聞こえないと発言しなくなるかもしれない話

2020年03月25日

聞こえの困難についての話です。

人が人の輪に入っていくのは、

その輪で話されている話題が分かっているとき、
例えば、自分の好きな芸能人の話題で盛り上がっているのが聞こえてきたとき、

あるいは、
入ってみて、すぐに話の内容が分かって、輪の中に溶け込めそうな予想がつくとき。

でしょうか。

いずれも、
人の輪で何が行われているかを聞き取れた(る)ときです。

聞けたから、話ができる。
話す気になる。

からかもしれません。

もし、
ちゃんと聞き取れなかったとしたら?

輪の中に入っていく気になるでしょうか?

周りが何を話しているか聞き取れないとき、
参加する気持ちは萎えます。

的外れなこと言って、みんなに迷惑かけるかもしれないしと、
発言を控えます。

都合、引っ込み思案になります。
じっと黙っていると怒っていると勘違いされそうなので、笑顔は絶やさないかもしれませんが。

その実、何が話されているのかはよく聞き取れていません。

聞こえの困難は、発話・参加の困難につながるように思えます。

もし、引っ込み思案、話し下手、声が小さいなどの発する困難を抱えているとしたら、
発する努力をするだけでなく、

聞こえの困難にも思いを寄せる必要があるかもしれません。



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