 人はストレスを受けると、炎症が起きる身体の仕組みになっているのですね。

 炎症は、そもそも細菌やウィルスなどの外敵から身を守る反応の一環ですが、これが長びくと健康を害するのだそうです。

 こんな性質の炎症ですが、人と関わることで鎮静するのだとか。

 さて今回、
 ひきこもり状態の人で炎症を起こしている状態が確認されたと言うことは、

 こもっている人は、ストレスを受けている。ということでしょう。
 長く、強く。
 慢性的に。
 炎症が起きるほどに。
 炎症が治らないくらい。

 そして、孤立している。

 こう考えると、
 
 遊んでいる。
 お気楽。
 いいご身分だ。
 甘えだ。

 というひきこもり状態に対する解釈や感想は、当てはまらないでしょう。

 だって、
 孤立という危険な状態にあるのだもの。

 こんな風に考えると、

 自分もたまにはひきこもりたい。
 と望む人は、

 自分もたまにはストレスで身体に炎症を起こしたい。

 と言っているのも一緒になりますね。オドロキ

 さて、
 今回の九大の研究が進めば、身体の医療の方面から、こもる人の手助けが行えるようになることが期待できます。

 また、居場所、自助グループなどの効果が、人と関わることと炎症鎮静の関係の面から解き明かされるかもしれません。

 少しずつ、少しずつ、こもる人への効果的な手助け方が増えてきている思いです。

 世の中、まんざらでもないようです。
  


Posted by 聞風坊 at 06:00Comments(0)ひきこもる

2018年06月10日

身体の病気は、気持ちの現れかもしれない話

本の紹介です。

『身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価』
(ガボール・マテ著 伊藤はるみ訳 日本教文社刊 2017)

です。

 医療現場で治療に当たっている著者は、

 ガンや難病などの深刻な身体の病気を患う人たちには共通する点があることに気づいたのだそうです。

 それは、
 人に対して「ノー」と言えない人が多いこと。
 そして、
 怒りなどの感情を抑え込む人が多いこと。

 なんだそうです。

 本音では、
 断りたいけど、人間関係に配慮して「ノー」と言わない。
 そのために、怒りやなどのネガティブな感情を抑え込む。

 心は、
 気持ちは、
 精神的には、

 そうして平気でいる。

 でも、身体は「ノー」と言い、
 怒りを現す。

 病気で身動きが取れなくなるという形で。
 相手を攻撃できない代わりに自分を攻撃する病気を患うという形で。

 こんな風に考えると、

 長患いを抱えているとき、

 心、

 自分の本音

 に、視線を送るのは役立つかもしれません。

 病気という形で気持ちを表現するのではなく、

 健康を害さない形で表出する方法を見つけるのに。
  
タグ :難病感情


2018年06月05日

怒りの裏の悲しみの話

 今回は、
 割と有名な、人の感情の仕組みについての話です。

 怒っている人。
 がいます。

 なぜ怒っているのかというと?

 予想と違ったり、

 約束を破られたり、

 裏切られたり、

 いろいろいろいろ。

 だいたいが、
 自分の思い通りにいかなかったことがあったので、

 それで
 怒ってます。

 私聞風坊もそうです。

 ところが、このあまりにもありがちな展開をよく見直してみると、

 ちょっとおもしろいことを発見します。

 怒りの感情の前に、ほかの感情を感じているようなんです。

 例えば、自販機でアイスの缶コーヒーを買おうとボタンを押したら、ホットが出て来た時、

 ガックリ落胆、
 なにごと? と困惑、
 自販機から裏切られたような悲しみ、

 などを感じていることに気づきます。

 そううしてやがて、
 ムカッとしてくる。

 そして、
 ありえね~! もう暑いのに!
 もっと分かりやすくボタン表示しちょかないかん!

 こうして怒った感覚が前面に出る。
 こんな感じ。

 ということから、
 怒りの感情は、
 気に入らない何かが起きた直後の感情の次、
 に湧いてくるとされています。

 
 ここで大事なことは、
 激しく力強い怒りの感情に隠れて、最初の感情に意識が向かないこと。

 最初に感じた、落胆、困り感、悲しみなどの私の大切な気持ちを無視してしまうこと。
 なんです。

 私の大切な気持ちをちゃんと感じることはとっても大事。

 怒りにまかせて
 私の感情を置き去りにしない。

 ちゃんと感じる。

 これが大事。

 ちなみにTA・交流分析では、この時の怒りの感情をラケット感情と、
 最初に感じた感情をオーセンティック・フィーリング=本物の感情と呼んでます。

  




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