最近の若者のこと。内閣府調査から1

2017年01月07日

若者の生活に関する調査報告書 (PDF版)
平成28年9月 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/h27/pdf-index.html

を読んでの解釈記事です。

数年に一度、日本の若者(15~39歳=若年層)に質問して、
実際の若者の様子がどうなのか? 
回答を得るという調査を内閣府がやっています。

私も研修などでひきこもり若者のデータとしてよく使っています。

でもこれ、間違ってならないのは、あくまでも若者の実態調査であって、
ひきこもり調査ではないと言うこと。

ひきこもり状態に焦点を当ててはいるけど、
それにしても若者層についての調査であること。

だから、40歳以上のこもる人については言及していないし、
15歳未満のこもる人についても不明です。
調査報告を読み解く上で、この前提をいつも念頭に置いておかねばなりません。

と、前置きをして、適宜質問項目ごとに私見を記します。

 若年層のひきこもり群は、

Q1 男性60%、女性40%で、女性の割合も小さくはない。

Q2 年齢は、20~30代が増加して、高齢化がうかがわれる。

Q5 おもに家庭に収入をもたらす人は父親が65%(※一般群は45.3%)で、父親が外で働き母親が家事をするというジェンダーバイアスがかかりやすそうな家庭モデル。
 ちなみに自分で生計を立てているひきこもり群は2.0%です。

Q8 これまで、骨折や大けがをした割合は、24.5%、精神疾患は18.4%、皮膚疾患は16.3%と一般群よりいずれも心身が不調だった割合、特に精神的不調の割合が高い。
 このことから、少年期から社会参加に困難を抱えていたことがうかがわれます。

Q10 最終学歴は、中卒が8.2%、高卒が46.9%、大卒が22.4%で、一般はそれぞれ2.0%、34.7%、34.8%なので、学歴が高くない傾向があります。
 残念ながら学歴が低いと就職先が少なくなるという現実があるので、将来的に困窮状態になる可能性が高いと予想されます。

Q11 小中学校場面では、友人が少なくむしろ1人を好み、がまんすることが多く、なかなか勉強について行けず、先生と上手くいかなかった傾向が分かります。
 子どもの頃から社会参加することが苦痛だったことでしょう。
 また、人間関係の困難から、学習場面での困難が生じ(先生や友人に尋ねられないから教えてもらいづらい)、学力が上がらなかった様子もうかがわれます。

続く。




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