ひきこもる人は他者をとっても気にしてる

2016年12月24日

 以前の記事、

で取り上げた

若者の生活に関する調査報告書 (PDF版)
 平成28年9月 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/h27/pdf-index.html

 を少しく読み込んでの記事です。

 こもっている人は他者の視線を気にしている様子がうかがわれます。
 特にQ32の項目で明らかになります。
 
 他者から自分の欠点や失敗を悪く言われると、ひどく動揺したり、憂鬱な気分が続く。
 他者からバカにされないかと不安になる。
 他者から変な人に思われていないか不安になる。
 初対面の人とすぐに会話できる自信がない。
 人との付き合いが不器用かもと悩む。
 感情を表に出さない。
 もめごとの解決方が分からない。

 Q34では、こもっていない人より下記の点について割合が大きくなっています。
 人と会話するのがわずらしい。
 過去の知り合いなどで信頼できる人がいない。
 自分の精神状態が健康でない。

 またQ35では、家族に対する印象が分かります。
 家族が仲がよいと思う割合は、ひきこもり群は44.9% 一般は67.0%
 家族から十分に愛されていると思う割合は、ひきこもり群は38.8% 一般は64.8%

 Q37では、誰に相談しているかについて、
 誰にも相談しない人は、 ひきこもり群が30.6% 一般は11.6%

 となっています。

 私聞風坊が受けた印象を言えば、

 全体的に、対人不安と不信が強く、だから、相談しないし、支援機関も利用しない。
 Q25には、相談機関を利用しない理由として、相手に上手く話せないと思うと回答した人が多くなっています。

 困難の核心に、人と関わる際の困難感が強い。

 そんな人たちが、こもっている人たち。ひきこもり群のようです。

 なるほどです。
 


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