カウンセリングは相手頼みであります

2015年04月04日

 心理職の人とよく話をするのですが、基本、受身な職種だなとよく思います。

心理カウンセラー、心理セラピスト、などの心理職は、

 原則、
相手・クライエントの話を聞く。

 ときどき返す言葉も、
あなたはそう思うんですね。
と、相手・クライエントの思いを返す感じ。

 そもそも、
電話をかけてくるのを待つ。
面接に来るのを待つ。
 という姿勢。

 これ、
自らの問題を自ら解決しようという意欲の高い人、解決力の強い人が前提。
になってるようです。

 クライエントの力に依存しているとも言えますね。

 だから、
キョロキョロ 自分の問題がなにか分からない。

 クレイジー 別にもうどうでもイイッス。と解決をあきらめている人。

ちっ、ちっ、ちっ 行けと言われたからきました。と心理職を利用する意欲の低い人。

ヒ・ミ・ツ ずっと黙っている人。
 などに対しては、どうすることもできないなぁという気持になりがち。

 そうなると、
クライエントの力に依存できないこういうケースは困難事例となって、
 クライエントに困り感がないから。
 本人に解決する気持ちがないとどうしようもないから。
なんて、判で押したような言葉を口にして、

クライエントが本気になって取り組むまで、待つ。
 という姿勢を取ることがとても多いようです。

これ、心理職の癖なんでしょうね。

 自分がすることでクライエントに害を与えてはならない!
 という鉄則に従って、
 限界設定を厳密にしてしまい、心理職は保守的な境界線を引いてしまうようです。

 つまり、
自分が関わったことで悪いことが起きるリスクをとらないように、心理的支援をしない立場を選ぶのですね。

 でもその理由は、
相手に準備ができていない。レディネスが十分じゃないから。
と、なりがち。
 心理職の自分のせいじゃない。相手に真剣さがないから。
と、解決できない理由を相手のせいにする言ういいわけじみた発言を実はよく耳にします。
 これ、支援職のただの甘えですね。

 さて、
 心理的支援を、クライエントと心理職の共同作業だとする考え方があります。
 この考えでは、クライエントと心理職は、クライエントの問題を解決する・課題を達成するという、ひとつ事を成し遂げる共同作業の仲間です。

 仲間ですから、お互いに協力し合い、補い合い、事業を成し遂げます。

 もし、
 クライエントが言葉に出さない(会話しない)のなら、
 別の方法で意思を確認し、また支援者が予測したクライエントの気持ちに近い言葉の例をいくつか提示することで、言葉化のきっかけを作ったり、

 また、
 心理支援に積極的でないなら、心理支援を利用したくない気持ちを共有したりと、
表出されていないニーズに当たりをつけて関わり、今ここでできることを一緒にやっていくことは可能です。

 一方で、
 私、言葉にしてもらえないとなかなか理解できないので、言葉にすることをやってもらえないだろうか?
 私とのカウンセリングにあまり乗り気じゃないようだけど、その理由が知りたいと思うので、よかったら話してもらえないだろうか?

 なんて風に、心理職が自分に足りない部分をクライエントに補ってもらうように要望することもあるかもしれません。

相手に足りないなら、こちらが補う。
こちらが足りないなら、相手に補ってもらう。

共同作業なら当たり前のことですね。
 相手が足りるまでじっと待たなくてもいいのです。

 こもる人を始め、社会生活・社会常識から距離を置いている人の心理支援においては、
 従来のクライエントに過度に依存した心理支援から、もう少し依存度を減らした関わり方、
いつもよりは境界を向こうにやって、リスクを取る感じで、
 心理支援者が、いいガイド役になるような関わり方が必要だろうと思うのでした。




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