ピアなカウンセリングで気をつけてること

2014年08月22日

 立場上、カウンセリングのようなセラピーのようなサポートやることがあります。
※というか、会話のほとんどがカウンセリングっぽかったりして。キョロキョロ

 さて、当事者意識を常に持っている私聞風坊が、カウンセリング・サポートするときに一番注意しているのは、

 境界です。
boundary・バウンダリー

 私の場合、相手(クライエント)の語りが、自分の体験と重なりやすく、
それで私の心がとっても揺り動かされやすいのですね。

 なぜって?

まるで、私のあの体験を目の前で語られているようだから、
まるで、あの時の私のような体験を目の前で再現しているようだから、

 私は、あの時の体験の中にいる。

ということに、ついなりがちだからです。

 これだと、
相手の体験なのか、私の体験なのか、
 相手の感情なのか、私のなのか
   相手の考えなのか、私の解決法なのか、
 ごっちゃごちゃになってしまいます。

もしこんな状態になったとしたら、どんなことが起きるかというと、

あんた、なんでそんなことするの! フツーこうするでしょ!
 と、相手の行動を批判して、自分が成功した方法を強く説いたり。

あぁぁぁぁ。それはひどい。ひどすぎる。
 と、自分の体験にひたり、相手の語りに耳を傾けることができなくなったり。

そうなんだ。じゃ、こうしよう。うんこうしよう。ぜったいこれがイイ。あなたにはこうするのが一番!
 と、昔叶わなかったところの自分がやれたらよかったと思う解決法を相手に押しつけたり。

 してしまうでしょう。

 これ、精神分析系の言葉で言うと、投影や転移と呼ばれる現象ですが、
いわゆる聞けない状態になってしまいます。

 これだと、カウンセリングが成立しません。

 ややもすると、まだ癒されぬ心の傷を癒そうと自分のケアのために、相手を利用することにもなりかねません。
 これは厳に慎まねばならぬことです。

 だから、私は境界にとっても敏感なのです。
境界を踏み越えて、相手の領域に入っていないか?
相手の語りが、私の境界に入り込んで、心の傷をなぞってないか?

 そんなことを意識しながらやってます。
語弊はあるでしょうが、他人事(ヒトゴト)という意識ですね。
 ワタシゴトでは決してありません。
カウンセラーの役目を担った私が聞くのは、なにがあろうとアナタノコトなのです。

 ひきこもりサポートの項目には、ピアサポートというのがあります。
 それにあたっては、
当事者どうし共感しやすいというピアであることの長所と、
境界があやふやになりやすいという注意点を常に意識しながらサポート活動する必要があると思っています。



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