怖いから近づこうとする心理

2014年08月10日

 8/6の記事のアドレナリンに続いて、ホルモンつながりでオキシトシンの話です。

 愛着ホルモンなどと呼ばれるオキシトシンは、
分泌されると、近づいたり、触れたり、優しい声かけしたり、なでたりと愛情表現・愛着行動したくなるそうです。

 このオキシトシン、
どんな時に分泌されるかというと、ストレスを感じたときとか。オドロキ
 愛着ホルモンは、ストレスを感じたときに分泌されるというのが面白いですね。

苦痛や、恐怖や危険とかの、ストレスを感じると分泌されるのだそうです。

 さて、
人は、人から危害を加えられそうだと感じると、
 まずは、社会性を発揮して、その人に近づき、語りかけます。

いやいや、そんな怒らんで、ちょっと言い方が悪かっただけやがね。

 と、気に触ることを言ってしまった後に、あわてて取りつくろった経験がある人は多いはず。
ヤバイ叫び → 仲良くなろうニコニコ
 コレですね。

 犯罪や虐待などの暴力場面でも、この恐怖-親密化システムは発動するようです。
自分に加害すると仲良くなれば、被害が軽くすむだろうと予測するからです。

 虐待を受けた子どもは、必ずと言っていいほど親をかばったり、親の元に帰りたいとうったえるようです。
恐怖の絆と指摘されてもいますが、
 大切に養育されることによる愛着の絆ではなく、

 暴力という恐怖・ストレスに対処するため、オキシトシンが分泌され、
皮肉にも愛着システムが発動し、加害者に愛着を持つようになったことが要因の一つかもしれません。

 怖いから、ストレスの原因だからこそ、近づいて、関わることで、不安を解消する。

感情的巻き込まれ。
共依存関係。
親離れしない・子離れしない。

 などとして
指摘されていることと共通するところがあるように思えます。

いつもその人のことを思いやっている。
いつも一緒にいいる。

 仲がいいように見えるからといって、ほんわかとして安心できる関係とは限らないということですね。


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