当事者どうし集まれば幸せ。とは限りません。

2014年10月02日

 心理職の友人知人が多いのは前記事にも書きましたが、
実は私、介護・福祉職にも友人知人が多いのです。

 介護の世界には、認知症の人たちが、一つ屋根の下一緒に暮らすグループホームがホットな話題のようです。
同じ認知症の人どうし、家庭的な雰囲気で寝食をともにすれば、入院施設とは違ってより幸せに暮らせるだろう。
 という思いからグループホームは開設されているようです。

 そこは、
入居者みんな穏やかに、笑顔がたえず、介護職も心豊かにケアできる夢のようなケア施設。
 というイメージなのですが、
 実際は、そうとは限らないとか。

 そこでは、
 ケンカもあり、不満もあり、喜びもあり、一緒に笑いあうこともあり、
   妬みもあり、励ましもあり、悔しさもあり、支えあいもありと、

 私たちの普段の生活そのままのリアルがあるそうです。

そこは夢のような世界ではなく、まったくの現実的な日常世界なんだそうです。

 同じような経験を私聞風坊は知っています。

 こもる人の自助グループ、居場所、フリースペースなどのいわゆる当事者の集まる場です。

 支援者、家族、そして当事者自身が、
 当事者同士だから、みんな気持ちが一緒で、仲良く、朗らかに、
   傷を癒し、励まし、社会復帰していくだろう。

 という幻想をもって、場を設置し、参加し、
そして、幻想破れ去って行き、
 場自体がなくなってしまうことは珍しくありません。

 当事者同士、一ヶ所に集まれば、なんかいいことある。

 私たちは、
そんなあまりにも雑すぎる発想を持っているかもしれません。

 当事者は、一人一人別人格をもつ個人であること。
それは、趣味、嗜好、思想、感覚、行動、雰囲気が別個であるということ。

 そんな違うもの同士が集まるのだから、いさかいやストレスはつきもの。

 という極めて常識的な事実に目を向けていないからでしょう。

 私たちは、
幻想。
 これを捨てねばなりません。

 そして、
現実。
リアル


 いつもそこに注目せねばなりません。



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