かわいいからって誤魔化しちゃいけません 4

2016年02月07日

 前記事の続きです。

 発達障害という脳機能の発達のバラツキが大きいことが由来の行動は、発達障害ではない子どもにもよく見られることで、

  ゆえに、
 成長するに従って問題じゃなくなる。
    障害がなくなる。
 と思って関わる教育者や支援者がいるのでした。

  実際、それまで頻繁だった問題ある行動(※望ましくない行動なんて言ったりします)は、
 長年学校に通ううちになりを潜め、問題・障害じゃなくなっていることもあるのでしょう。

  でもそれは、
 管理された学校場面によく適応するようになっただけかもしれないのです。

  どうすればこの状況で問題が起きないか、学校での行動パターンを覚えた感じ。
  その学校、そこの教師、そこの友だちたちとの関わり方を覚えた。
  ということ。
 
  そのため、環境が変わると、
  目立たなくなった障害・問題が、どうにも目立つようになることは少なくありません。

 例えば、就職した場合です。
 就労場面では、
 急な予定の変更、大ざっぱな指示、いっぺんに処理しなければならないことがやって来る、
分からないことがあっても、質問の仕方も思いつかない、
 周りは待ってくれない。
 ということはざらです。

 環境がある程度一定の場合は、問題なく適応できていたとしても、
環境が日々刻々と変わる場合は、それがものすごく難しいのです。

 就職して問題が吹き出し、困難の極みに達する。
 でも、周囲に理解者はいない。サポートしてくれる人もいない。
 そんな訴えを聞くことは少なくありません。

 もし、学校時代に、発達特性についてきちんとサポートがあれば。

 そう思います。

 受け持つ児童生徒学生のことがかわいいから、
この子の成長に期待しているからといって、
 困難感を軽んじて、今はただ未熟なだけだからと問題を誤魔化してはいけません。

 ましてや、愛情を持って関わればスキルなんて教えなくても大丈夫。
みたいに、自分の信念にもとづいて現実をゆがめてはイケません。
 愛される経験とは別にスキルは必要なんです。

 課題にしっかり向きあって、必要なサポートをする。
それが人を相手にする仕事の基本だと思っています。

 そしてそれは、
相手の成長に期待しているからできることなのです。

 この項終わり。


タグ :困難感教育

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