コンフォートゾーンと対人支援職のこと。

2016年06月17日

 コンフォートゾーン(Comfort Zone)という考え方があるそうです。

 自分が心地いいと思える状態、場所、役柄、やりようでやれているとき、

 このゾーンにいると考えるようです。

 お気に入りの場所に、

 お気に入りの飲み物を飲みながら、

 お気に入りの音楽を聴いて、

 やりたいことをやっている。

 そんな状態。

 対人支援職は、この状態がしばしば脅かされます。

 そもそも、
 他人様の手助けができるような落ち着いた状態に自分を置いてから、
 仕事に取りかかるのですが、

 自分の知らない内容の問題、
 自分の権限が及ばない問題、
 相手が自分の苦手なタイプ、

 など、いわゆる
 自分の守備範囲外の事態に遭遇したとき、
 対応に苦慮するとともに、不安な状態になります。

 すると、つい、
 心地よい状態に居続けようとして、問題そのものを手放したくなります。

 このことは、
 対人支援職に限らず誰しものですね。

 とはいえ忘れてならないのは、対人支援職が向きあっている相手は、
 日々このコンフォートゾーンの外にいて、不安で、不安定で、困難を抱えている状態なのです。

 こう考えるならば、
 対人支援は、困難を抱え、自分のコンフォートゾーンの外にいる人が、
 コンフォートゾーンに戻り、またはコンフォートゾーンを手にするよう手助けする仕事となるでしょう。

 対人支援職が自分の守備範囲を守り、自分のコンフォートゾーンに居座ってなにもしないと、
 相手はコンフォートゾーンの外に居続けることになります。

 なので、
 ときに対人支援職は、自分のコンフォートゾーンの外に出て、
 相手がコンフォートな状態を手にする手助けをする必要があると思っています。

 うちじゃない。※うちのケースじゃない。

 傾聴しかできないから。
 学校が悪いから。
 親がしっかりしてないから。
 本人が来ないとなにもデキない。

 そういう思いを持ったとき、この考えに立ち帰ることは重要だと思います。



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