怒りの裏の悲しみの話

2018年06月05日

 今回は、
 割と有名な、人の感情の仕組みについての話です。

 怒っている人。
 がいます。

 なぜ怒っているのかというと?

 予想と違ったり、

 約束を破られたり、

 裏切られたり、

 いろいろいろいろ。

 だいたいが、
 自分の思い通りにいかなかったことがあったので、

 それで
 怒ってます。

 私聞風坊もそうです。

 ところが、このあまりにもありがちな展開をよく見直してみると、

 ちょっとおもしろいことを発見します。

 怒りの感情の前に、ほかの感情を感じているようなんです。

 例えば、自販機でアイスの缶コーヒーを買おうとボタンを押したら、ホットが出て来た時、

 ガックリ落胆、
 なにごと? と困惑、
 自販機から裏切られたような悲しみ、

 などを感じていることに気づきます。

 そううしてやがて、
 ムカッとしてくる。

 そして、
 ありえね~! もう暑いのに!
 もっと分かりやすくボタン表示しちょかないかん!

 こうして怒った感覚が前面に出る。
 こんな感じ。

 ということから、
 怒りの感情は、
 気に入らない何かが起きた直後の感情の次、
 に湧いてくるとされています。

 
 ここで大事なことは、
 激しく力強い怒りの感情に隠れて、最初の感情に意識が向かないこと。

 最初に感じた、落胆、困り感、悲しみなどの私の大切な気持ちを無視してしまうこと。
 なんです。

 私の大切な気持ちをちゃんと感じることはとっても大事。

 怒りにまかせて
 私の感情を置き去りにしない。

 ちゃんと感じる。

 これが大事。

 ちなみにTA・交流分析では、この時の怒りの感情をラケット感情と、
 最初に感じた感情をオーセンティック・フィーリング=本物の感情と呼んでます。




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