近づくな! という命令の話

2014年10月12日

TA・交流分析の考えに、
私たちは、社会でやっていくために、
 ○○するな○○であるなという風に、

 なにかを禁止する命令を自分自身に出している。

というのがあります。

 今日は、このうちの「近づくな」の禁止令について考えたところを記します。

 近づくな。
は、物理的にか心理的にかまたはその両方の形で、
 誰かに近づくなという意味です。

 心を近づけないという意味で、
親密になるな。
信頼するな。

 という形をとることもあります。

 この、近づくな。
が、△△せよ!
 という形で働くときは、
 
 距離を置け。
 遠ざけろ。
となるかもしれません。

人中に出ると疲れたり、 
人とある程度までは親しくなるけど、それ以上は仲良くならない。
 そんな感覚を持っているなら、この命令が効いているかもしれませんね。

 さて、私聞風坊は、この「近づくな」が強いのです。
 私の場合、
親密になるな。
心を開くな。
見せるな!
隠せ!
 という形で威力を発揮しているようです。

 そもそもは、私のやることなすことや、ときにじっと座ってそこにいるだけでも、
 それを目にした親が、なんやかんやしつこく冷やかしたり、馬鹿にしたり、口を差し挟んだり、指図したり、
 小指をつねったりするのですね。

 それらの暴力から我が身を守るために、私は穏やかに距離をとるように、
またどうしてもの時は、心を隠してすました顔でそこにいるようにしたのです。

 今でも人に素の自分、
特に出来上がる前の状態、練習中の自分の姿を見せることが、
 とっても嫌なのは、そのせいでしょう。

 恥ずかしいというか、恥を感じるのですね。

 親には、素の自分を見せない!
見せたらヤバイ!

 そうして、心を隠し、行動を見せないようにしているこもっている人は多いかもしれません。

そんなことを考えました。



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