宮崎県ひきこもり調査は数が少ないと思う話

2019年05月05日

 昨年平成30年の12月に、

 宮崎県全域の民生児童委員さんへのアンケート形式で、

 担当地域にひきこもり状態の人がいるかどうかを尋ねる調査が実施されました。

 集計結果が宮崎県議会のHPに掲載されていましたので、これを元に考えたことを記します。

 宮崎県議会厚生常任委員会のページのずいぶん下の方、

 平成31年3月6日~8日・12日(2月定例会)委員会の、その他報告事項の中で

 (1)宮崎県のひきこもり等に関するアンケート調査結果について(福祉保健部)

 として報告されたようです。

 執行部提出資料中福祉保健部説明資料(補正)の(資料1)としてPDF形式で掲載されています。

 アドレスはこちら↓
 http://www.pref.miyazaki.lg.jp/gikai/committee/standing/h30/kosei.html

 6ページからの該当箇所をみると、
 15歳~65歳でひきこもり状態にある人は601人とされています。

 ということは、
 人口107.7万人の宮崎県全体に占める割合としては、
 601÷1,077,000=0.00056 →0.056%
 となります。

 前記事の日本全体の推計値は115.4万人なので(年齢層同一)
 日本の総人口1億2622万人に占めるひきこもり状態にある人の割合は、 

 1,154,000÷1,26,220,000=0.0091 →0.91%

 これをもとに、
 宮崎県の推計値を単純計算すると、
 1,077,000×0.0091≒9,800 →9,800人
 となります。

 さて、
 9,800人の推計数と601人の調査結果数を比較すると。

 宮崎には、ひきこもり状態の人がものすごく桁違いに少なくいるとなります。

 試みに、
 的を絞って考えると、「宮崎東諸県群」では152人(資料p7)です。

 ひきこもり支援を標榜する機関は、

 宮崎市を拠点に活動するひきこもり家族会宮崎楠の会の会員は100数十名ほど。
 
 これに、
 宮崎市の生活保護や困窮者支援制度や地域ひきこもりセンターでの
 ひきこもり状態の人の支援数も考慮に入れると、

 宮崎市内だけでも152人を超過する人がひきこもり状態にあると単純に予想されます。

 さらに、
 ひきこもり関連のイベントを実施すると、家族会や支援機関につながっていない人が毎年少なくなくいます。

 各支援機関で把握している人を足して、さらに支援機関にまだつながっていない人も予想して数に加えると、

 152人というこの数は少なすぎるというのが現場の実感なんです。

 この調子で、もちろん601人も、だいぶ少ない。

 宮崎県も宮崎市もこの実態調査をもとに施策を検討するそうです。

 はたして、601人は、根拠にできる数字なのか?

 大いに疑問を持ちます。

 聞けば、団地など児童民生委員さんが世帯状況を十分に把握していない地域が少なくないらしいです。

 なによりもそもそも、
 うちにひきこもりがいるって、誰かに話す人は多くないのです。

 だから、
 実態調査は難しいのです。

 いずれにしても、
 実状にもとづいた数で施策なされることを切に望んでいます。

  


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この記事へのコメント
心闇さん コメントありがとうございます。
なるほど、支援からもひきこもりたいという思いが数字に現れたのかもしれませんね。

つまらん支援されるぐらいなら、こもっている方がマシと思うのは自然ですもん。

支援してほしいけど、支援の仕方には厳しい条件をつけさせてもらうよ、簡単に扱ってほしくないんだ! という思いで挑むように支援機関を訪れる人は少なくないかもですね。
Posted by 聞風坊聞風坊 at 2019年05月08日 06:43
情報発信ありがとうございます。

うかがった調査結果、
逆にうなずけます。

社会の それぞれの役割で、
「ひきこもり支援」ではなく、
使命、支援の縦割りにうもれた
心の中の「支援ひきこもり」が露呈した結果?

本当の数字は別として、ある意味 正直な?
いや、狂直、うっかり白状?

自立相談支援センターで「あなたにできる支援はない」と女性職員にはっきり言われたことがあります。
ここまで明確に表現していただけると、わかりやすいのかもしれません。
相変わらず自殺率上位の所以なのかもしれません。

災害などの想定死者のような感覚?

居ないものとして、消えてなくなれば・・・
もし、それで幸せになる人がいるのなら?
社会的お役に立てるのなら?
絶滅危惧種の お人よし?
ぐだぐだ言わず さっさと・・・

せめて安楽死を死援してほしいな
Posted by 心闇 at 2019年05月06日 10:52
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