見えないものは無いも同じなのかもしれない話

2020年06月24日

物を捨てられないことはあります。

思い出の品だから。※手紙、写真とか。

いつか使えそうな気がする品だから。※包装紙とか。

捨て方が分からないというか捨てる手間がメンドクサイ品だから。 ※自転車を粗大ゴミで捨てるとか。

このうち、思い出の品について、
ふと思いついたことがあります。

思い出は、品物に宿らせるのではなく、記憶しておけばいいのではないか。
そうして、ときおり思い出せばいいのではないか。

自分の記憶や心に思いが保存されているならば、
品物は手放してもいいのではないか。
だって、品物がなくてもいつでもどこでも思い出せるのだから。

一方で、そんな風に記憶しておくことが難しい場合は、品物に思いを宿らせて、
しかも、身の回りの目に着く所にずらりと置いておかねばならないのではないか。

たといそれで品物が増えすぎて、
足の踏み場に苦労することになったとしても。
食事や寝る所すら苦労することになっても。
衛生状態が悪くなったとしても。

物品の姿形が
直視できるなら、その物品にまつわる思いを巡らしやすく、
記憶という曖昧なイメージのみで、
姿形が具体的に見えないことには、考えが及びづらいのかもしれません。

見えるから、思い出せる。
見えないから、しまいこんでいた物は無い物になってしまう。
捨てられなくて溜め込んでしまっている人の部屋から、
干からびた食品が、数十年行方不明だった入り用なものが、山となった品物の奥から発見されることはありがちです。

目に映ると記憶が呼び起こされる。
そんなことも珍しくないでしょう。
そうそう、あの時、これ買って、ここに置いたんだった。
あぁ、ここにあったんだ。

視覚の刺激が記憶を呼び起こす。
視覚の刺激が無いと記憶が呼び起こされない。

なんべんいっても分からない人、どうにもだらしないと思われている人の中には、
視覚にうったえてないからそうなってしまっているのかもしれません。

そんなことを思ったのでした。





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