家族は愛し合っているという神話

2016年02月27日

 少々身も蓋もない記事です。

 一般的には
家族は信頼しあっている。
家庭は安全。

 というのが、家族や家庭に関する常識でしょうか。

 でも、DVや虐待や依存症などの

 いわゆる機能不全家庭や家族は、そうではありません。

 家族に、安全な環境を提供するという機能。
   家族に、安心できる人間関係を与えるという機能。
 が不十分なのですね。

 さてこの一般常識、支援者が持っているととてもやっかいなものになります。

 家族はわかり合えるのだから、とにかくお互いに話し合いましょう。

 家庭は安全なんだから今日の所はいっぺん帰宅して、また来週来て下さい。

 親はあなたのことを愛していますよ。

 子どもさんは悪気はないんですよ。

 これらは、支援者の勝手な思い込みの可能性があります。

 支援者は、自分の拠り所となる考え(準拠枠)をよく知っておく必要があります。
 特に、実際はそうばかりとは言えないのに、そうあってほしいという希望から、現実理解をゆがめている認知。

 つまり、
 神話を知っておく必要があります。



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Posted by 聞風坊 at 06:00│Comments(0)社会のこと
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