原因という名の犯人捜し 不登校・ひきこもり・社会問題など

2017年03月16日

 不登校やひきこもりの話題だと必ず、

 親の問題、学校の問題、父親不在の問題、本人の特性の問題、などなど、

 不登校やひきこもりの原因を探る行為が行われます。

 そして、その原因らしきものを話題に議論して、
 たいがいが、
 やはり社会が悪い、制度が悪い、などという結論に落ち着きます。

 そうして、問題はそのまま保存されます。
 あきらめの気持ちとともに。

 これが、ニートの話題だと、より経済情勢、世界情勢の影響が色濃いので、
 その分、国政や世界政治がより悪者にされやすくなります。
 
 そして結局同様に、問題は解決されず、経済好転の時機を待つことになります。
 無力感、あきらめの気持ちとともに。
 
 だって、取り扱わないとならない問題が、つかみようのない大きさ、わけのわからなさだからです。
 
 例えば、下記のような原因が挙げられます。

 不登校の原因は、高度経済成長期の遺産であるガンバリズムだ。
 ※結果を出すことを強く求め、やみくもに頑張ることを奨励する。

 家父長性を踏襲した硬直した学校教育制度だ。
 ※高圧的な指導により児童生徒の個性を押し殺し、型にはめる教育。型にはまらない者は排除する。

 ひきこもりの原因は、価値観の多様性によって逆にアイデンティティの確立が困難になったからだ。
 ※モデルがたくさん存在することによって、自分の進みたい方向性が混乱する。

 男性性の強調が、息苦しさをうんで、社会不適応を起こさせる。
 ※強く、くじけず、エネルギッシュな生き方がよいとされる社会で、もうついて行けませんと音を上げる。

 なんとな~く、原因っぽい感じがします。
 でも、
 だからどうするの?
 という問いには応えていません。

 原因の分析だけ。
 対処法は提示されていない。

 だって、
 戦後何十年も培われた様式が相手だもの。
 無意識の価値観の影響だもの。
 手のつけようがありません。

 原因を探るという犯人捜しの不毛がここにあります。

 そもそも、原因を探す目的は、問題に対処するためでしょう。

 にも関わらず、対処法が示されない。

 ということから考えると、
 対処法のない原因探しは意味がないのです。

この項続く。
 


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