セラピー失敗のこと

2016年06月15日

 ちょっと堅苦しい記事です。

 心理セラピーの口伝に、

 失敗はない。フィードバックがあるだけだ。

 というのがあります。

 例えば、
 セラピストの問いにクライエントが黙り込んでしまった場合、
 セラピストの出した課題にクライエントが取り組まなかった場合、
 キャンセルが続く場合。

 など、セラピストは失敗感をもちます。

 あぁ、私の関わりがまずかったからかなぁ。しょんぼり

 こんな気持になると、クライエントに関わることに苦痛を感じ、
 セラピーがスムースにできなくなるもの。

 そこで、視点を変えて、
 クライエントは、黙り込む、取り組まない、キャンセルするという反応を返してきた。

 なんて風にとらえるのです。
 すると、自分(セラピスト)が望んでいないクライエントの反応が
 クライエントからの誠実な応答になります。
 それは、次につながります。

 私聞風坊も、この考え方は大好きです。
 いつも心に秘めてやっています。

 と同時に、怖い考え方だとも思います。

 なぜなら、
 セラピストは何をやってもイイ
 という風に解釈できるからです。

 クライエントが自由に反応するのだから、
 遠慮なくやりたいことをすればイイ。
 それが正しいセラピーのやり方だ。
 こんな風に。

 押しつけがましいセラピーによって心を傷めた人は少なからずいます。
 不登校・ひきこもり界では数え切れないでしょう。

 クライエントの害にならないことをする。
 セラピストの最も基本的で最も重要な心構え、大原則です。

 失敗はない。
 この考えも、大原則の上に成り立つものでしょう。

 だから、
 害になることは失敗だ。
 害にならないことなら失敗はない。フィードバックがあるだけだ。

 私はそう思っています。



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