支援者の支配感について。2

2015年09月02日

 前記事の続きです。
旧来の支援に疑義を持って、反骨心から新しい支援をしている風な支援者は、実は被支援者を支配管理するという旧来の支援の枠内で、被支援者と関わっているから、旧来の支援者と同じような不具合が起きるのではないかという懸念を持っているのでした。

あぁぁぁぁ、難しい表現叫び

 喩えるなら、
逆上がりを教えるのに、泣きながらでも反復練習を頑張らせる支援法にムカついて、

楽しく笑顔で反復する支援法で、逆上がりができるようになって、双方が喜んでいる場合。

 両者は大きな違いがあるように見えるけど、

 実のところ、
逆上がりができるようになるというゴール。
 反復練習するという手法は、共通していて、
 逆上がりがデキない人を、先生の管理下で教え導くという構図は変わりません。

 だから、
支援(支配)に憤まんを持つ。
 バカにされること(指導)に怒りを感じる。
そういう被支援者の不満は、さほど変わらないと思うのです。

 確かに怖くないし、優しいけど、
  なんとなくヤな感じ。なんだろう・・・自分、デキない人って感じ。ガーン
     まるで子ども扱い?

 結局、(不快な気持ちは)いっしょ?

 新しい支援者は、自分なりの新しい支配の仕方を実践しただけのように思えます。

 それは、面倒見のよさとして表れるかもしれません。
そして、いざ、被支援者が自立を目指すと一気に強権を発動するかもしれません。

 あなたはまだ早いちっ、ちっ、ちっ 自立するかどうかを決めるのは支配者の私だ!!!

 その段になって、基本姿勢が明らかになるかもしれません。

 疑義を持たれたあの支援者と根は一緒だと。




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この記事へのコメント
かかりつかな医さん
コメントありがとうございます。
 多くの支援者は、こんな自戒をしながら常に支援しています。
 被支援者の言葉にできない怖さに寄り添おうと努力している人もたくさんいますね。
 そんな感じがしています。
Posted by 聞風坊聞風坊 at 2015年09月05日 10:28
支援(支配・運営)による
支援者(社会的地位・立場・居場所)のための
被支援者(食い物)?

かかりつかない潜在的被支援者の結果がどうあれ
支援者としての居場所が担保されれば・・・

かかわりをかわす かかりつけ医のように・・・?
優しい怖さって感じ 見えない怖さって感じ
まさに「感じ」って感じです
Posted by かかりつかな医 at 2015年09月02日 23:50
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