最近の若者のこと。内閣府調査から4

2017年01月13日

若者の生活に関する調査報告書 (PDF版)
平成28年9月 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/h27/pdf-index.html

を読んでの解釈記事です。

Q32 は自分自身についての問いが続きます。
Q32-1 自分の欠点や失敗を少しでも悪く言われると、ひどく動揺する割合は、ひきこもり群が67.3%、親和群が78.7%、一般群が49.5%です。
 ひきこもりと親和群は、対人不安や緊張が高いことが分かります。

Q32-2 人といると馬鹿にされたり、軽く扱われやしないかと不安になる割合は、ひきこもり群が55.1%、親和群が66.7%、一般群が31.2%です。
 ひきこもりと親和群は、被害的な気持ちが強いことが分かります。

Q32-3 周りの人に自分が変な人に思われているのではないかと不安になる割合は、ひきこもり群が51.0%、親和群が63.3%、一般群が25.2%です。
 ひきこもりと親和群は、周りと同調しているかどうかをものすごく気にしていることが分かります。
 周りと同じようにしていないと変な人と思われるから、周りと同じにせねば! と自分に言い聞かせているのかも。

Q32-4 他人から間違いや欠点を指摘されると憂鬱な気分が続く割合は、ひきこもり群が49.0%、親和群が76.0%、一般群が42.2%です。
 他人から指摘されるとたいがいの人が凹みますが、それが長びくのが問題なのですね。そんな人が若者全体に多いようです。
 ネガティブな出来事を繰り返し思い返してしまうのでしょう。
 うつや不安障害を起こしやすい傾向と思われます。

Q32-7 初対面の人とすぐに会話できる自信が、はっきりとない人の割合は、ひきこもり群が42.9%、親和群が39.3%、一般群が14.3%です。
 ハッキリ否定していることから、ひきこもり群や親和群は、できないことにはしっかりと自信があるようです。

Q32-8 人とのつきあい方が不器用なのではないかと悩む割合は、ひきこもり群が32.7%、親和群が48.0%、一般群が11.8%です。
 これも、ハッキリ肯定しています。自分が不器用と思っているのでしょう。ひきこもり群や親和群は、自信のなさ、能力のなさには自信があるようです。

Q32-10 周りの人ともめ事が起こったとき、どうやって解決したらいいか分からない人の割合は、ひきこもり群が63.3%、親和群が57.3%、一般群が25.8%です。
 一方で、分からないことはない(※つまり解決法が分かる)人の割合は、ひきこもり群が36.7%、親和群が42.7%、一般群が74.2%です。
一般群は、だいたいもめごとの対処法が分かるのに比べて、ひきこもり群や親和群はそれが分からない人が多くなっています。
 問題が起きたときの対人スキルに自信がないのか、スキル自体を持っていないのか分かりませんが、これが原因で、社会参加に二の足をふんでいるかもしれません。

Q33 ネガティブな気持になることは、ひきこもり群より親和群の方が高くなっています。

 Q32と33から分かることは、社会の中で暮らしている親和群の方が、ひきこもり群よりも高ストレス状態のようだと言うことです。
 ほとんどが働いているのでしょうから、就労場面でのストレスケアを積極的に取り組む必要性があると思います。

 ひきこもり群の方は社会との接点がない分、むしろストレスが軽くなっているのでしょう。
 だから、今の状態を変えたくないと言うことにもなります。

続く


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