批判をする時の腹構えの話

2018年04月05日

 突然始まった当事者運動腹構えシリーズです。
 
 おごらず謙虚であること。

 過去に関わった人や現在関わっている人へ配慮すること。

 に続いては「批判」の心構えです。 

 概ね被害者意識を持っている当事者は、

 他者や社会に対して批判的です。

 親に対して、教師に対して、医療者に対して、支援者に対して、社会に対して、
 ときに攻撃的なほどに批判的です。

 さてその一方で、
 自分への批判はどうでしょう?

 例えば当事者への思いやりがないと相手を批判する際、

 自分はそんな相手への思いやりはあるだろうか?

 配慮なく批判だけしていないだろうか?

 と自分の行動を批判することはとても大事です。

 自分がやろうとしている行動をきちんと批判したその上で、しっかりと相手(の行動)を批判します。

 さて、
 この批判の仕方、実は、

 どうしたらよりよくなるか?

 という問いが含まれています。

 相手や自分をけなしたり貶めたり攻撃したりするためではなく、
 よりよくするための提案や要望をするために、批判するのですね。

 私は人前で鼻をほじるのはやめた方がいいと思う。
 なぜなら、君は気づいていないかもしれないけど、鼻をほじっているとき、君はスンゴイ顔をしているからだ。
 だから、人が見ていないところで存分にやったらいいと思うよ。


 自他をよくするため。
 
 これが当事者運動の本質と思っています。

 よりよい関係を築くため、

 よりよい社会にするため、

 批判という手段を使って、提案要望する。

 当事者運動で批判を行う際の心構えでした。



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