セーブすることが困難なこと。発達障害について。

2015年05月22日

 ひきこもり状態にいる人のうち発達障害を持つ人は少なくありません。
そのために、私聞風坊は、発達障害についても少々詳しくなっているので、主観をまじえて知るところを記します。

 発達障害は、純粋に脳の機能障害です。
だから、親の育て方や、生まれや育ちによって発達障害となるわけではありません。
 生育環境の影響による障害は、別の問題になります。

 さて、
この脳の機能障害のうち、私が注目しているのは、
 抑えが効きづらい点です。

 自分の気持ちや思考の仕方、やり始めた行動などを、いい具合に収める脳の機能が十分に働かない点です。

 日常生活では、基本、空気を読んで相手のペースと調和しながらやっているのですが、
 ※つまり、自分をよろしくセーブしながら生活している。

 ある時、またはあることについて、
まるでスイッチ入ったように抑えが効きづらくなることがあります。

 どんな風かというと、
例えば、誰かが自分の噂話をしていたと耳にした時、

 すぐさま悪口を言われた!!!  と思って
怒ったり、不安になって落ち込んだり。

 そして、
乱暴な口を利いたり、ときにけんか腰になったり、もうどうにでもなれとやけになったり。

 そうして、実はその噂は自分をほめていたということが分かって、

 自分のしでかしたことをひどく悔いて、落ち込んだり、自分を責めたり、
もう取り返しは付かないと決めつけたり、
 します。

 噂話は自分にとって悪い内容だ。
と、一つの考えを持ったらそれを抑えて別の思考をすることが難しい。
 待てよ、噂話とはいえいい噂してるかもよ。
というように立ち止まって自分の最初の考えを吟味することが難しい。

 そして、一つのことを考え出したらそれを止めることが難しい。
何度も何度も同じことを考える。
 だから、悪い噂ばかりされてるような気分になります。

 つまり、
今の自分の考えの連鎖ををいったんストップ(抑えて)して、その他の可能性を想像することが困難なのですね。
 
この記事続く。



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この記事へのコメント
ゆうともママさん
コメントありがとうございます。
 まず、気持ちが静まるまでいったんストップして一息ついてから言葉でやりとりされるのですね。ステキです。
 一息つくことことが習い性になれば、困り感も少しずつ減っていくと思いますよ。応援しています。
Posted by 聞風坊聞風坊 at 2015年05月25日 06:42
初めまして。らぽーる通信も読ませて頂いてます。
実は、長男が不登校になってから、らぽーるさんではお世話になってます。その長男が発達障害があるようで、子育てに困難さがあり、悩んでます。実は、主人も難しい人で長男のことを観察しているうちに、主人自身が自分も発達障害があるようだと言ってます。
で、このセーブすることが難しいに主人がまさに当てはまるのです。すぐに、被害妄想的になり、こちらを攻撃してきます。何度もあるので、なるべく距離をとり、改めて話し合いの場をもつようにしたりしてます。
主人には脳手術をしており、後遺症もあり、周りの人に常に反論しています。私もこどものことから色々学んでますが、まだまだ私も器が小さいようです。
難しいですね。
Posted by ゆうともママ at 2015年05月23日 11:18
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