ひきこもり当事者運動を考えてみる

2014年03月20日

 先月2/15~16に、大阪府堺市で開催された
第9回社会的ひきこもり支援者全国実践交流会in大阪に参加してきました。

ちなみに前回の第8回は宮崎で開催されましたね。

 各分科会(交流会)に別れて、どんな風に支援を実践しているかを共有するのですが、
私は当事者会に参加しました。

 特に印象に残ったのが、2日目16日でした。
実は、男性優位で議論や研究や畢竟支援がなされてきたひきこもり界隈なのです。

 でも、こもる人の中には、必ず女性もいるのです。いないわけはない!
にも関わらず、数の論理か効果度の問題か、女性についてはあまり取り上げられてきていないのです。

 このようなことから、女性陣が声を挙げ、
男子禁制・女子会を開く!
 となったようで、
都合、男子会も開催となりました。

 女子には、
女子ゆえの悩み、男子には言えないことがあるそうです。
立場を変えるなら、男子には男子の悩みがありましょう。

 男子というだけで、怖がられる。
男子なんだからできて当たり前。
男子のくせに。

16日は、そんなこんな、つまりはジェンダー体験をシェアする貴重な場となりました。

 さて、
 こもっている人は、国内で100万人は超すだろうといわれています。
ひょっとすると宮崎県の人口より多いのかもしれませんが、日本の人口から比べるとマイノリティ(少数派)になりましょう。

 社会から排除され、権利を奪われ与えられず、聞く耳も持たれず、効果的な手助けもなく、
孤独で過酷な環境の今を生きるしかない、こもる人と家族。

 そんなマイノリティのための運動、権利の主張、復権、啓発などを実践するとき、
その中で、マイノリティを作らないように尽力せねばならないと私は思っています。

 例えば、
ひきこもりは男性に多い。だから、男性を前提とした運動をする。
ひきこもりはパソコンが強い。だから、パソコン関連の話題や仕事を提供する。
ひきこもりはSNSでつながっている。だから、SNS主体で情報交換する。
ひきこもりは呑み会が好きだ。だから、呑み会を頻繁にやる。
 これら実践の中で、

男性でない人、パソコンに強くない人、SNSを利用する環境にない人、呑めない人は視野にあるでしょうか?

 実践者は、○○じゃない人もいる。ということを念頭に実践していく必要があるでしょう。
 それは、当事者運動でも然りです。

 自分が男だから、パソコンが得意だから、物を書くのが得意、絵が得意、音楽が得意、SNSを使いこなせているから、飲みが好きだから、
みんなそうだろう。
 こういう前提にもとづいて当事者活動する。
これは、知らず誰かを排除していることになる。

 自分たちがそうされて苦労しているのだから、
自分たちはそんなことは極力しない。

そう、肝に銘ずる必要があると思っています。



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