2016年01月07日

アルコール依存症とひきこもり 3

 前記事の続きです。

 アルコール依存症者の飲み方が、

 タイミングも、量も、酔いの程度も、酔った時の言動や態度も、
常軌を逸してまったくおかしく、

 病的なのは、

 アルコール依存症が、心の病であると同時に身体の病でもあるからでした。

 ゆえに、
 最初の一杯、一滴を口にしないことが、依存症からの回復にとって一番重要なことなのでした。

 そして、それを支える家族や、仲間の存在がとっても大事なのでした。

 さて、これらのことが、ひきこもりについてどうリンクするかというと、
 通常の飲酒者と依存症者の飲酒の程度・様相の違いと同様に、
 ひきこもりも、その程度と様相の違いが重要だからです。

 あぁ、ひきこもりたいなぁ。
と思いつつ社会生活を送る人は大勢です。
 一人コーヒーを飲んだり、読書したり、スマホゲームをしたりして社会からひきこもる時間を確保して、自分のひきこもるニーズに応えています。

 時々、誰とも会わない休日を過ごしたり、一人山谷に交じったりして、
社会からひきこもる人も少なくありません。
 プチひきこもりと呼ばれているかもしれません。

 一方で、
 何ヶ月も、何年も、何十年もひきこもっている人がいます。
 統計では、国内に20数万人から70万人は最少でもいるとのこと。
 実勢は100万~数百万人かもしれません。

 これら、いわゆるひきこもり状態の人は、こもる時間の程度が、多くの一般的な人とは決定的に違うのです。
 
 アルコールを飲む人が持つ飲酒欲求と同じように、
 人間誰しもが持つひきこもり欲求。

 しかし、こもる人が持つその欲求の程度とこもっている様相、
 つまり、
 こもる人のひきこもり方は、一般人のそれと比べてかけ離れているのです。

 また、こもる人は、
 人と関わるのにものすごいストレスを感じる。
 人と関わることを思うだけで、具合が悪くなる。
 ことが多いです。

 つまり、
 こもる人の対人ストレスは、一般の人が人と関わる時のそれと、極めて大きく違うのです。
 
 さて、これらのことは視点を変えると、
 休日に誰とも会わずにひきこもって、休み明けは当たり前にまた社会に参加する。
 という風に、

 ひきこもり方をコントロールできない。

 と言い替えることができるかもしれません。

 アルコール依存症とひきこもり。

 飲酒の仕方が一般とかけ離れて違うこと。
     (自分でコントロールできないほどに)

 ひきこもり方が一般とかけ離れて違うこと。
     (自分でコントロールできないほどに)

 がリンクしたのでした。

この項終わり。

参考文献
 『アルコホーリクス・アノニマス』(AA日本ゼネラルサービスオフィス 2004)



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