終わらない絶望のなかにいる

2015年03月30日

 新年度が始まって、新しいことに取り組む季節です。
それは、旧年度が終わったということ。

 今回は、始まりに当たって、終わるということについての独白的な記事です。

 心理の世界では、「未完の仕事」(Unfinished Business)として知られていますが、
人は、過去に取り組んだことをきちんと終わらせていないと、今にそれを持ち越してしまうとされています。
 昔のことを繰り返し思い出して嫌な気持ちになるのは、この典型ですね。

 さて、不惑をとうに越した私聞風坊は、これまでの人生で、
新年の抱負や、進学しての夢や希望、新規事業開始に際してのビジョンなどを求められる場面を、
 なんどもなんども経験しています。

 そのたびに、空気を読んで当たり障りのないことを言っていますが、
実のところ、抱負なんてないんです。

 だって、新しいこと始める気にならないから。
それは、それまで関わってきた問題がぜんぜん解決してないから。
 新しいこと考える心の余裕なんてないからです。

 社会や学校や職場が、新年度だ、新しい時代だ、去年とは違う今年などと、
新しい希望に満ちた雰囲気になっていたとしても、

 それは、自分には関係のない世界。
 なぜなら自分の世界は、相変わらず今まで通りのどうしようもない状態。
 誰も助けてくれない自分一人でやらねばならない世界。
だからです。

 社会は、過去のいいことも悪いことも区切って、新しく始めてるけど、
自分は、過去の嫌なことは引き続いていて、何も変わらない。

 悪いことは何も終わっていない。
だから、いいことは何も始まらない。
 始めてる場合じゃない。まだこっちがぜんぜん片付いてない。安全でない。

 もし終わっていれば、安心して、終わったことを楽しんで、未来に目を向けて新しく気持ちも切り替えられるかもしれないけど、
そんなのは夢物語。子どもの頃から空想してきてはもうネタは出尽くした。

 一応形としては区切って終わりにして新しく始めるけど、実際は終わらないまま次を始めてる。

 そんな気分なんです。

 フツーの世界とは違う、
終わらない絶望の世界で生きている。

 こんな思いを抱いてひっそり暮らしている人たちは私以外にも多くいるように思えます。



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