落ち着かない子どもの理由を考えてみる

2014年03月16日

 ADHD(注意欠損多動性障害)などと指摘されていますが、
注意が散漫で、教室などで他の児童生徒はできるほどに長時間座っていることが難しい。
 そんな子どもがいます。

 そして、
成長するに従って、その場にふさわしい言動がだいぶできるようになった大人もいます。

 発達障害の枠で理解されるADHDは、生まれつきの脳機能が原因と言われています。

 一方、虐待環境にいる子どもの中には、落ち着きのない子どももいると指摘されています。
高覚醒状態にいて、何が起きても対処できるようにスタンバイしているからでしょう。

 これ、テンションが高い状態で24時間いるってことなんです。

 だから、目はキョロキョロと周囲の脅威を確認し、
   そのため意識は、一つ所に向けられず、
     いつでも逃げたり、脅威に対処したりできるようにと、軽い興奮状態なので、
  最後までしっかり何かをやりとげる心の余裕はないかもしれません。

 さらには、夜の眠りも難しいことが多いかもしれません。
 眠りに入ると、脅威に対処できなくなります。だから眠ることは恐怖です。
 眠っても、悪夢を見ることが多いでしょう。眠りは恐怖です。
 ぐっすり眠れないので疲れが取れず、脳が安まりません。
都合、心に余裕がなくなってきます。イライラして、なおさら気が高ぶる状態になりがちです。

 また、次から次に、急いでなにかを終わらせないと気がすまないかもしれません。
やってる最中はどうしても意識がその作業に向いてしまいます。
 それは、それ以外に意識が向かないということ。
それは、脅威が迫っても気づくのが遅れることを意味します。
 致命的です。

 注意散漫というのは、周囲のあらゆるものに注意を向けるということでもあります。
 多動というのは、一つのことに長時間関わらないということでもあります。

 なぜ、その子は、そうなのか?
 
 なぜ、その人は、そうなのか?

 理由によって、ケアやサポートの仕方が違ってくるでしょう。
だから、極力多方面から見立てる必要がありますね。

 落ち着かず、急いでいつもいる理由について、考えてみました。




同じカテゴリー(発達障害)の記事画像
引きこもり・困窮者きっと不登校そして発達障害支援の図解2つについて
ひきこもりフォーラム2019夏10 end 自己肯定感とか若者、高齢のこと
ひきこもりフォーラム2019夏9 ひきこもり支援の課題のこと
ひきこもりフォーラム2019夏8 ひきこもり初発年齢のこと
同じカテゴリー(発達障害)の記事
 一般社会のフィールドになじまないことを痛感したのでした (2021-08-09 06:00)
 言葉のイメージを一致させたらコミュ障は減るんじゃないかと思うのだ。 (2021-05-31 06:00)
 共感と注意とまなざしと (2021-03-22 06:00)
 引きこもり・困窮者きっと不登校そして発達障害支援の図解2つについて (2021-03-20 06:00)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
落ち着かない子どもの理由を考えてみる
    コメント(0)