2016年08月28日

助けてと言わない人と関わること

『援助要請のカウンセリング 「助けて」と言えない子どもと親への援助』
(本田真大著 金子書房 2015)
 で、

 支援を受けることを拒む。

 社会資源を使わない。

 そんな人と、どう関わるかについて学んでいます。


 病院に行かない。

 スクールカウンセラーに相談しない。

 悩みごとを親に言わない。

 支援機関を利用しない。一度行っても2回目行かない。

 そんな時の、心理や、なぜ行かないのか助けてと言わないのかの要因と対応の仕方の研究がわかりやすく解説してあります。


 さて、
 他者に、「助けて」って言う行為は、専門用語で援助要請行動って言うんですね。

 この中で、特に関心を持ったのが、「助けてほしいと思わない人」への関わり方です。

 このタイプは、

 今の自分の状況には問題があるぞと分かっていて、

 しかもそれは自分の手に負えなさそうだと分かっているにも関わらず、

 誰かから助けてもらおうという気持ちが強くないために、

 助けてと言っていないタイプだそうです。
 
 その理由として、

 いろいろ忙しくて時間がなかったり、疲労や体調不良で、
 手助けてくれそうな人に会いに行く機会がとれなかったりすること。


 他者の協力をあおいだところ、
 効果がなかったりとか、逆効果だったりした
 過去の経験などから、
 他者に手助けを求めようという気持にもうならなくなっていること。

 などがあるそうです。

 これ、こもる人と家族の皆さんの気持ちとほとんど一緒じゃありませんか。

 この場合、どんな風に関わるとその人たちが楽に他者の協力を得られるようになるかというと、

 今何が起きているのかの、情報提供が一つ。
 また、どこにどんな支援者がいるかの情報提供が一つ。
 そして、その人が信頼している人から、専門家の協力を得ることを勧めてもらうことが一つ。

 それから、その人が誰かの手助けをすることが一つ。
 これで、助け-助けられる関係に慣れると、他者の協力を得ることの抵抗感が減るのだそうです。

 これってホント、
 本人グループや親の会でやってることと一緒ですね。

 援助要請研究の視点から、これまでの本人グループや親の会の効果が検証できそうです。

 援助要請行動という新しい視点を手に入れて、
 また新たにひきこもり・不登校を理解できそうなワクワク感でいっぱいなのでした。
 
 



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