親亡き後でもやっぱり不安なんだろうから。という話

2019年05月30日

 8050問題ということで、

 親と本人が高齢であることがひきこもり界の最新の話題です。

 8050は、親が80歳で子が50歳という意味。

 さて、
 この問題が取り上げられるようになった理由は、親の人たちの多くが自分の高齢化に問題意識を持つようになってきたからです。

 高齢になってきたので、仕事もしづらくなる、収入も減る、子どもの世話がしづらくなる、どちらかというと世話をしてほしいことが多くなる。

 でも、
 子どもはアテにならない、この先、どうすればいいんだ。

 もし、
 私の寿命がきたら、病気やケガや認知症などで動けなくなったら・・・。

 こうして、
 親の人のほとんどは、自分が死んだ後のことに思いをはせます。
 
 自分が死んだ後に残された子どもがどうなるのか?
 
 自分が死んだ後に、安心して暮らせるのか?

 自分が死んだ後に。

 自分が死んだ後に。

 ほとんどの親の人はこんな風に、
 まだ自分が死んでいないにもかかわらず、
 生きている今、自分が死んだ後のことを日夜悩んでいるみたいです。

 さてこんな風に、
 将来の不安を先取りして悩み続けるのは、
 高齢になった今に始まったことではないように思えます。

 まだ親も子も若い頃、
 親が元気パリパリな頃。
 子どもも元気がまだまだたくさんあった頃から、

 うちの子が、
 学校にちゃんと行かないとどうしよう?
 
 卒業しないと、

 公務員にならないと、

 会社に入らないと、

 なんて風に、先々の未確定のことを先取りして、

 勝手に不安になっていたように思えます。
 それぐらい長年にわたりしっかりと身についている思考パターンのよう。

 ○○しないと、

 ○○じゃないと、

 今のままじゃ・・・
 まずい、やばい、いけない、怖い、不安だ。

 だから、
 未来の不安をなくすために今を我慢して頑張って。

 という風にずっとやってきたように思えます。

 今をなおざりにして。

 さて、
 この思考のパターン、
 このパターンの注目すべきポイントは、
 不安解消のために。
 という点なんです。

 未来のために何か具体的に準備しようと考えるのではなくて、
 今の不安を解消するためにただただあれやこれやと考えている。悩んでいる。
 あれやこれやと忙しく頑張って思いつくことをしていると不安から回避できるから。

 つまり、
 ただ、不安でオロオロしているだけ。
 なんの解決にもなっていない。

 なので、
 オロオロしないでいることがこの状態からの脱出法になります。

 不安に怯えて、不安な気持ちを感じないように次から次に何かを頑張るのではなくて、

 未来のために、今、しっかり準備する。
 のです。

 自分が死んだ後のことが不安で今を生きる親の人たちは、

 我が子が、
 今とさほど変わらぬやはり不穏で不安なことが多い未来で生きていけるために。

 そこにはもう自分たちはいないのだから。
 もう代わりに何かしてやったり、尻をたたいたりできないのだから。

 そんな状況で、我が子が生きていけるように。

 今自分に何ができるか?

 子どもに何を継承できるか?

 と考えて、

 自分の中にある今まで生きてきた際に使った技術、蓄積した経験、学んだ知識、その他なんでもかんでもを、

 しっかり伝える。

 そうして、
 子どもに他人の中でやっていく術を伝える。
 
 そんな日々を死ぬまで送れば、

 やれるだけのことはした。
 役目は果たした。

 安らかな気持ちで 天寿を迎えられそうに思えます。
 

タグ :8050天寿

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