アダルトチルドレンのこと

2014年07月24日

 アルコール依存症のことを書いた勢いで、アダルトチルドレンのことも書きますね。

 アダルトチルドレンとは、
 アルコール依存症家庭のような、子どもが育つのによい環境ではない中で、成長した人たち。

 大人になって、いろいろ問題が起きて、生きるのがつらいのは、実は子どもの頃の環境の影響であったとしぶしぶながら認めた人たち。
 というような意味合いです。

 私聞風坊は、
 大人になっても、子どもの頃の役目をそのまま負って生きている。という意味合いで受け止めています。

 さて、このアダルトチルドレンについては、以前から批判的な意見があります。

 いい大人が、
自分の至らなさを親のせいにして、言い訳してる。

 今の自分の苦しさの原因を、過去の親や環境のせいにして、自分には責任がないと正当化し、問題から逃げている。

 という主旨が多いようです。

 ですが、自分がアダルトチルドレンだと本気で認めるということは、

 親から殴られたり、意味なく怒鳴られたり、恥ずかしい思いをしながらも酒や煙草を買ってこさせられたり、時には親の代わりに謝罪したりと、

 親からくり返しされた嫌なことをしっかり受け止め、

 逆に、
 悲しいとき、うれしいとき、一緒に悲しんだり喜んだりしてくれなかったこと。
 なぜなら親はその時酔っ払っていたから、その親の介抱でいそがしかったら、大げんかしていて誰かを構うどころではなかったから。

 頑張りを認めてくれなかったこと、苦労をねぎらってもらえなかったこと、安心して眠りにつかせてもらえなかったこと、落ち着いて食事させてもらえなかったことなど、

 親からされなかった多くのこと。通常の子どもには努力なしで与えられるケアを求めてすらされなかったことをしっかり受け止め、

そして、
 親の顔色をみて自分の気持ちや考えや行動を決めるなどの自分がしたこと。

 その癖のために、
 今も学校の友人や、職場の同僚、上司、ご近所さんの顔色をうかがい、その人たちが喜ぶように振る舞ってしまい、
 そのためか、自分が本当は何をしたいのか分からなくなることがある。

 逆に、
 自分を大切にする、自分の気持や考えに価値を置くなどの、人が社会で生きる基本を身につけることをしなかったこと。

 その癖のために、
 今でも体調が悪いのに、嫌だと言えず人の仕事まで引き受けたり、人前で自分の意見が言えなくて恥ずかしい思いをしたり、
 おかげで自分に自信がなくて、どうせ自分の代わりはいくらもいるしなんて思って、やけになって暴飲暴食してたり。

 を、全部引き受けることを意味しています。

 そう、引き受けるのですね。自分の身に起きたことを全部。

 その中には、
誰かの助けがない。

誰も救ってくれない。

誰からも理解されない。

 という圧倒的な孤立感、絶望を引き受けることも含まれます。

 だから、本来のアダルトチルドレンの思想は、批判にあるような、
自分の不幸を誰かのせいにして、自分をあわれみの中に置いて、それで解決を図る無責任な姿勢ではないのです。

 自分の親がアルコール依存症だったと受け止めることはきわめて困難です。
やはり自分の親・家族はまともであってほしいもの。

 また、
 自分がその影響を受けて、その影響を身の内に取り込みながら成長したということ。
 今風の言い方をするならば、私の心と体はアルコール依存症家庭で8割ができてます。
となるでしょうか。

 こういうことを受け容れることは、困難の極みです。

 そして、このリアルを受け容れることから、アダルトチルドレンの回復。
または、魂の解放が始まるのです。

 アダルトチルドレンという言葉には、そういう過酷な道を含んでいるのです。

 それでいて、
その道を歩むことで癒やしと許しが得られ、過去の苦しみがこれからの糧となるのです。

 アダルトチルドレンという言葉が含む重さについてのお話でした。



同じカテゴリー(アダルトチルドレン)の記事画像
アダルトチルドレンの痛み
同じカテゴリー(アダルトチルドレン)の記事
 トラウマを負うと恥を感じるとあるけれど (2020-07-30 06:00)
 ピア活動者は専門職より低く扱われるような気がする話 (2020-07-02 06:00)
 自責の念が強い子どもだったような話 (2020-05-31 06:00)
 家族のことばかり考えている人は自分のことは後まわしの話 (2020-03-29 06:00)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
アダルトチルドレンのこと
    コメント(0)