自分のことを聴いてもらえるという恩恵のこと

2017年07月26日

 自助グループの最大の恩恵と言えば、

 ただ、聴いてもらえること。

 のように思えます。

 自助グループミーティングでは、

 自分の体験を話し、

 それを他のメンバーがただ聴く。

 そうして、自分の生活に役立てる。

 これが基本。

 さてその時、

 話し手はどんな思いになるか?

 自分の体験は、耳を傾けられるほどの価値があることと実感する。

 自分の体験に、共感してもらえる。

 自分の体験が、他者の役に立つ。

 体験を通して、感じたこと、考えたこと、反省したこと、行動したこと、しなかったこと、改善したこと、
 などの話を、
 口にする価値があることを体験すること。

 それは、自分の発言が誰かの役に立つことを体験することです。

 この体験は、自分の考え、感情、行動に価値を見出します。

 それは、自信へつながります。

 自助グループは、ある面、そもそも、怖くて話せない人、安全のために話してはならない、恥を感じるから口にしてはならない人、自分の話すことに価値を置いていない人の集まりです。

 そんな人たちが、

 自分の体験を、話せるようになる場。

 自分の体験に、価値を認められるようになる場。

 それまで意味がないと思っていた自分の体験に、
 苦痛や恥以外の意味、未来への意味を発見する場。

 なのです。

 自分のことを聴いてもらえる恩恵を受けた人は、

 他者への感謝の気持を持ちます。

 それは、自他への優しさ、

 思いやりを招じます。

 自他に思いやりのある人は、

 穏やかに暮らせるようになります。

 自助グループの恩恵の話でした。



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Posted by 聞風坊 at 06:00│Comments(0)自助グループ
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