罪悪感や恥の感覚は邪念なので払うのがよろしい話

2021年02月18日

心理支援場面では、罪悪感や罪責感によく出会います。

そして、
罪悪感や罪責感とセットみたいに恥の感覚も持ちます。
自分を恥じ入るのですね。

悪かったなぁ。
いかんことしたなぁ。
お恥ずかしい限りです。
穴があったら入りたい。

これらは、
実はよくなじんだ感覚ですし、

次は恥をかかないように十分に準備して取り組もうとか、
罪悪感を解消するために、まずは誤って、そして次からはよりよいことをしようとか、
うまく使えば、改善に役立つ感覚なのですが、

悪さすることも少なくありません。

罪悪感にさいなまれて、それしか考えられなくなってしまうこともあるからです。

一向に、
じゃ、次こそはうまくいくように、あの点を変えてやってみよう。
とか、ならない。

罪悪感にひたる。

わびる気持ちででいっぱい。

恥の感覚にひたる。

だけ。

そんなとき、誰かからの、改善のための助言は聞き入れられません。
穴があったら入りたい気分だもの。

でも、
助言を聞いて、言動を改善すれば、同じように罪悪感を感じるようなことはやらかさなくなるのに。
恥かくこともなくなるのに。
他人様に迷惑をかけることもだいぶ減るのに。

ただ、やらかしたことを改めればいいだけなのに。

それは、
テレビのリモコンでエアコンを入れようとして失敗して、

あ、ちごた。

として、
改めてエアコンのリモコンを使って、エアコンを入れるようなもの。

ただそれだけで、ご機嫌な環境が提供できる。

このとき、
お客さんにエアコンが使えなかったという罪悪感とか、風邪をひかせちゃったかもしれないとという罪責感とか、エアコンも使えないのか自分とかいう恥の感覚とか、
無用なんです。

間違った行動をすぐ止めて、
エアコンのリモコンであることを確認して、スイッチオン。
という適切な行動をして、その習慣を身につければいいだけだもの。

古い行動を改めて、
新しい行動を身につけようとしてるのに、

もし、
罪悪感や恥の感覚のせいで、それが邪魔されているとしたら、その感覚は邪念です。

邪念は捨てるのが得策。

望ましい行動をすることに集中しましょう。



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