学校や社会を変える運動で不登校やひきこもりが減るのか?

2019年06月25日

 学校側の問題から、
 または
 社会の側の問題から、

 不登校になった。
 ひきこもった。

 不登校にならされた。
 ひきこもらされた。

 だから、
 変わるのは学校だ、社会だ!

 として、

 社会を批判し、ある意味否定し、要望し、変えていこうとする運動があります。

 よりよい社会にしていくために、
 つねに社会を改善していかねばならないので、
 (私たちには社会の構成員としてその責任があるので)
 この運動は必要です。

 しかし、

 不登校しなくなったり、

 こもらず暮らしていくようになったりすることに、

 どれほど役立つのだろうと思うのです。

 むしろ、
 ほらやっぱり、まだまだ社会は悪ばかり。

 まだ、出るには早い。こもっておこう。

 こもっている人が、そう思う可能性を強くはらんでいると懸念します。

 こもっていた頃の私なら、そう思います。

 だから、社会批判運動については、

 こもる人が楽に暮らしていけるようになるために、
 本当に効果的な運動か? と言う批判の目を向けてしまいます。

 と言うのも、
 いみじくも8050問題で指摘されわれているように、
 こもる人の数は20年前とあまり変わらないからです。
 こもっている状態もあまり変わらないようだからです。

 1998年に斎藤医師により、
 ひきこもりが広く社会に問題として提起されて20年以上経ちます。

 この間、
 専門家の研究も進み、

 支援者や親・家族はこもる人との関わり方の試行錯誤が続き、

 地域ひきこもり支援センターが設置され、困窮者支援法による支援対象としてひきこもりが位置づけられました。

 それらに大きな影響を与えるところの当事者運動はいよいよ大きくなり、わかり合える仲間は着実に増えてきています。

 その結果、
 社会には、理解者も支援者も増え、関係者以外の一般市民の認識としてももなんとなく理解は高まってきています。

 つまり、
 社会は、こもる人に寄り添えるように変わってきているのです。
 少なくとも20年前に比べれば。 

 にも関わらず、
 こもる人は減っていません。
 不登校についても同様な印象です。

 数が減っていない。
 と言うことは、
 苦しみが減っていないということ。

 だから、もっと変われ! 社会よ!

 ひきこもり支援者関係の人たちと関わるとき、ときどきこんな雰囲気を感じます。

 ときに、その雰囲気を日本全土にまん延させようとしているような印象すら持ちます。

 そうして
 私は疑問を持ちます。

 社会は、どこまで変わればいいのだろう?
 どこまで変わればOKになるのだろう?

 そして、
 少しうがった見方をします。最近は深掘りなんていいますね。

 それはかつて、
 自分がされたことの裏返しではないか?

 つまり仕返しではないのか?

 いつまでも、

 どこまでも、
 
 変わることを求められ、

 休むこと、認められること、達成を喜ばれることを許されず、

 無限の否定と次なる要望の連続。

 への復讐。

 冷静に考えて、学校や社会がどんな風になれば、どんな条件をクリアすれば、

 復学するのか?

 他者と関わるようになるのか?

 関連性が明らかではありません。

 理想的な学習環境や居場所があれば、

 不登校やこもっている人は、進んでそこに行くのか?

 喜んでその集団の中に入るのか?

 緊張なく会話するのか?

 1度行ったら楽しかったけどものすごく疲弊して次からもう2度と参加しなくなるってことはないのか?

 特定の条件がそろえば(環境調整で)問題解決。

 というようなある種機械的な、メカニカルな問題なのでしょうか?

 不登校やひきこもりは。

 


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