アダルトチルドレンは興奮してます

2014年08月06日

 アダルトチルドレンはアドレナリンジャンキーだという指摘があります。

 アドレナリンとは、闘争するときに分泌されるホルモンですね。

 分泌されると、
危険へ意識が集中し、
心臓のドキドキを増して体中の筋肉に血液を流し込み、
素早く危機対応できるよう、危機に対処し続けられるような状態を作りだします。

 つまり、興奮状態ですね。

 アダルトチルドレンは子どもの頃、日常のそこかしこに危険があって、
しかも、誰も十分に、タイミングよく助けてくれなかったので、
 多くの危険に対し自分でなんとか対処せねばなりませんでした。

 そのためには、
常に臨戦状態(常在戦場 フンッ) の心構えで、待機状態、スタンバっていることが重要。
 これを、覚醒が亢進した状態なんて言います。

 つまり、
アドレナリンがいつも体中に巡っている状態でいる必要があったのです。

 それが常になってしまったので、アドレナリンがない状態。
興奮していない状態が、なんだか落ち着きません。

 そのために、
穏やかな心の状態は、むしろ元気のない、時には落ち込んでいると実感することすらあります。

 まるで、
アルコールがない状態が異常なアルコール依存症者のように、
アドレナリンがない状態が異常なアドレナリン依存症者みたく。

 この興奮は怒り・暴力に限ったことではありません。
活動的で、問題解決的で、意欲的という形であらわれることがとても多いのです。

 誰かのためにならねば!
と興奮して、寝る間も惜しんで自己犠牲的に人助けしたり、

 仕事の成果を上げねば!
と気持ちが高ぶって、家にも帰らず職場で仕事をし続けたり、

 何事が起きてもいいように!
と、約束を破られること、事前打ち合わせ意外の出来事や、不意に襲ってくる出来事など、
予測できない事態が起きても取り乱さず適応できるように、テンション上げた状態でいつづけたり、

します。

 これらは、
自己犠牲的、
仕事熱心、
準備万端、
冷静沈着
 などと、評され、世間からは支持される行動でしょう。

 その実、当の本人は、に興奮状態なので、
眠りに入りづらく、または眠りが浅く、そしては短い時間しか休息できず、
心臓や血管に負担が大きく、

 ために、
 常に疲労感があり、
酷使した肉体も十分に回復できず、

 興奮を静める薬理作用のあるアルコールになじみやすく、
場合によっては違法薬物を摂取するようになることもあるでしょう。

 脳も疲労するため、判断力が落ち、
仕事のミスや、疲労の蓄積によるイライラから人間関係に悪い影響が起きることもまれではありません。

 このようなことから、
 アダルトチルドレンに一番必要なのは、
それは、一番困難なことを意味しているのですが、

 安らぎなのです。

   安らげる場所。

 安らげる時間。

    安らいでも危害のない人間関係。

 安らいでイイ。
    という許可。

 これらを実現するためには、
自分が興奮していると気づくことがまず第1。

そしたら、ふっと一息つきましょう。

そして、一言。

 OK。OK

お試しあれ。



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