定型発達という言葉のこと

2014年10月20日

 発達障害についても結構詳しい私聞風坊です。

その中でどうしても気になることがあるので、今日はそのお話。

 発達障害は、脳機能の障害と言われてます。
昨今は特に、脳の機能の発達の仕方にばらつきがあるという考え方が一般的になりつつあります。
 ※親の育て方が原因ではないということですね。

 ある能力は発達していて、別の能力はあまり発達していない。
という風に、脳機能全体から見ると、その発達にばらつきがあるという考え方ですね。

 例えば、
記憶する能力は発達しているが、相手と共感する能力はあまり発達していない。
絵や文字で理解する能力は発達しているが、話を聞いて理解する能力はあまり発達していない。
 こんな感じです。

 このことから、発達に凸凹があるという言い方もあります。

 そして、
発達の程度により困難さがともないます。
記憶することは困難を感じないが、誰かと一緒のことを感じるときに、あるいは一緒のことを感じた方がいいときに困難を持つ。
絵や文字で説明される分には困難がないが、音声説明だと困難になる。
 こんな風にです。

 だから、
発達特性に合わせたコミュニケーションをとりましょうとして、
伝達するときは、話すのに加えてメモや図表を渡しましょう。
今はこれこれこういうことで、こういう気持になりました。という風に、
説明も一つ一つ具体的にしていきましょう。
 と言われています。

 さて、このような発達の仕方を、非定型発達とし、
そうでない、一般的な通常の大勢のフツーの発達の仕方を、定型発達として、
 人類をざっくり2分する理解の仕方があります。

 これによると、
発達障害の人は、全員が非定型の発達をし、
発達障害ではない人は、全員が定型の発達をしている。
 ということになります。

 実は私、この言い方が嫌いなんです。
あまりにもざっくりしすぎだからですね。

 だって、定型発達者の中には、
虐待やアルコール依存症やDV、イジメなどのいろいろな環境的問題が
脳機能の発達に悪影響を与えている人がいっぱいいるからです。

 つまり脳機能の発達が凸凹している人ですね。
※脳の発達途上での過酷な環境刺激は、脳の各部位の大きさ、つまり脳の発達そのものに影響があるとの指摘はあります。

 この考え方でいくと、
私聞風坊は発達障害の診断を受けてないので、定型発達者と自動的に割り振られます。

 ということは、

 私は他者と共感することに困難を感じず、
 よって
定型発達同士だから他者の中にいても違和感を持たず、
他者からも自分のことをよく理解され、

 おかげで
イラついたり、落ち込んだり、孤立を感じることなく、
穏やかに未来を信じて生きている。

 となります。

 そんなことはありません。
生きづらさとよばれる感覚は、拙著やこのブログで数限りなく書いてきています。
 定型発達の中にあって、違和感満載の人生を歩んでいます。

 だから、
定型発達とカテゴライズされる私聞風坊ですが、
むしろ、非定型発達の方がなじむのです。

 自分がフツーの人のように発達しているとは到底思えません。

 そんなことから、定型・非定型発達という考え方、言葉に対して批判的なのです。

 そして、
人類をざっくり2分するのは、やめた方がいいなと思うのでした。



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