アウトリーチ(訪問)支援は良いのか悪いのか?

2016年11月01日

 支援者の会議では、アウトリーチ支援がよく議論に上ります。

 専門家が、当事者の、住居に訪問して、専門サービスを提供する支援の形ですね。

 古くは、お医者さんの往診がこれに当たるでしょう。

 医療を、病院ではなく、患者の住居で行うのですね。

 たぶん、これから発展したのでしょうが、精神医療分野では、アウトリーチが切望されています。

 なんのためにって?

 精神的な困難を抱える人が、自分の望む通り安心して地域で暮らし、働くためにです。

 入院するほど病状が重くはないけど、単身で暮らすには専門的サポートが必要な場合、

 アウトリーチの出番となります。

 (精神科)訪問看護サービスもこの一つですね。

 病状が重くても、地域で暮らすための取り組みは、ACTと呼ばれています。

 いずれも、本人が望む場所で暮らすことを支える仕組みです。


 一方で、ひきこもり界のアウトリーチというと、

 ズバリ、

 こもる人を引き出すための専門的アプローチ。

 こもる人が望む暮らしを変えさせる仕組み。

 望みを叶えるサポートか否か?

 同じアウトリーチという言葉を使っていても、違いがあるのでした。
 


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