ひきこもる生活のやり方

2015年02月02日

 面と向かって挨拶するのは、テレビのアナウンサーだけだった
十数年ほど前のこもっていた頃、

今の生活を充実させるには?

 と考え出した時期がありました。
 落ち着いて過ごせる時間が増え、自分の意志で使えるエネルギーも多くなってきた感じがする頃のように記憶しています。

そのためには
 何をする?
と考えたとき、

 好きなことをする。
と思いつきました。

 で、
 何が好き?
と自問したら、

 知りたい!
 今のままの生活はおかしい。自分に悪い。
という気持を確認しました。

 今にしてみると、情報を知りたいとか、インプットしたいとか、究極、学びたいとかの意欲だったように思えます。
 それまでの学校生活では、自分が学びたいことを学んだというより、学ばねばならないことを学んでいた思いだったのですね。

 それから、六畳一間だけの生活空間は、自分は好きではないと思えました。
 好きなときに出て、好きなときにいるという自由がありませんもの。

 そこで、
図書館に行ったり、CD屋さんに行ったり、本屋さんに行ったりしていました。

 その時ネックとなるのが、お金 金貨 です。
収入がないので、支出ばかりが増えていく生活。
 そう、生きているだけで衣食住に支出しているのですもん。

 親から小遣いをもらうとすると、親への借りばかりが増えていく。それはとても恐ろしい心の負債です。

 お金をかけずに、知識を入れるにはどうしたらいいか?
いろいろ知恵をしぼり、下記のように生活していきました。

行動:日のあるうちに活動する。
利点:電気代がいらない。昼夜逆転も変わり社会の無料サービスが受けやすくなる。

行動:本は図書館で借りて読む
利点:無料。人と静かに距離を置いてつきあえる。読んだ本がたまっていかない。外出である。

行動:ビデオは図書館で観る。
利点:無料。借りる時、人と最低限の会話をする。外出である。

行動:歩く。
利点:無料。身体にいい。走るより負担が少ない。外出である。※1日2、3時間歩くこともありました。外気が気持ちいい。人はあまり自分を気にしていないということを知る。

 こうして、
図書館に行くと決めたことを達成したことを喜び、
読書やビデオを楽しみ、
無事に歩いて帰宅して、やりたかったことをやり遂げた充実感を味わって、1日を終える。
 こんな風にやっていました。

 なかなかのオモシロイ生活でした。自由を満喫したというところでしょうか。
しかも、社会に受け入れられる範囲でしたので、自分を責めることもありません。

 もし今、こもっている人で、フツーはこんなことしていない。こんなことしていちゃダメだと思って、
上に書いたような生活を邪魔するときは、、

 あのフツーの人たちは、仕事や友達や家族と過ごすことで一日を充実させている。
 私は、今までやらねばならないことをしぶしぶやって来た。
 そのために自分の時間を捧げてきた。
 だから今は、自分のために時間を使っている。

 あなたたちは仕事などで1日を充実させているのだろう。
 それがあなたたちに必要なことなのだろう。

 私は自分が決めた日課で1日を充実させている。
 それは私にとって必要なことなのだ。
 なぜなら、
 私の今の仕事は、私が決めたことを達成することだからだ。

なんて言ってみると、いいかもしれません。



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Posted by 聞風坊 at 06:00│Comments(0)ひきこもる
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