コップに半分しか水がなくてしょんぼり

2014年07月04日

 書籍や講演、研修などの場面で、ものすごく有名なたとえ話に、

コップに半分しか水が入っていない 泣き と思ったら。

 というのがあります。

コップに半分しか水が入っていないから、残念だ。
 と思うより、
コップに半分も水が入っている!
 と思った方が、前向きになれるよ。

 ということを言うために使われます。

 私の物事の受け止め方を簡易に説明するのにとっても役立つたとえ話です。

前者が、無いものに意識を向ける受け止め方。
後者が、有るものに意識を向ける受け止め方。

 後者の方が、現実を受け容れ、状況を活用しやすいので、勧められます。

 ちなみに、
オレンジジュースじゃないじゃないか!
 と自己主張する強者もいるかもしれませんし、
 また、
コップは汚れてないかな。とか氷は入っているのか。
 とかに注意を向ける人もいるかもしれませんね。


 さて、肯定的に! を強調するあまり、

否定的、ネガティブ、内向き、元気のない、ということはダメなことだ!

 という風潮がなんとなくあるように思えます。

 支援職には特にこの意識が強くあって、何事も肯定的に言い直す場面をよく見かけます。
まるで、否定的なことがらを毛嫌いしているかのように。

 でも、否定的なことがらは事実としてありますし、
否定的な感情は、肯定的な感情と同等に、人の立派な感情です。

 だから、
どちらか一方に偏るのはとっても不自然

 コップに半分しか水が入ってなくて、がっかりしてる。
ということも、しっかり受け止めることは大事です。

 それでいて、やはり半分入っているという事実をしっかり受け容れる
ということも、同じく大事。

 否定も肯定も私の認知、感情だから同じく大事なのです。

ポジティブでなければならない!
 ことはありません。
ポジティブであってもいいということなのです。

 ネガティブであってはならない!
が正しいと思っている風潮にネガティブな記事でした。



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